第一章「白き人妻」
まぐろ「むさい男じゃなくて、やはり女の子ですよね!というわけで、今回は私がコーナーを担当します!」
イツキ「ちょっ、むさいってなんだ。」
まぐろ「出てきちゃダメですよ!今回は私なんですから!」
イツキ「あ、すまん。」
ユキ「おい、まだかよ。」
まぐろ「はい!今回のゲストは白の国レジスタンスギルドのリーダー!ユキさんです!」
ユキ「よろしく。で、イントネーションを言えばいいのか?」
まぐろ「そうです!」
ユキ「ユキは雪と勘違いしちゃいけねぇ。『鞭』とか『基地』と同じイントネーションだ。」
まぐろ「成程……鞭さん、ありがとうございます!ではでは、次回もお楽しみに!」
ユキ「鞭って誰のことだ。」
深淵の箱庭奪還編
第一章「白き人妻」
「お久しぶりです、ユキさん、モチさん。」
「無事だったか霧雨!」
「霧雨君だぁ~!久しぶりだねぇ~。」
白の国レジスタンスギルド。
霧雨イツキは、ギルドのリーダーであるユキとその妻モチと対面していた。
「そちらの状況はどうですか?」
白の国は青の国との交戦が続いている。もう3ヶ月になるだろうか。
「ああ、順調に押していってる。あちらさんの戦力が削がれてるのか、今は一時休戦ってところだ。」
「防衛力すごいっすね。」
イツキは苦笑した。
「ところで霧雨。」
「はい。」
「お前んとこの仲間はどうした?」
「ああ、今日は一人です。少し事情がありまして……。」
「事情?」
「はい。…………二人でお話できませんか?」
「……いいだろう。こっちの部屋なら安全だ。」
顎で、ひょいと示した先には、狭い部屋があった。
イツキはユキに連れられて部屋に入った。
「で、事情ってのはなんだ。」
「青に呼ばれました。俺一人で、深淵の箱庭に向かわなければなりません。」
「呼ばれた……!?」
「はい。」
「てめぇ、それは罠の可能性だってあんだろ。」
「人質がいます。」
「……成程……そりゃ霧雨だけが動くわけだ。……で、それを報告しにきただけじゃねえだろ?」
イツキは半ば驚き、眉を上げた。
「よく分かりましたね。」
「伊達にリーダーやってねえさ。それで?」
「俺は箱庭に入れる。それを逆手にとり深淵の箱庭を奪還します。」
「奪還か……やれるのか?」
「状況が状況だったので、仮ですが、黒との協定は結べました。」
「へぇ……やるじゃねえか。流石、反抗組織のリーダーだ。」
「反抗組織って……そんな大したものじゃ……。」
またイツキは苦笑した。
謙遜するイツキだったが、ユキは十分凄いやつだと思っていた。
「要求は?」
「一人でいいので、ギルドのどなたかをお借りしたいです。」
「OK。誰か適当な奴に声をかける。出発は?」
「すぐに出ます。」
「またまたOK。」
「ありがとうございます。必ず……帰しますから。」
「ああ。お前なら大丈夫だろ。」
・・・・・・・・・
「よろしくねぇ~。」
「…………あの、ユキさん?」
「ん?」
部屋を出てイツキは馬車の前で待機していた。
暫くすると、イツキは助っ人を紹介された。……のだが。
「何故にモチさん?」
「適任だろ。お前らと顔馴染みの方が、作戦なんかも上手くいきやすいし。」
「まあ……確かに……。でも奥さんでしょ?」
「手ぇ出すなよ。お前が人妻フェチじゃないことを祈ってるぜ!」
「いや……別に欲情しないので、大丈夫ですから。」
この男……本当に大丈夫か?
イツキはまたもや苦笑した。
「えっと……それじゃあモチさん。そろそろ行きましょうか。」
「あ、うん。分かったよ~!」
馬車に乗り込むモチとイツキ。
「モチ。」
「なぁに、ユキ君?」
「ちゃんとおかえりって言いに帰れよ。」
「もちろんだよぉ~!それじゃあ行ってきます!」
「おう、いってらっしゃい。」
…………。うん。この男、やはり大丈夫だ。
そうだ。リーダーなんだから……。
同じリーダーとは思えないな。
「よし、行くぞ!エクステンドウルティマロングロングアゴーパフェ!!」
「ブルルルルンヒヒィィィィィン!!!!!」
「相変わらずテンションが高いな!!」
馬、エクステンドウルティマロングロングアゴーパフェに鞭を打ち、馬車はギルドを出発した。
目指すは緑の国、深淵の箱庭。
そして……箱庭奪還。
息を呑み、気を引き締めるイツキだった。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
新編に入ったこの物語。戦力が揃ったと判断したイツキは、遂に箱庭奪還へと乗り出します。
今回の深淵の箱庭奪還編は、黒い雪原編ほど長くはならないと思います!っていうか、黒雪編が長すぎたのですが。
コンパクトにまとめること出来たはずなんですけどね。
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




