第六十九章「中二病VSナルシスト」
あれ?いつの間にか100部いってる!?
や、やったー!?
黒い雪原編
第六十九章 「中二病VSナルシスト」
「ぐああっ……!!」
「がはっ!!」
『倒れたぁぁ!!残り14人!!日光の猛攻が止まらないぃぃぃぃ!!!!!』
「五月蝿いな……耳が痛いんだが……。」
特設フィールド「町」で、屋根の上から参加者を倒していくのは日光群彰。
中二病を患ったおじさんである。
ここは黒の国傭兵育成機関「闇夜の一星」。
そこで行われている黒の闘技大会で優勝して、日光が所属する霧雨一行と機関の同盟を組むために戦っているのだが……。
「おいおい、雑魚ばかりじゃねえか。そんなんじゃあ……フッ、俺は止められないぜ……?」
街中を見下ろす日光。
その顔はまるで悪の権化だった。
「……ああ、すまねぇ。シャドウウルフ。お前も少なからず尽力してくれているな。お前の闇の力を少し借りているおかげで、戦えているんだからな。」
日光は左腕に話しかけていた。
端から見れば、危ないおじさんである。
そんなおじさんを、陰からこっそりと見ている男が居た。
「……フッ……面白い男だな……。」
「……ん?おい、そこに隠れている奴!!出てこい!!」
「なっ……!?バレただと!?」
「バレバレだよ!!巨体なんだから隠れきれてないんだよ!!」
その男は、日光の言った通り巨体だった。
仕方がないので日光のもとへ歩み寄る。
「……親父以上だな。どのくらいタッパあんだよ?」
「2メートル34だ。」
「でかっ!!お前人間だよな!?」
「当たり前だろ!巨人扱いするな!!」
「別にしてねぇよ!!……戦いにきたってことでOK?」
「勿論だ。」
日光は溜め息をついた。
屋根の上なのだから、奇襲は出来ないだろう。
日光は男を観察してみた。
とりあえず身長が高い。
筋肉質なのも相まって、体格も良い。
武器は……右手に持っているハンマーか?
そして、髪の毛が無いというのも……。
「シット……苦労したんだな……。」
「視線が頭にいってるのがよーーく分かるぜぇ。」
……ここまではいいのだ。ここまでは。
この男……妙にキラキラしている……。
いや、テカテカ?いやいや、ピカピカ?
……違う、ピカピカは頭だ。
言い表すならキラキラでいい。よくないがキラキラでいい。
……まあ、観察といってもこんなものか。
日光は腰の刀に手をかけた。
「……じゃあ、fastに終わらせてもらうぜ。」
「来るか……!」
「争離!!」
日光得意の居合い。
その居合い術の中でも比較的新しい技が争離だ。
とてつもない速さで振り抜くことにより、遠距離から見えない刃を飛ばすことが出来るのだ。
これで今大会、何人もの選手を戦闘不能にしてきた。
「ふっはっはっ!効かぬわ!!」
男は回転しながら、ハンマーで見えない刃を防いだ。
「なっ!?」
「んー?日光 群彰!こんなものか?」
「五月蝿い!無駄にキラキラするんじゃねえ!!」
日光はもう一度争離を放った。
……先程と同じように、ハンマーで防がれる。
「…………見えているのか……?いや……予測か?」
「フッ…………そうだ……!」
「……初見……だよな?」
「フッ…………そうだ……!」
……これは……どうやら今回は、少し苦労しそうだった。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
中二病とナルシストって、どちらが……どちらが人付き合いを上手くやれるんだろう……。
いや、これは日光だし……まあ、日光なら上手くやれてるけど……っていうか日光の性格的に合わない人もいますけど。白猫とか白猫とか。
最後に後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




