スタート
「きゃぁぁあぁぁああ」
「うわぁぁぁ」
「いやぁぁぁぁあぁぁあ」
などと周りから声があがった。正直僕も冷静を保っていられない。
「いやっきっと私達も殺されるのよ!速く此処から逃げなきゃ!」
朝日奈が体育館の出口に走り出した。そして朝日奈が出口のドアを開けようとしたら「ガチャガチャ」とドアが開かなかった。
「あっ開かない!」
ドアが開かない事を知ると周りの奴らもドアの方に走り出した。
「何で開かないのよ!!」や「開けよ!クソ!!」などと言いながらドアを開けようとした。
「駄目だよぉ♪今は、私の力で閉めちゃってるからぁ。さぁさぁ皆様方ここは一つゲームといきやしょう!ルールは、簡単だ、この一ヶ月私から逃げ切ればいいだけだ!どうです?簡単やろ?」
一ヶ月も大阪から逃げ切るのか・・・難しいかな。
「捕まったらどへんなるんだ?」
おっ!ナイス薫!いい質問だ。
どんな答えがかえってくるかな・・・まぁ多分分かるけどな。
「その時は、高原君みたいになります。もう質問ない?ないよね!聞いてないから!んじゃスタート!!」
その言葉とともにドアが開いた。
開いたと同時に生徒がいっせいに逃げ出した。
「何やってるんだ捷!!速く出るぞ!」
薫が僕に大きな声で言ってきた。
「あっ嗚呼・・・」
これからだ・・・これからが僕達の一ヶ月の絶望の始まりだ・・・