第十七章「邂逅はあの場所で」
紅「ねえ、お酒持ってない?」
イツキ「俺未成年ですけど!?聞く相手間違ってませんか!?」
桃の国解放戦線編
第十七章「邂逅はあの場所で」
「イツキさん。」
「イツキ。」
「なんだ?サゴから言ってくれ。」
「イツキさん、どこに向かってるんッスか?」
「……さあ……。カサはどうしたんだ?」
「イツキ、どこに向かっているんだ?」
「……さあ……。っていうか目の前で同じ質問するなよ……。」
桃の国解放戦線。
青と霧雨一行がぶつかるこの戦いで、イツキは久々に再会したサゴを仲間に加えた。
新たに『世界の為に戦う』決意をし、彼が向かう先とは……?
・・・・・・・・・
「エトいないなー……。」
「おらんのう……。」
「いないねー……。」
「いませんね……。」
こちらは、霧雨一行三猫のメンバー。
茶々猫、白猫、黒猫の三人。
そして青の幹部、ヒナが共に歩いていた。
ヒナと同じ青の幹部、エトを探しているのだが……。
「黒猫ちゃん。本当に探してもいいのかなー?」
黒猫に耳打ちをする白猫。
「茶々猫が探すと言ってましたから、探すんでしょう。何か目的があるのかもしれませんが。」
同じように耳打ちをする黒猫。
「目的ってー?」
「さあ……。例えば、エトを探して見つけた後、一網打尽にするとかですかね?」
「成程ねー……。」
二人はちらりと、前を歩く二人を見た。
茶々猫は、ヒナが青の幹部だと知っている。
が、ヒナは茶々猫が敵だと知っているのだろうか。
「エトー?…………あっ!」
公園に差し掛かったところで、ヒナが何かに気付いたようだ。
「どうしたのだ?」
「公園だ!ヒナね、ヒナね!ブランコしたい!」
「エトはどうするのだ?」
「あとでいい!」
雨の中、ひよこ柄の傘を差すヒナは、ブランコへ向かって駆け出した。
「……やれやれ。待つのだ、ヒナよ。」
呆れつつも、ヒナを追いかける茶々猫。
「……ん?」
すると、キィ……キィ……と。
ブランコをこぐ音が聞こえた。
ヒナがもう遊んでいるのだろうか。
「……ヒナのやつどこ行きやがったんだ……。」
「あ、エト!」
「……エト?」
邂逅はまさかのブランコだった。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
突然ですが。カサとサゴは名前の通り、魚の「カサゴ」が由来となっています。
それは緑の国出身の者の、名前のテーマに魚が含まれているからです。
……それでは!読んでくださってありがとうございます!
Thank You。




