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萌葱色の変奏曲  作者: アフロペンギン
深淵の箱庭編
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第七章「盗賊と鴉とお嬢様とメイド」

どうも。アフロ月です。

朝は苦手です。

 第七章「盗賊と鴉とお嬢様とメイド」




 彼女は、全てを見据えたような目で男を見ていた。

 氷が辺り一面に張られてあるシンリン村。そこには、男女が一人ずつ向かい合っていた。

 女の方は、左手に短剣。所謂ダガーナイフを持ち、鋭利な方を男へと向けて構えている。

 男の方は、右手に氷刀。氷で造った刀を携えていた。

 鞘は無いので、抜刀した状態だが、警戒をしていないのか、柄を握ったまま鋒を地面に向けていた。


「構えないの?」


 女が口を開く。


「必要が無いからね。」


 直ぐに男が答える。


「そう。」


 女は、お返しとばかりに素っ気なく返すと、一歩近付いた。

 男の反応は無く、女はまた一歩歩み寄った。

 すると、男の右手がピクッと微動した。警戒すべき領域に入ったのだろう。力を入れたのが分かった。


「カラスって名前?」


 女が口を開き、質問された男カラスは、


「ああ。そうだよ、ハツガさん。」


 と、女、ハツガに答えた。


「青?」

「青だね。」

「何故、箱庭を襲撃したの?」

「またその質問かい?」

「聞いてるのはこっち。答えて。」


 カラスは、ため息を吐いてこう言った。


「答えられない。」

「力ずくでもいい?」

「出来るものなら。」


 そう、カラスが言い終わると同時。ハツガは踏み込みつつ左手のナイフをカラスに向けて放った。

 氷刀で弾き、さらに接近してきたハツガが視界の端に見えたため、迎え撃つ。


「ん?」


 ここで妙なことが起きる。カラスの視界から、ついさっきまでいたハツガが消えたのである。

 カラスは左腕を掲げて手のひらに氷の盾を造った。

 円形のシンプルな造りだったが、ハツガが頭上から放った光線を防ぐのには充分だった。ハツガは消えたのではなく跳んだのだ。着地した瞬間、遠ざかるように三歩距離をとる。氷で微弱に滑りながらもハツガは銃口を向けながら静止した。


「読んでた?」


 ハツガが問う。


「いや、勘だね。」

「厄介極まりない。」

「はは、誉め言葉として受け取っておくよ。」


 屈託の無い笑みを浮かべるカラスに対し、半眼になりながら、不機嫌そうにするハツガ。するとハツガは、カラスを中心にして回るように走りだした。

 走りながら光線銃の銃口をカラスの肩に向け、発砲。

 これは読まれていたのか、

 氷刀で軽くあしらわれた。しかし、それでもハツガは攻撃を止めなかった。

 縦の角度、横の角度、間を空けない速射。

 走りつつ様々な工夫をいれながら攻撃を加えるハツガだが、カラスも負けてはいない。

 囮だと思われる攻撃には一切手を出さず、自身に害をなす攻撃は避ける、もしくは氷塊を当てて相殺させている。

 一発、また一発。手に取るように分かっているとでも言うのか。


「そろそろ飽きてきたんだけど?」

「知らない。」

「知らないねぇ……。全く、これだから光線銃は嫌になるんだよ。」


 ハツガの持っている銃は、ドライヤーのような形をした7mm口径の光線銃だ。小型のソーラーパネルから得たエネルギーを光線として発砲できる、この世界にはお馴染みの武器だ。太陽光さえあれば弾切れする心配は無く、また、薬莢を使わないことでジャムる(弾が詰まる)ことがなくなったため、一見便利だと思われるのだが……装填、つまりエネルギーチャージに時間がかかること。そして扱いが難しいため使用する者はほとんどいない。


「飽きたなら当たればいい。当たれば終わる。」

「えっ、その場合僕の人生も終わらない?」

「命までは……取らない。」

「そりゃ安心だね。でも僕はこの村のことを任せられているんだ。相当の理由が無いと退けないのだよねー。」

「そう。」


 会話が終わろうとも戦いは終わらない。勿論、会話途中もハツガはしっかりと発砲し続けていた。それでもハツガの攻撃は一度も当たらなかった。


「あなた嫌い。」

「そうか。女の子に嫌いと言われると傷付くなぁ。」

「イライラする。」

「分かるよ。そりゃあ攻撃が当たらなかったね。」


 ぷちっ。

 ハツガの中で、何かが切れる音がした。

 跳躍してカラスに接近するハツガ。しかし。


「……っ!!」


 初めて。ハツガはそこで顔を歪ませた。


「挑発だよ。単純だよね、ハツガさんって。」


 カラスは……読んでいたのだ。

 ハツガの眼前まで氷刀の刃が来る。腰の短剣で防ぐには間に合わない。光線銃なら……!!


「ぐっ……あっ……!!」


 避けきることはできなかった。額に傷を作りながらも、ハツガは後ろに倒れこんだ。その際、防御に使った光線銃もはじけ飛ぶ。


「ふん。」


 カラスがそれを見逃すはずがない。瞬時に、倒れたハツガを顔と上半身と右手を残して凍結させた。ハツガは動けないことを確認すると、一拍おいて、


「冷たい。」

 そう、睨みながら発言した。ちなみに左目は、額からの出血で開けることが出来なくなっている。

 片目でも……彼女から滲み出る殺気を感じとれた。


「氷だから、冷たいのは当たり前だろう?」

「チンして。」

「冷凍食品かよ……。でも、邪魔されちゃ困るから。」

「残念。」


 ハツガが喋らなくなったのを確認すると、カラスはため息を吐いた。


「にしてもハツガさん。貴女、随分と余裕綽々な態度だよね?」

「……。」

「何も言わないならいいけど。本当は全身氷漬けでも良かったのだけど、何故そうしなかったか分かる?」

「悪趣味。」

「はは、正解。」


 そうしてカラスは、氷刀の鋒をハツガの胸元へ寄せた。


「気分的にこうしたかったんだよね。」

「悪趣味。」

「苛つかせたのはお互い様と言ったところかな。」

「悪趣味。」

「……。」

「悪趣味。」

「何も言わなくても!?……はぁ……。」


 するとカラスは、鋒を胸元から脇腹へと移動させた。


「貴女を殺すのは惜しい。まあ、あまりそういったことをしたくないと言ったのが本心なのだけど。」

「……。」

「生きていたら、また会いましょう。またこうやって完膚なきまでに叩き潰してあげるから。」


 カラスは笑みを浮かべて、氷刀を真っ直ぐハツガの脇腹へと突き刺した。



 ・・・・・・・・・



「広いな……。」


 そこに来て、口から漏れ出た言葉はそれだった。

 馬に揺られて体感で25分。

 緑の国巨大都市の一つ「二重薔薇ふたえばらその」に連れてこられたイツキ。二重になった大地の上に色とりどりの薔薇等が咲き誇っており、園というのに相応しい土地だった。中心部に建設された城には現女王が住んでおり……金髪の少女ヒラメもそこを住まいとしていた。そうして、イツキとヒラメの二人はその城の庭へやってきていた。


「ここが、私の自慢の庭ですわ。」

「へぇ……花も咲いててよく手入れされてるな。あれはサクラソウか。ジンチョウゲに、あそこで容器栽培されてるのはツツジかな?」

「ええ。使用人達が頑張ってくれているのです。感謝感謝ですわね。」

「いい庭なのは分かったよ。それで……なんだが。」


 イツキは自分の両手を一瞥した。


「これ、どうするんだ?」

「その凍った手ですか。それはもう溶かすしかありませんわ。」

「やっぱりか。」

「腕ごと。」

「腕ごと!?」

「だって、溶かすといったら溶解液でしょ?腕もろとも溶けますわ。」

「発想が極端すぎる!!氷なんだから火を使えばいいだろ!!」

「つまらないじゃない。」

「つまらなさで生命が危ぶまれるのか!?とりあえず火で頼むよ……。」

「仕方ありませんわね。では少々待っていて下さいまし。」


 ヒラメは残念そうに、メイドを一人呼んだ。


「ミノリ。お願い。」

「かしこまりました、お嬢様。」


 そう言って、ミノリと呼ばれた女性は室内へと戻っていった。どうやらもう少しで、両手の自由がききそうだ。安堵するイツキに、ヒラメが話しかけてきた。


「えっと……イツキ……っていうのですよね?」

「ん?ああ、そういえばきちんと自己紹介してなかったよな。霧雨イツキ17歳、よろしく。」

妃懦莉ひだり ヒラメですわ。歳は貴方と同じ17歳です。」

「同い年だったのか。……って、これじゃ握手できないな。」

「そうですわね。」


 お互いに苦笑していると、メイドが大量の木を抱えてやってきた。ミノリだ。


「お待たせしました、お嬢様。まきです。」

「ありがとう。」

「……は?……え、なに、薪?」


 ミノリが今しがた持ってきたのは薪……。


「お嬢様、ファイトです。」

「任せてくださいまし。」


 袖を捲り、意気込むヒラメ。まさか。


「お前……火、起こすの?」

「ええ。」

「原始的っ!!!火種作るところからって、待ってられるかよ!!さも当然のように、ええ。なんて言いやがって!!」

「しー。お静かにお願いします。イツキ様。」


 と、ミノリが人差し指を唇に添えた。

 しかしよく見ると、ミノリは表情をあまり動かさないながら美しい顔をしている。

 長髪を三つ編みで纏めて、前髪はぱっつん。

 そして何といっても、頭に乗せたふわふわのレース。

 さすがメイド。


「ミノリさん……?」

「お嬢様は今、集中なさっているのです。」

「…………集中?そんな大掛かりなことじゃないのに……?」


 イツキは怪訝そうに、ヒラメの方を見てみた。


「ふー……ふー……私ならやれる落ち着いて私ならやれる……!!!」

「心配で仕方ないよ!集中より鼓舞だろこれ!!」


 手の感覚が無くなってきたから、早目に溶かしてほしいのだが……。イツキはミノリに、貴女がやってくれないかと促してみた。


「私ですか?」

「はい。出来ればそうしてほしいです。」

「ミ、ミノリがやるのね!?いいでしょう、ここは任せましたわ!!」

「かしこまりました、お嬢様。」


 ヒラメと位置を入れ換えたミノリは、黒のロングスカート(一般的に連想されるメイド服なのだが)をたくし上げて火おこしの前に座った。


「頼みました、ミノリさん。」

「ふー……ふー……私ならやれる落ち着いて私ならやれる……!!!」

「あんたもかよ!!!」


 ……こんなときにレイがいたら……。

 そんなことを思うイツキであった。



 ・・・・・・・・・



 赤く燃える炎は、パチパチと音を立てながら揺らめいていた。

 十数分後、やっとの思いで火種を作り、焚き火を囲うことが出来た。

 イツキは火の近くで氷を溶かしている。


「やっと火が…………ありがとう、ミノリさん。」

「いえ。」

「ヒラメも。ここまで連れてきてくれたし、ありがとう。」

「どうってことありませんわ。」


 少し照れくさそうに言うヒラメ。それを見て、自然と笑みがこぼれた。しかしそれも束の間。すぐに強張った表情に戻る。


「とりあえずこれをどうにかしたら、すぐにシンリン村に戻ろう。早くハツガを助けないと。」

「……そのことなのですが……。」


 と、ヒラメ。


「なんだ?」


 と、イツキ。


「その前に、イツキにはやってほしいことがあるのですわ。」

「やってほしいこと?」


 首を傾げるイツキに、ええ、と首肯するヒラメ。


「貴女には、説明してもらわなければいけないことがありますの。深淵の箱庭のことです。」

「ああ、そうだな。」

「でないと、兵を出せませんもの。」

「じゃあ、やることやったら話すよ。」


 すると、イツキは顔を訝しげにした。


「あれ?でも、ヒラメには話したよな?」

「話すのは私ではありませんわ。私の母です。」

「……母?」

「ええ。二重薔薇ノ園の現女王に全てを話してくださいまし。」

「…………謁見えっけんかよおおおおお!!!!!」


 ところ構わず絶叫するイツキ。突然のことに少々驚きつつも、ヒラメは口を開く。


「……母のこと苦手ですの?」

「そういうわけじゃないよ、会ったことないから。でも相手が相手だからな。目上すぎて緊張するよ……。」

「そういうことでしたら、心配なさらないでいいのに。」


 苦笑するヒラメ。


「ま、まあそうなんだけど、熱っ。それでも熱、緊張するもの熱いっ、は、緊張するんだよ熱いよミノリさん!!!!!」

「え?」


 訳が分からず聞き返すミノリ。


「そんなにポイポイと薪をくべたら、たちまち火が大きくなるでしょうが!!火傷しちゃいますよ!!」

「申し訳ありません。調整していたのですが。」

「調整間違いすぎだろ!これもう殺しにかかって……。」


 そこでイツキは言葉を止めた。否、止めざるを得なかった。

 ミノリが左手に持っている物は薪。そして右手に持っていたのが、木の棒に刺さった魚だったからだ。


「魚焼いてんじゃねえよ!!!」

「お昼まだなので。」

「まだ昼前だと思うんですけど?」

「食べます?」

「食べなくていいです。」

「私にも分けてくださる?」

「どうぞ、お嬢様。」


 ……ヒラメが横槍を入れてきた。二人とも、美味しそうに焼き魚を食している。

 香ばしい匂いが鼻に入り、腹が空いてきた。


「……ぐっ……!!」

「ミノリ。これは何の魚ですの?」

きすです。」


 と、イツキはある疑問が浮かんできた。


「……鱚?鱚って、春に獲れる魚なんですか?」

「はい。鱚……キッスは、一年中獲れますよ。」

「何故言い直した。しかもちょっと変えて。」

「何も知らない無垢なイツキ様に、刺激を与えたいと思い……。」

「いらないお節介だなぁ。」


 遠い目をするイツキ。

 確かに彼は無垢だ。反論はできない。

 それでも、純朴を捧げる相手くらい自分で決めるというものだ。


「溶けてきましたわよ。」


 ……話が逸れてしまった。ヒラメの言葉で、ふと我に返る。確認すると、覆っていた氷はふたまわり程溶けて、その下には水が小さく溜まっていた。

 これならば自力でどうにか……!


「ふっ……!!」


 腕に力を入れてみる。

 …………外れない。


「イツキ様、これを。」


 するとミノリが、これで割ってみてくれと言わんばかりに金槌を取り出した。

 どこからともなく。


「俺は使えないから、ミノリさんお願いします。」

「えいっ。」

「早い!!心の準備させてよ!!」

「しかし割れましたよ。」


 ミノリの言う通り、氷は割れて両手の自由が利くようになっていた。

 腑に落ちない点もあったが……まあよしとしよう。


「イツキ、どう?」

「ああ……氷を取り除くことはできたけど、まだ動かしにくい部分はあるな。まだ火にあたっておくよ。」

「それがいいですわね。結構かかりそう?」

「恐らくは。こりゃ相当時間をとられるぞ。」


 イツキの返答に、うーんと唸るヒラメ。何かを思案しているようだ。やがてヒラメが頷くと、ヒラメはこう言った。


「仕方ありませんわね。では、待ちましょう。」

「でも早く行かないと……時間があるわけじゃないんだし。」

「焦っては駄目ですわ。冷静さを欠くと、上手くいくものも上手くいかなくなりますわよ。」

「……正直、納得は出来ない。でも仕方ないのかな……。」

「そうですわ。それにまだ、聞きたいことがあるのです。」

「聞きたいこと?」


 イツキは首を傾げた。


「はい。イツキはレイピア……刺突剣を使ってますのよね?」

「ああ。」

「実は私も嗜んでおりますの。レイピア。」

「ええ!?」


 と、イツキは驚きの反応を見せた。その目はキラキラと光っている。


「マジかヒラメ!?そうかぁ、お前もレイピアをねぇ……いや~箱庭では俺以外にいなかったからさ!レイピア使ってるやつ!!」


 …………予想外の反応だった。

 まるで子犬のようにヒラメに詰め寄る。


「わわわわ!?何をするのですか!?近いですわよ!?」

「あ。す、すまん……。」


 目を点にして、ヒラメから距離を置く。

 ヒラメは苦笑しながらも、それで、と言葉を続けた。


「イツキは、どのような戦闘スタイルなのですか?左手に持つダガーは見当たりませんけど。」

「あ、俺ダガー使わないんだ。マントとかも。両刃のレイピアで相手の剣は受け流してるから。」

「ええ!?」

三葉みつば崩しって技でね。本当はきちんと名前があるんだけど忘れた。」

「私も左手には何も持ちませんわ。でも、私は突きに特化したレイピアなのです。」

「へえ、じゃあ今度突きを教えてくれよ。俺苦手なんだ。」

「ええ、いいですわよ。」

「ってか、突きに特化してるってことはもしかして刃が付いてなかったり?」

「ええ。」

「おっ、珍しいな。」


 ……二人は意気揚々と話していた。

 ミノリは思った。それはもうじゃれつく子犬の様だなぁ、と。このお嬢様を写真に撮って部屋に飾りたいと……!!!

 まあ、カメラが手元に無いのでその野望はすぐに潰えたが。


「美しい装飾がされてますわね。」

「そうか?まあつばには拘ったかな。これは花を模しててな。特注品でさ、この洗練された黒に包まれた中にある鍔の部分の深紅の花。このレイピアが俺は好きだなぁ。」

「私のはイツキの曲線鍔と違って椀鍔なのですが、デザインには拘ってますわよ。ここなんか……。」


 やはり二人の刺突剣トークは弾み、ミノリは一人おいてけぼりをくらっていた。まあ、その時間ももうすぐ終わってしまうのだが。


「あ、あともうひとつ聞きたいことが。」

「なんだ?」

「イツキは深淵の箱庭から来たのですよね?」

「そうだ。今、レイさんが戦ってる。」

「ええ。その箱庭に、ひ」




 ビーーーーーッ!!!!!




 と。

 突如として鳴り響いた音。

 まるで警報のようなその音を聞いた三人は、各々が違う行動をとった。


「な、なんだ!?」


 イツキは目を見開き周りを見渡す。


「これは……!」


 ヒラメはミノリの方を見やる。

 そのミノリはただ目つきを鋭くしており……。


「行きましょう、お嬢様。」


 ヒラメのもとへと駆け寄った。


「分かりましたわ。イツキもいいですわよね?」

「勿論です。」

「ちょっと待てよ。」


 不安そうな顔をしながら、イツキは会話に割って入った。その間も、音は鳴り渡っている。


「この音はなんだ?今からの動きは?」


 質問を簡潔に言うと、これまた簡潔にミノリから答えが返ってきた。


「これは警報音です。何者かが敷地内に侵入しているようですね。そして今から女王様のもとに向かいます。指示を聞くためです。」


 イツキは成程と思って首肯すると、思わぬ形で女王のもとへ向かう事となった。

 しかし、あくまでも向かうことになっただけであり……。

 途中で、青と遭遇するとはこの時は思ってもみなかった。

こんにちは。そしてはじめまして。

アフロ月です。

萌葱色変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。

いかがでしたか?

稚拙な文章で理解しがたいところがあれば、私の勉強不足です。申し訳ありません。

さて、第七章ですが。

ハツガとカラスですが、あまり仲良くなれそうにない二人ですね。敵の前でもボケるハツガさん、さすがです。

そしてイツキですが、残念ながら愛の逃避行ではありませんでした。二重薔薇ノ園でメイドのミノリに会いましたが、こちらはうまくやれるのでしょうか。イツキのツッコミですでに馴染んでいるようにみえますけどね。

続く第八章では…………初めて垣間見える他の国の様子。

一体どうなっているのでしょうか。

最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。

Thank You。

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