本編・Course Out7 の、氷天のセリフ 標準語バージョン
本編のCourse Out7で初登場の葬儀死神・氷天のセリフ集です。
本編では彼女はずっと博多弁をしゃべっていますので、標準語バージョンをこちらで公開します。前後の、例えば霜晶とのやりとりなどは含まれていません。ご了承ください。
「その探してくれてる霜晶というのは、あなたのこと?」
「誰、とは言わせないよ。わたしが今さっきまで話してた氷天だもの」
「失望したでしょ?でも確かに、あなたたちよりいい成績、とったんだよ」
「ずいぶんざっくり言うんだね。でも合ってるよ。この国有数のスラム街、南部第四行政区の出身」
「当たり前よ。あなたたちみたいな高貴な生まれからすれば分からない、理解に苦しむかもしれないけど、南部は真っ先に行政区に指定されたおかげで、まあまあ暮らしやすくなってるんだから。......もちろん、相変わらずって人もいるけど。どこかのなんとかっていうお偉いさんが威張ってお金ばらまいてるだけで、仕事らしい仕事もしないせいでね」
「まあいいよ。そんなのあなたたちに言ってもどーにもならないしね。で?どうしてわたしに会いたかったの?」
「好奇心かぁ......分かるよ、何となく。実はね、わたしもびっくりした。まさか1位、とれるなんてね」
(地の文)一番びっくりしたのはお母さんでさ、......
「(しかも)まさか即派遣組に選ばれるとは思ってなかったみたいでさ。今荷物やら何やらで大忙しだよ」
「あなたたちが用意するんじゃないでしょ、用意『させる』んでしょ」
「え.........どういうこと?」
「まだあるの?」
「そんな大したものなんてないけど?」
「......分かった。でもお母さんを1人で残すことになるんだよね」
「ほんとに!?それはわたしが着なきゃ」




