第九章「部隊」
イツキ「やったぞ……!ついに、挿し絵が出来たぞぉぉ!!」
まぐろ「やりましたね、霧雨先輩!」
博羽「待てよ、俺がいないんだけど?」
イツキ「ああ、すまん。いやぁ……長かったなぁ……!」
博羽「ちょっと!?黒猫がいて俺がいないのはおかしくないか!?」
深淵の箱庭奪還編
第九章「部隊」
「……こんなもんか。」
イツキは呟いた。
たった今、3つの部隊が完成したのだ。
「まず隠密部隊。リーダーにハツガ。」
「うん。」
「ミノリさん、ヒラメ、日光先生。この4人が深淵の箱庭に侵入。目的は隠密行動及び敵のリーダーを倒すこと。」
「「了解。」」
ミノリ、ヒラメ、日光は頷いた。
少数精鋭の理由は、侵入口であるマンホールが狭く一人ずつしか通れないので、時間がかかるためだ。
「まあ、大勢でぞろぞろなんて、隠密っぽくないし。次に通信部隊。」
「私達ですね。」
「ああ。まぐろ、ツユ先生、茶々猫さん、犬槇の4人。」
「通信……?妾は機械はさっぱりだがのう……。」
茶々猫は唸っていた。
その隣の犬槇が、イツキに聞いた。
「選定理由が気になるんだが……。」
「通信は、この作戦の中枢部分にあたる。だからボケキャラには任せられない。比較的ツッコミにまわっている4人だからだ。」
「そ、そうか……。」
「そして……。」
イツキが視線を這わせた先は……。
「何か問題が起きたときの増援部隊。カサ、雨燕、親父、博羽、紅さん、モチさん。この6人でいく。」
「うむ。任せてくれ。」
カサが頷いてくれた。
「白猫さんは外したし、あとは……。」
「ちょっと待てよ!何で私が入ってないんだよ!!」
「……俺もお前に聞きたいけど、何でここにいるんだよ?南鞠。」
その女の子は茶髪をポニーテールに纏めた少女だった。
生意気な口調で、毒がある。
「黒の国で別れたはずだよな?」
「ふん!私はそんなところに収まる器じゃないんだよ!馬鹿かよ!頭使えよ!」
「……もう少し年上を敬ったらどうだ。」
「少なくともイツキを敬いたくはないね。」
「なっ!?てめぇな……。」
まさか年下に「てめぇ」と使う時がくるとは……。
まあ、南鞠ならいいや。
「お前はまだ子どもだろ。危険な目に遭わせるわけにはいかない。」
「じゃああいつはどうなんだよ!私とそう変わらないだろ!」
と、南鞠が指さしたのは、まぐろだった。
「わ、私ですか?」
「そうだよ!お前どこ中だよ!」
「どこ中って……。年齢なら、私はもう高校生ですけど……。」
「なぁぁにぃぃ!?私より上だなんて……!!」
ショックで開いた口が塞がらない南鞠に、イツキはとどめをさした。
「誰だってそう思うけど。」
「かはっ……!!」
「ちなみに、南鞠は何歳なんだ?」
「ははん!レディーにそんなこと聞くなんて、やっぱりイツキは馬鹿だな!紳士になるのは無理だから諦めたらどうだ!!」
「立ち直り早っ。あと俺を罵倒するときに生き生きするのは何なんだよ……。」
イツキは一つ、溜め息を吐いた。
「とりあえず役割は伝えた。何か質問はあるか?」
「はい!」
と、高らかに手を挙げたのはヒラメだった。
「作戦名はもういいからな。」
「ひ、酷いですわ!後で考えるって、イツキ言っていましたわ!」
「あ……俺はそんな事言っちゃったのか……。で、何?」
「作戦名を考えましたわ!名付けて……!」
「おう。」
「箱庭奪還の巻!!」
「却下。万に一つ期待したが、元とあまり変わらないし、面白い答えでもなかった。その微妙なセンスが活かされることはないだろう。」
「言い過ぎですわ!!最近辛辣じゃありません!?」
「それ以上のボケを持ってこい。じゃあ、今日は解散な。」
そして夜は深まる。
深淵の箱庭奪還の巻まで、あと少しだ。
「…………あれ。何かスッキリしないんだが……。」
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
ついに挿し絵ですよ、挿し絵。
ちなみに茶々猫の挿し絵は、上から茶々猫、白猫、黒猫となっています。
公開する前に黒猫が青の国へ行っちゃったものですから、出す機会が失われていました。
ですので、他メンバーとは少し違う挿し絵になっています。
最後に、後書きまで読んでくださってありがとうございます!
もう少しで深淵の箱庭奪還の巻作戦が始まります。
これまでとは違う新たな戦いに注目あれ。
Thank You。




