第二章「馬車の猫」
モチ「どうも~、イントネーションのコーナーですよぉ~。今回は私、モチの名前のイントネーションをお教えしますぅ~!」
まぐろ「あっ、ちょっと!勝手に始めないでください!」
モチ「ごめんねぇ~。でも始めたものは仕方無いよねぇ~!モチのイントネーションは、餅と勘違いしちゃダメだよぉ~。『鞭』とか『基地』と同じイントネーションだねぇ~。」
まぐろ「…………あれ!?それ、ユキさんも言ってましたよ!?」
モチ「夫婦なら仕方無いよねぇ~。」
まぐろ「は、はあ……。」
深淵の箱庭奪還編
第二章「馬車の猫」
「え~……改めてよろしくお願いします、真白井 モチです~。」
緑の国傭兵育成機関『深淵の箱庭』を目指す霧雨一行。
彼らは白の国レジスタンスギルドから、一人の助っ人を借りた。
それがこの真白井 モチだ。
レジスタンスギルドリーダー真白井 ユキの妻で、前髪を真ん中で分けて後ろ髪をまるで餅のように結っている。
「よろしくお願いします、モチさん。」
「お久しぶりですモチさん!」
「霧雨君にまぐろちゃん~!よろしく~。」
緑髪で中性的な顔をした男、霧雨 イツキ。
礼儀正しい、黒髪の女の子は神崎 まぐろ。
まぐろの顔左半分は前髪で隠れている。
「他の方々も、よろしくお願いしますねぇ~。」
各々がよろしくするなか、不機嫌な者が二人程居た。
「私とキャラが被ってる……。」
茶髪で眼鏡をかけた女性、白猫と。
「長狙いって……何故、妾は狙われてないのだ……。あやつらの目は節穴かの……!?」
赤い髪に獣のような耳をした茶々猫である。
その様子が気になり、イツキは茶々猫に話しかけた。
「茶々猫さん、何をブツブツと言ってるんですか?」
「イツキ、本当に狙いは長なのか?それなら何故妾がここにいるのだ?」
「いや……それは……。」
誘拐されたスギネとガウラは、ともに傭兵育成機関の長。
茶々猫も、桃の国傭兵育成機関『夜街の街路樹』の長なのだ。
「妾に魅力がなかったのか!?どうなのだイツキ!!」
「なんだこいつ。っていうかこの前、似た会話をしたんだが……。白猫さん、助けてください……。」
「キャラ被りということはどちらかの出番が減る……それならまだきちんと素性が知れないモチが優先されるのは事実私の出番は減り読者に忘れられて終いには作者にも忘れられてしまう存在になってしまうっていうか忘れられたら存在自体が無くなってしまうんじゃないのか……?」
「うわー……この人もこの人で大変だ……。ってか面倒だな。」
頬に汗をたらすイツキ。
本当に箱庭奪還なんて出来るのか……。
この者達以外にも、濃い人達が霧雨一行にはいるのだ。
奪還作戦の前に一通り情報整理……もとい、紹介しておくべきだろう。
作戦をたてる上で能力分析は大事だ。
「イツキぃぃ!!奴等の狙いは長ではない!長ではないのだ!!」
「…………。茶々猫さん、あの……少し静かにしてくれません?」
「逃げる気か?」
「下手な挑発だな!?……はぁ……それじゃあ、青の狙いは一体何なんですか?」
溜め息を吐いて、イツキは問うてみた。
茶々猫は待っていましたと言わんばかりに、顎に手を添えて、キメ顔を作った。
「…………恐らく、奴等の狙いはイツキ!お主だ!」
「そりゃそうだろ!あくまでも二人は人質で、俺一人で来いって言われてるんだから!!」
「なっ……!?」
「驚愕することじゃねえよ!アンタ本当に何が起こってるか分かってる!?」
「分かっておるわ!イツキ一人で深淵の箱庭に行くのだろう!?ふふん、どうだ!」
「いや、偉そうにされてもね……。皆分かってますよ、そのくらい。」
「じゃあ聞いてみるかの!?」
茶々猫はまぐろのもとへ歩み寄った。
……正直こんなところで張り合わないでほしい。
「まぐろ!お主は何が起こっているのか分かっておるか?」
「え……スギネさんとガウラさんが人質として青に誘拐されて、あちらの要求は霧雨先輩と話をすることですよね?それで、霧雨先輩は……一人……で……?ちょっ、茶々猫さん!?泣かないで!?」
「うう……何故なのだ、何故妾は……。」
「落ち着いてください!霧雨先輩助けてください~!!」
「…………。」
泣きたいのはこっちだと言いたいイツキだった。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
今回はすみません、意図的に話を延ばしました。
ただ今新しくキャラクターを書き下ろしています!
もう少しで載せることが出来るので、しばしお待ちを!
後書きまで読んでくださってありがとうございます!
またお会いしましょう。
Thank You。




