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萌葱色の変奏曲  作者: アフロペンギン
深淵の箱庭奪還編
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第十八章「彼の打開策とは」

エト「『使徒』!!使徒と同じイントネーション!!」


カラス「何を言っている説明した方が良いと思うが。」


エト「説明してる間に邪魔がはいるからだよ!!」

 深淵の箱庭奪還編

 第十八章「彼の打開策とは」




「暇だねー。」

「うん。」


 深淵の箱庭から遠く離れた場所に、一台の馬車が停まっていた。


「静かだねー。」

「静かすぎて退屈だけどね。」


 喧騒もない退屈な時間。

 白猫と南鞠なまり スズ……二人の女が荷台に寝そべっていた。


「スズちゃんはさー。」


 白猫のおっとりとした声。


「なに?」

「何歳なの?聞いてないなぁって思って。」

「12だけど。何か関係あるの?」

「12……!?いい!!まだ幼さの残るその歳はかなりいい!!」

「げっ……何、お前そういうやつなの?」

「そうですぜ……あぁ、よだれが……。」


 眉がピクピクと動く。

 とんでもないやつと残っているのかもしれない。


「…………。茶々猫ってやつも?」

「茶々猫ちゃんは普通だよー。」

「ふーん……大変そうだね、あいつも……。」

「うーん……大変なのは黒猫ちゃんかな。いつも私のお世話をしてくれてさー。」

「黒猫?……まだ猫がいるの?」

「三猫でやってたからねー。今頃何してるやら……。」


 黒猫とは、およそ3ヶ月前に別れた。

 単身青に潜入しているらしいが……全く連絡を寄越さないので、どうしているのか見当さえつかないのだ。


「……会えたらいいね。」

「そうだねー……。」


 鳥が鳴いた。

 そよ風が吹いて、木々が揺れた。

 ……静寂には静寂の良さがある。

 ……のんびりと。

 のんびりと待とう。

 皆の帰りを。



 ・・・・・・・・・



「お前は……!!」


 深淵の箱庭地下。

 防衛用トラップに引っ掛かったイツキ達は、地上を目指して脱出を行っていた。

 最初は9人で出口を目指していたのだが……今はイツキを含めて3人になってしまった。

 そこに現れたのが……。


犬槇いぬまき!!」


 最初に脱落した犬槇だった。


「すまん、待たせたな。」

「動いても平気なのか?」

「ああ。」


 鉄球に押し潰されて、ペラペラに薄くなっていた体も復活している。

 流石、ギャグ補正だ。


「それで、どうやって天井を?」

「これだ。」


 犬槇は己が所有していた剣を指さした。


「剣……?」

「この剣とイツキのレイピアを、木製の壁に交互に刺しながら渡る。どうだ?」

「いや、俺持ってないけど。校門から堂々と入ってきたくらいだし。」

「……あっ。」

「「あー……そういえば。」」


 残った二人、モチとヒバリも納得していた。

 そうだ。

 忘れている者もいるかもしれないが、イツキは招待された身なのだ。

 何も持たずに深淵の箱庭に入ったイツキが、レイピアを持っているはずがない。


「じゃあどうするんだよ!?」


 犬槇が悲痛にも似た叫びをあげる。

 確かに剣や刀が二本必要になるのだが……犬槇の案には可能性がある。


「待とう。誰かが復活してくるのを。」

「仕方無いよねぇ~。」



 ・・・・・・・・・



 40分後……。


「やっと追いつきました……。」

「よっ、雨燕あまつばめ。」


 やつれたように姿を現したのは、雨燕。

 いつの間にか脱落していた彼女は、腰に刀を下げていた。


「犬槇、雨燕は刀を持ってるから、お前の案をやってみることが出来るぞ。」

「よし!雨燕、刀を貸してくれ!」

「え?いや、あの……ご説明を……。」


 眉をひそめる雨燕に、犬槇は説明した。


「かくかくしかじかで……。」

「成程……ギャグ補正のせいなのか、何故か理解できました!」

「それなら話は早い。」

「しかし刀は斬ることに重点をおいています。頑丈でしょうけど、気を付けてくださいね。」

「いや、行くのは俺じゃなくてイツキだよ。」

「なんだ、そうでしたか!」

「……ん?」


 聞き捨てならないことが聞こえた。


「犬槇、何て言った?」

「お前が行くんだよ。」

「はあああ!?」

萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。

いかがでしたか?

ガバカバ理論じゃないのか少し心配です!

ではでは!次も是非楽しんでいってください!

Thank You。

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