第八章「遭遇するは青き二人」
イツキ「ハツガって、スカーフ取らないよな。何で?」
ハツガ「気になる?」
イツキ「ああ。」
ハツガ「キス出来ないもんね。」
イツキ「すみません、もういいです。」
桃の国解放戦線編
第八章「遭遇するは青き二人」
「シュシュシュシュシュ!!!」
「……。」
「シュシュシュシュシュ!!!」
「……うわぁ~……。」
「シュシュシュシュシュ!!!」
「何ですか……この人。」
桃の国、ヨザクラ。
貿易が最も盛んなこの町でらチームマモハはある男に出会った。
「シュシュシュシュシュ!!!」
シュシュシュシュシュ!!!と口ずさみながら走り回るこの男は…………何者だろう。
「モチさん、この人……何者だと思います?」
モチに耳打ちをするまぐろ。
「色物なんじゃないかなぁ~。」
「…………いや、別段上手くないですからね!?」
因みに、モチとまぐろが話している間も、男はシュシュシュシュシュ!!!と言っている。
「あの……貴方は?」
まぐろが問うと、男は口ずさむのをやめた。
「俺は!ハヤブサ!だ!」
走り回りながら答えている為、途切れながらしか聞こえなかったが……。名がハヤブサだと分かった。
そして……それは敵の名だとも。
「……モチさん。ハツガさん。いきましょう。」
「いいよぉ~!」
「うん。」
まぐろは姫蜘蛛と名付けたブロードソードを。
モチは背中から黒い腕を二本。
ハツガはダガーナイフをそれぞれ構えた。
「先手は貰うねぇ~。」
黒い腕が一本、ハヤブサに向かっていく。
「シュシュ!!当たらないさ!!」
攻撃は地面へとダメージを与えた。
「ちっ。」
舌打ちをするモチ。
普段の笑顔からは想像出来ないその言動に、まぐろは少しだけ驚いた。
「……速いねぇ~。」
「シュシュシュシュシュ!!!」
ハヤブサを次々と襲う黒い腕。
だがそれを避けるハヤブサは……とにかく速かった。
「むぅ~……。」
「私が行く。」
「あれ?ハツガちゃんが行くぅ~?」
「イかないけど。」
「……ハツガさん、恐らくニュアンスが違うと思います。気を付けて。」
「うん。まぐろ。糸の準備。」
「え……あ、はい!」
駆け出したのはハツガ。
ダガーナイフを右手に、ハヤブサの横へ並ぶ。
「シュシュシュ!?お前!付いて!これるのか!?」
「……うん。」
「嫌そうな!顔!するなよ!シュシュシュシュシュ!!!」
「…………。」
心底嫌そうな顔をするハツガ。
……彼女は顔に出るタイプのようだ。
「……。」
「シュシュシュシュシュ!!!」
しかし……いざ並走してみると、ハヤブサの外見の特徴が掴めてきた。
コスプレだろうか。
隼によく似ている。
「色物。」
そうとだけ呟くと、ハツガはハヤブサの足を引っ掛けた。
「シュブフッ!?」
地面には顔面から激突し、ハヤブサは動かなくなった。
「…………。」
「シュ……シュ…………。」
意識はあるようだが、放っておこう。
「いこう、まぐろ、モチ。」
「……は、はい。」
「レッツゴーだねぇ~。」
・・・・・・・・・
「エトー!エトー!」
桃の国では戦いが繰り広げられている。
勿論ここでも……。
「…………もう……エト、どこに行っちゃったんだろ……。」
キャスケット帽を被った金髪の少女。
ヒナと呼ばれるこの少女は古城の幹部でもある。
「……エトー!!」
……どうやら迷子になったようだった。
「もう……エトったら迷子になって……。」
「うん?迷子か?」
「みたいだねー。しかも女の子だよ!ぐへへ……。」
「また涎……。懐かしいですがね。」
遭遇……と言ったらいいのか。
ヒナの前に現れたのは……三猫の茶々猫、白猫、黒猫だった。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
シュシュシュシュシュ!!!
初登場のハヤブサがもう退場です。
こ、今後出番はありますよ。恐らく。
そして三猫が出会ったのはヒナ。こちらは久々の登場ですね。
それでね、それでね、後書きまで読んでくれて、ヒナは嬉しいんだ!
Thank You。




