表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
萌葱色の変奏曲  作者: アフロペンギン
桃の国解放戦線編
155/607

第六章「四人の青」

エト「えっと……。」


ヒナ「ダジャレ?」


エト「違う。何を言おうか分からなかっただけだ。」

 桃の国解放戦線編

 第六章「四人の青」




「ここだ。」


 茶々猫が皆を誘い込んだのは、イツキにはお馴染みの……。


「隠れ家……ですか?」

「ああ。ちと用があってのう。ついて参れ。」

「……?」


 用とは何だろう。

 イツキ達は言われるがままに、茶々猫についていった。

 この隠れ家、茶々猫が準備していた、危険が迫ったときのもしもの場所で、彼女曰くイツキを含め四人しか知らないらしい。


「洞窟みたいでぇ、すごいねぇ~。」

「なあ、アタシまで入れていいのか?」


 感慨深いといった感じのモチに、ふと疑問を口にしたヒバリ。


「後ろめたいことがあろうとなかろうと、側に居てもらわなければ困るからのう。」

「ああ……そういう事か。」


 納得したようだ。

 暫くすると、奥から光が射し込んでいるのが分かった。


「そろそろ見えてくる。」


 茶々猫の言葉に、皆、緊張の面持ちでいた。

 やがて見えてきたのは……。


「…………広い。」


 あのハツガでさえ驚いているようだった。

 一言で言うと広い。

 荒れた大地が広がっており、巨大な岩や石の壁がそこかしこに見受けられる。


「……霧雨先輩は、ここで……。」


 まぐろが呟いた。

 イツキはここで、茶々猫を師として特訓した。

 結果、基礎的な部分や反自然アンチネイチャーを身に付けることにも成功したのだ。


「それで、用というのはなんですか?」

「うむ。少し待っていてくれ。」

「……はい……。」


 茶々猫が岩の陰に隠れた。

 ……話し声が聞こえる。


「……あれ……この声……。」


 何故か珈琲が、頭をよぎる。

 ……間違いないだろう。

 この声は。


「お久しぶりです皆さん。」

「黒猫さん!!」


 イツキの予想通りだった。

 姿を現したのは、黒いスーツに、ボサボサの髪の毛を纏めた女性、黒猫。

 茶々猫を長とする『夜街の街路樹』の仲間で、茶々猫や白猫、そして黒猫の三人で『三猫』とも呼ばれていた。


「黒猫ちゃん!久しぶりー!」

「白猫……。久しぶり。」


 三ヶ月の時を経て、再会した。

 青に潜入していた彼女が得たものとは……?



 ・・・・・・・・・



「皆様、お久しぶりです。私は黒猫。夜街の街路樹所属の経済の要です。」

「…………。」


 いや、まあ、そのとおりなのだが……もう少し良い自己紹介があったのではなかろうか……。


「あ、えっと、お久しぶりです。」


 皆が困惑するなか、イツキがフォローをいれた。

 思わず安堵の息をもらした仲間達。


「イツキさん、ご無事で何よりです。それに……。」

「はい。」

「沢山の仲間に出会えたようですね。」

「……はい。」

「そちらに青の方が居るのが気になりますが……イツキさんですからね。色々あったんでしょう。」

「そんな事でいいのか……。」


 イツキのみ、また困惑した。

 黒猫が一息吐いた。


「……ふぅ……それでは、皆さんが気になっている青の情報。お教えしようと思ったのですが……。」

「どうかしました?」

「いえ。青の方……ヒバリさんがいらっしゃるので、必要無いかもしれませんね。」

「いえ!共有は大事です!知らない事だって必ずあります!」

「は、はあ……それでは。」


 黒猫は手を顎につけ、何かを思案し始めた。


「…………この戦いに関しての情報を言っておきましょうか。」

「お願いします。」

「今回紫の加入はありません。敵は青のみなのですが……。どうやらここを統治する青十文字せいじゅうもんじが四人、居るようです。」

「四人ですか……!?」


 ……少しばかり多い気がする。

 あちらも船の重要さに気付いているのだろうか。


「誰が来ているのか……分かりますか?」

「はい。エト、ヒナ、ハヤブサ、サゴの四人です。」

「…………ん?」


 エト、ヒナは分かる。

 ハヤブサの名も雨燕あまつばめに聞いた。


「……黒猫嬢。今、何と言った?」


 カサが身を乗り出して問う。

 イツキもそうしたかった。

 何故なら、聞き慣れた名前が聞こえたから。


「サゴ……と言ったのか?」

「はい。えっと……それが何か?」

「……サゴは……我が兄だ。」

萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。

いかがでしたか?

久々の再会、黒猫嬢!

あまり出番の無かった彼女も、今後は三猫として期待です!

そして……サゴ。

彼に何があったのか……。

読んでいけば分かるよん。

それでは、後書きまで読んでくださってありがとうございます。

Thank You。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ