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一ヶ月の絶望  作者: ユウカ
3/5

体育館でのこと

コイツの名前は、ー  ー。

ーのーと書いてニノマエ ハジメと読む。何とも書きやすい名前なんだか。テストで名前書く時とか超簡単じゃん。

ついでに言っとくと僕とーは、幼稚園からの幼馴染みだ。

「ちぇー。あっ捷も呼び出し食らったのか?」

「嗚呼そうだ、多分僕達だけじゃなく全校生徒が呼び出されたと思うぞ。」

「どうしてそう思うんだ?」

「周りを見ろ周りを、見れば分かるだろ?」

僕は、ーに呆れながらそう言った。

そう言われたーは、周りを見渡す。

「あっ本当だ。めっちゃ登校してる!気づかなかったわ。」

そんなーの発言に僕は、「コイツは、馬鹿か」そう思った。

「何で気づかなかったんだよ!?来る間に気付くだろ普通!」

「いやー家出たら丁度遠くの方に捷が見えてさあ一緒に登校しようと思って走ってて周り全然見てなかったわ」

一が笑いながらそう言った。

僕、何かもう疲れたわ・・・


なんやかんやでやっと学校についた僕達。

そして僕達は、先生の誘導で体育館に行った。


生徒全員が集まってから少し経つと校長が話し始めた。

「えー、ニュースにもなっていて知っている人も多いと思うがこの学校の大阪陽愛オオサカヒヨリさんが自殺をしてしまった。何故自殺をしたか知っている人は、いるか?」

生徒全員がざわつき始めた。

大阪陽愛?嗚呼、あのいじめを受けていた人か。

昨日テレビでニュースになってたな。

「なぁなぁ捷、大阪ってどなたはん?」

そう話しかけて来たのは、影山薫カゲヤマカオル

同じクラスで結構仲が良い奴。

「大阪陽愛は、僕達の隣のクラスの奴だよ。」

僕がそう言うと薫が「へー」と言った。

コイツって本当に興味を持った物しか知らないよな。

「誰か理由を知ってる者は、いないのか?」

校長がそう言った時だった。何処からか声がした。

「何言ってるんですか校長先生♪知ってるくせに。」

この声に体育館にいた全員が驚きまたざわつき始めた。

何故なら・・・

「えっやだーこの声って“駄目子ちゃん”じゃない?」

「やっ止めてよそんなわけないよ!」



「あったりー♪そう!駄目子ちゃんこと大阪陽愛ちゃんでーす♪」

そう・・・自殺して死んだはずの大阪陽愛の声だったからだ。

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