第七十七章「定例会」
イツキ「……あれ?まぐろー?あのコーナーはやらないのか?」
まぐろ「時間がありません!」
黒い雪原編
第七十七章「定例会」
青の国。
緑の国などを、嘘の大義名分で襲撃した国である。
三カ国を襲撃し、支配したといっても過言ではない。
「帰ったか。」
椅子に座る一人の老人が、頬に手をつきながらそう言った。
老人の前には三人の男女が立っていた。
「はい。……お身体の方は?」
老人から見て右。
黒髪の男、夜咫乃 カラス。
「大丈夫だ。」
「それならよいのですが……。」
「ああ……ところでオナガ。何故三人しかいない?」
老人から見て真ん中。
オナガという女性に声をかけた。
「ん。各々忙しいのでしょう。」
「命令をしたのは数人のはずだが。」
「そうなのですか?んー……それならばサボり……ですかね。」
「……成程。」
老人は顔を少し歪ませた。
「えっと……やりますか?会議。」
老人から見て左。
青色の髪をした女性はそう言った。
今日は青の国傭兵育成機関『海底の古城』の定例会なのだ。
青十文字という機関をまとめる幹部が10人とその長である老人が集まる、計11人の会合なのだが……集まったのは4人。
3人には命令を与えているし、1人は裏切りなのでここに居ないのは仕方無いが、あとの3人はサボりという……なんともふざけている者達だ。
「エトとヒナと……八頭か。……ふぅ……。」
「後で叱っておきます。」
カラスが気を利かせてそう言った……が。
「いや……いい。」
「何故ですか?オオノガン様発案の、定例会なんですよ?」
「だからだ。私が決めたなら私がルール。反論は?」
「…………いえ。オオノガン様がお決めになられたのなら、ありません。」
カラスはあっさりと引き下がった。
「それでは始めようか。まず……正式に、雨燕の脱退を決定する。」
「雨燕……?ああ、あの着物を着た。」
雨燕が誰なのか、オナガは分かっているようだが、カラスとスズメは首を傾げていた。
「ん。二人とも知らないのか?新しく入った娘だよ。……まあ、もう辞めちゃったらしいがね。」
「馴染めなかったのかな。」
「いや、裏切りだ。どうやら緑に加勢するらしい。」
「!?」
これには三人が驚いていた。オオノガンは構わず続ける。
「カラスが言っていた、反抗組織側についたと思われる。」
「ん。反抗組織があるのですか?」
「ああ。カラスとスズメは接触しているはずだ。」
オオノガンが言うと、カラスは頷いた。
「二度。奴等と戦闘を。二度目に戦力を削いだので、幾分かは弱体化したはずです。」
「妹の脚を潰したんだってね。いーなー……私も見たかったよー……。」
……スズメの趣味は悪そうだ。
「いや、文字通りの意味ではなく、使い物にならないようにしただけだ。形は残っている。」
「なんだ……。つまらない。」
口を尖らせるスズメ。
いや…………知ったこっちゃない。
「スズメが会ったときはどうだった?」
オオノガンが聞くと、スズメは溜め息を吐いた。
「全然ダメ。ハッキリ言って弱いです。まあ、3カ月程前の話ですけどね。私に負けるくらいじゃあ、反抗なんて無理。」
「……ふむ。……では、私を退かせる程の実力を1カ月で身に付けたのか。潜在能力は十分だな。」
「早急に潰すべきですよ。」
スズメの提案に、カラスとオナガは頷いた。
そしてオオノガンを見る。
「大丈夫だ。手は打っている。紫の刺客を送った。」
「……信用出来るんですか?」
カラスが尋ねた。
「それを確かめるためにも、紫に送らせた。」
オオノガンはニヤリと笑い、背もたれに、背中を預けた。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
Thank You。




