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避けるだろ・・・普通
「捷ちゃーん、今学校から連絡があって今から学校に来て欲しいんだってよ。だから、早く起きて。」
土曜日午前10:00。大きい声が家に響いた。
「めんどくせぇ」
僕は、そう言ってベットの上から降りる。
僕の名前は、鈴木捷だ。
僕は、制服に着替えて下に行った。
「何で休日に行かなくちゃならないんだ。めんどっ」
「そんな事言わずに♪行ってらっしゃい!」
めんどくさがっている僕を押してそう言った母。
「行ってきます」
僕が一人で登校していたら後ろから「ダッダッダ」っと言う僕の方へ走って来る足音が聴こえてきた。
「すーぐーるー!!」
そう言いながら誰かが抱き付いてこようとしてきた。
僕は、後ろを振り向かずサッと横にずれた。
僕が横にずれた事によってその抱き付いてこようとしてきた奴は、盛大に転んだ。
「いってー!!何で避けるんだよ捷!!」
「普通誰でも避けるだろ。だいたい、いつも抱き付こうとするな!一!」