表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
萌葱色の変奏曲  作者: アフロペンギン
深淵の箱庭奪還編
135/607

第十一章「ゴミ置き場」

スズメ「イントネーションコーナーを任されたスズメよ。」


ヒナ「スズメ!それはヒナだよ!イントネーションのコーナーをやるのはヒナ!」


エト「俺だろ。」


カラス「引っ込め。僕がやる。」


オナガ「ん。それはおかしいね。任されたのは私のはずだが……。」


「…………。」


ワーワーギャーギャー……

 深淵の箱庭奪還編

 第十一章「ゴミ置き場」




「青を目視。数は3。」

「やり過ごせるか?」

「可能。」

「よし。」


 深淵の箱庭奪還の巻作戦が開始された。

 隠密部隊のリーダー、ハツガを先頭に、日光、ヒラメ、ミノリが敵に見つからないように歩を進めていた。

 目的は箱庭を占領する八頭やつがしらを倒すこと。他にイツキに言われたことといえば、殺しは駄目だということ。


「ハツガ様。八頭はどこにいるのでしょう?」

「恐らく長の部屋。」

「日光様。教諭である貴方の力が必要ですね。長の部屋はどちらに?」

「4階中央だ。」

「お嬢様。現在地は?」

「外ですわ。正確にはゴミ置き場に潜伏中ですわね。」

「……まだ時間がかかりそうですね。」

「「「…………ふぅ……。」」」


 三人は同時に溜め息を吐いた。

 深淵の箱庭ゴミ置き場。

 木製の建物で、ゴミが詰まった袋が積み重なっている。

 下水道を出て15分。

 目的地まではまだ遠い。


「臭いが付きそうですわ……。」

「野宿後の体臭と変わらねぇよ。」

「それが嫌なのですわ!わたくしはまだ野宿にだって慣れませんのに……!」


 口を尖らせるヒラメ。

 日光は再度溜め息を吐いた。


「……はぁ……。」

「静かにして。……行く。」

「了解、ハツガさんよ。」


 ゴミ置き場を飛び出す4人。

 中に繋がる廊下から校舎へ侵入した。


「1階。定期的に場所を教えて。日光。」

「おう。ここは1年の廊下だ。この先、左側に階段があるが最も使いやすい階段だ。……危険だな。」

「他の階段は?」

「あそこの中央階段以外には北、南、東、西の4つだ。」


 全てを確かめるには、それと同時に見つかるリスクが高まる。

 さて、どうしたものか……。


「じゃあ、ここから一番近い北に行ってみるか。物陰があるから近付きやすいんだ。」


 提案したのは日光だった。

 箱庭に盗みに入った時のことを思い出してみる。

 確かに北の階段付近は、隠れる場所が多々あった気がする。


「そういえば……そうだった。」


 流石としか言いようがない。日光を隠密部隊に入れて正解だっただろう。

 まあ、イツキの他に内部に詳しい者はいなかったから、当たり前かもしれないが。


「……。」


 進行方向を確認。

 敵の影、無し。


「GO。」


 隠密部隊、一先ずは北の階段だ。



 ・・・・・・・・・



「……ハツガ達は順調なようだ。」


 こちらは増援部隊。

 カサ、雨燕あまつばめ、親父、博羽ひろうくれない、モチの6人が下水道で待機していた。

 近くには通信部隊が居り、万全の体制で身構えていた。


「そろそろ入っておきましょうか。」


 通信部隊のまぐろが話しかけてきた。

 もしもの時の増援のために潜伏する場所が決まったようだ。

 この下水道では駄目なのかというと、出口のマンホールは一人ずつしか通れないのだ。

 もし急ぎになったときに間に合わなくなる可能性があるのだ。


「どこに待機すればいい?」


 カサが尋ねると、まぐろは頷いた。

 ただ少し歯切れが悪そうに場所を言った。


「……えっと……ゴミ置き場です。」

「…………ん?すまないがもう一度言ってくれるか?」

「……ゴミ置き場です。」

「…………ん?すまないがもう一度言ってくれるか?」

「ゴミ置き場です。すみません、他より安全な場所がそこしか無いのです……。」

「……屈辱的だ……。だが仕方無い、私はやるぞ!!」


 何かを決心して、カサ達増援部隊はゴミ置き場へ向かった。



 ・・・・・・・・・



 そしてイツキ。


「…………。」

「にしても、随分素直だよな。」

「…………。」

「黙りかよ。」

「黙ってついてこいって言ったのはお前だろ?」

「そりゃすまないな。」


 見張りの男との何気ない会話。


「素直じゃない必要あるのか?」

「ん?」

「俺はここの生徒だ。素直に校門くぐって、素直に廊下を歩くことは不自然なのか?」

「いや、別に。」

「…………。」


 内心勝ったと思うイツキだった。

萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。

いかがでしたか?

今回は真面目というかシリアスというか……ううん、やりづらい。

ばか騒ぎする方が霧雨一行らしい。うん。

これからも応援よろしくお願いしやす。

Thank You。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ