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教えて!誰にでもわかる異世界生活術  作者: 藤正治
王都からきた監察官
101/163

審判

※残語句な描写があります。ご注意ください。

*

*

 姿を現したのは一〇名ほどである。

 しかし探査によれば、周囲にはざっと五〇名あまりの反応がある。

 ヘイメルとの戦闘にのぼせ、警戒をおろそかにしてしまった。

 最初に森の奥で捉えた集団によって、俺達は包囲されていた。


「おい、ヘイメル。何を遊んでいやがるんだ?」

 武装集団の中から、一人の男が前に出る。

 その雰囲気から、どうやら彼が武装集団の頭目らしい。

 鞘に納めた剣で肩を叩きながら、ブラブラとこちらに歩いてくる。

 …………五人の殺人履歴がある。しかも剣術【三】だ。

 内心で舌打ちする。剣術スキルはもちろんだが、それ以上に殺人履歴持ちは厄介だ。

 人を殺すことにためらいがない分、実力以上の力を発揮してくるからだ。

 両足を震わせながら立ち上がろうとするヘイメルを眺め、男は冷笑を浮かべる。

「魔物の遠吠えみてえのが聞こえたから出向いてみれば、いいザマじゃねえか」

 ちらりと背後のクリスを見た。なんとなくきまり悪そうだ。

 まあ…………不可抗力というやつだろう。

 ざっと周囲を見回すが、どいつもこいつも殺人履歴持ちだ。

 なるほど、凶賊か。

 手配書が出回りすぎて街に住めず、荒野を放浪する無法者達だ。

 街道での追剥ぎや国境を越えた密輸など、あらゆる非合法な活動に従事している。

 だがまさか、これほどの数の凶賊が街の付近に潜んでいるとは思わなかった。

「うるせえ、きちんとお客さんを連れて来ただろうが」

「ハンパな仕事をしやがって。余計な虫けらまで一緒じゃねえか」

 ヘイメルと、凶賊の頭目らしき男の会話を聞きながら、包囲網の薄い場所を探す

 しかし相手も追剥ぎのプロだ。一番外側の包囲には、わずかな綻びも見つからない。

 …………くそ、何とか時間を稼いで、相手の油断を誘えないか。

「まあいいさ。ほら女、こっちに来い」

 頭目がアステルに呼びかける。やはり目的は彼女か。

「…………そなたたちの目的は、わたしだけのはずだ」

 アステルが前に出て、頭目と相対する。

「他の者は無関係なはずだな」

「ああ、金になるのはお前だけだな」

 誰かに雇われているのか。やはりアステルのスキルを狙う連中がいるのだ。

「ならば!」

 アステルは凛と背筋を伸ばし、俺達をかばうように手を広げる。

「他の者には手を出すな!」

 正直、びっくりした。この状況で、そんなセリフが通じると思っているのか。

「ああ? んなわけにいくか。俺達のことを知られて、生かしておけるはずないだろう?」

 凶賊が出没したとなれば、討伐隊が組まれるだろう。目撃者を殺さなければ、自分達の身が危ういのだ。

「だがこの者は約束した!」

 彼女はびしっとヘイメルに指を突き付ける。

「わたしが大人しく従っていれば、わたしの仲間には手を出さないと!」

 なるほど、そうやって脅かされたのか。だからさっき、俺を拒絶したのか。

「だが、そなたは約束を破ったな?」

 一転して、アステルがヘイメルを責める。その視線は、ガラスのように無機質だ。

「俺からは手を出していない。迎え撃っただけだ」

 驚いたことに、ヘイメルの唇がわずかに引き攣っている。

 この男が、怯えている?

「…………認めよう、そなたの言葉にも一理ある。だが」

 安堵しかけたヘイメルに、アステルが言葉を重ねる。

「二度目はない。そなたの身の安全など、約束には含まれていないのだから」

 彼女の冷酷な言葉に、ヘイメルが喉を鳴らして頷いた。

 アステルは凶賊の頭目に向き直り、問い掛ける。

「そなたはどうする? もし仲間に危害を加えるならば、そなたには従わん」

「断る、と言ったらどうする?」

 止める暇もなくナイフを引き抜くと、アステルは喉元にかざした。

「この命、この場で断つ」

 沈黙の後、凶賊の頭目が退屈そうに耳をほじくった。

「やれやれ、めんどうくせえな。ああ、いいぜ――――」

「よせっ!!」

 ヘイメルがわめき出した。必死の形相で、頭目を止める。

「それ以上言うな!」

「うるせえぞバカが。てめえがヘマをしたせいじゃねえか」

「いいからやめろ! この女の言葉に耳を貸すな!」

「この女に死なれちゃ元も子もねえんだぞ」

 頭目は耳から引き抜いた指先に、フッと息を吹き掛けた。


「いいぜ、そいつらは見逃してやるよ」


 ぐにゃりと、アステルの周囲が歪んだように感じた。いま何か、異常なことが起きた。

 その変化に気が付いたのはおそらく、俺とヘイメルだけだ。

 マントの上からでも、ヘイメルの身体が震えているのが分かった。


 アステルは、何かに耐えるように襟元を掴んでいる。

 横顔には苦痛がうかがえ、白い肌には汗がにじんでいる。

「あの頭目、お嬢さんのスキルについて知らないみたいですね」

 こっそりと、隣に移動してきたベリトが囁いた。

「たぶん雇い主に教えられていないんでしょう」

「なぜだ? ああ、そうか」

「ええ、お嬢さんの身柄を横流しするかもしれませんからね」

 そしてベリトは、悪魔じみた表情で笑った。

「さて、どうなりますか」


「わたしの仲間に、危害を加えないんだな? 約束するんだな?」

「ああ、しつけえな。分かったよ、お前が大人しく従うんなら約束してやるよ」

 頭目の言葉に、アステルが口元を押さえた。

 えずくように何度も喉を鳴らし、立っているのも辛そうだ。

 それほど苦しそうな彼女に、俺は近づくことができない。

 彼女の周囲に立ちこめる違和感が、それを許さない。

「…………分かった、いまからそちらに行く」

「アステル! よせ!!」

 あの頭目が約束を守るつもりがないことは、一目瞭然だ。

 それをもっとも知っているのは、彼女ではないか。

「心配するな、タヂカ。わたしを信じてくれないか?」

 まるで雪のように、淡い微笑だった。

 すぐに溶けて消えてしまいそうな、儚さがあった。

 言葉に詰まり、歩き出した彼女を止めることができない。

 一歩、また一歩と、彼女は歩く。

 まるで手足に枷をはめられたように、重い足取りだ。

「約束を、守るのだぞ」

 彼女の口調は、ほとんど哀願に近い。まるで慈悲を乞う、罪人のようだ。

「ああ、分かったから、さっさときやがれ」

 彼女の身体が、ぐらりと傾く。倒れ込みそうになるのを、足を踏み込んで堪える。

 彼女は以前、嘘を耳にした時の苦痛を説明した。

 あの様子からすると、相当に苦しい思いをしているらしい。

 喘ぎながらも、彼女はようやく頭目の前にたどり着いた。。

「雇い主からの注文でな。これをはめさせてもらうぜ?」

 その手にしたのは、隷属の首輪だ。

 もう限界だった。

 駆け出そうとした時、ベリトが肩に手をおいて引きとめる。

「大丈夫ですよ。お嬢さんを信じましょう」

「よし、てめえは下がっていろ」

 頭目が命じるままに、アステルが後ろに下がる。

 奥歯を噛みしめながら、それを見守る。

「さてと、お前らを片付けて、さっさと退散するか」

 頭目がさも当たり前のように告げ、手下達に合図した。

 剣を抜いた凶賊共が、こちらににじり寄って来る。

 俺とクリスも剣を抜き、フィーも棍棒を構える。

 いま俺は、不思議な感覚に陥っていた。

 背後にいるクリスとフィーがとても身近に感じる。

 彼女達が考えていることまで、伝わってくる。


 フィーが、魔術スキルの発動態勢に入った。

 周囲の茂みには、一〇名ほどが潜んでいる。たぶん弓矢で狙っているのだろう。

 炎幕を張って、その連中への目くらましにするつもりだ。

 フィーもまた、俺が探査した状況を把握しているみたいだ。

 クリスが、獅子王の咆哮を放とうとしている。その仕様が頭に浮かぶ。

 それは敵味方、人間魔物を問わず、行動を阻害するスキルだ。

 だが、今の俺に影響はない。それがはっきりと理解できる。


 そして俺は、瞬息の発動準備を整える。狙いは凶賊の頭目、ただ一人。

 俺達が戦意を高め、臨戦態勢を整えた時、


「そなたは、約束を破るつもりか?」


 アステルの声が、静かに響き渡った。

 彼女はいま、敵に捕らわれている。依頼品である彼女は傷付けられないだろう。

 ある意味、彼女の安全に気を配る必要がなく、全力で立ち向かえる。

 そんな状況で、アステルは頭目に話し掛ける。

「ああ、あたりめえだろ? なに寝ぼけたことをいってやがる」

 頭目が呆れ返る。不本意だが、俺も同感だ。

「そうか、ならば――――」

「待て、俺は抜ける」

 ヘイメルが、後ろに下がりながらそう言った。

「俺はこの件から手を引く。こいつらとも縁を切る」

 ヘイメルの宣言に、誰もがあ然とする。

「――――認めよう」

 身勝手で一方的な主張だったが、アステルは首肯した。

「他にはいるか? 約定を破ったこの者から離反し、自らの行いを悔悟する者は?」

 周囲の凶賊達が失笑し、彼女に侮蔑の視線を向けた。

「ヘイメル、てめえは後で始末をつけてやる」

「ヘイメル、お前は必ず俺が仕留める」

 凶賊の頭目と同じように、俺もまた宣言する。

「もうお前に安穏な夜は訪れない、いつも俺が後ろにいることを忘れるな」

 ちらりとこちらを見てから、ヘイメルは背を向けて駆け出した。

 凶賊の頭目はジロリとアステルを睨む。

「それと、テメエも口を閉じていろ。命令だ」

 隷属の首輪をつけられたアステルは、その言葉に逆らえない。

 その筈だった。

 隷属の首輪が溶け、水銀のように服を伝って、足元にこぼれた。

「約定は破棄された。よって隷属の戒めも無効だ」

 呆然とする頭目に告げると、アステルの赤い瞳が輝いた。


【罪を、贖え】


 部下に彼女を捕らえさせようとしたのか。

 何かを叫びかけた頭目が、こほっと咳をした。

 瞬きをした頭目が、口元を手で拭う。

 その手が、真っ赤に染まっていた。

 があああああああああああああああああ

 頭目が絶叫し、両手で顔を押さえる。指の間から、鮮血が溢れた。


【汝の罪を、贖え】


 アステルを捕らえようとした凶賊が、剣を取り落とした。

 不思議そうに自分の手を眺める。

 ズダズタに裂けた指は、白い骨がのぞいていた。


【犯した罪を、自らの命で贖え】


 阿鼻叫喚の、地獄が顕現した。

 凶賊達が次々と絶叫をあげ、のたうち回る。

 皮膚が裂け、骨が折れ、あらゆる穴から体液がこぼれる。

 掻き毟った髪がごっそりと抜け落ち、血の涙を流し、口から歯が抜け落ちる。


「コレのために、お嬢さんは王都の上層部から忌避されているんですよ」

 地獄絵図を前に、ベリトが淡々と語る。

「発動条件も、その影響範囲も明確ではありません。彼女を刺激すれば、火の粉が自分に降りかかるかもしれないと、危なっかしい道具扱いです」

 これが、彼女の仕業だと言うのか?

「他国に連れ去られても構わない。いっそ危険物を押し付けたい、それが本音でしょうね」

 地獄の中心で静かに佇むアステルの姿は、いっそ美しくさえあった。

 なぜ、どうしてこんなことが――――

 ――『役に立たない目玉なら、いっそ潰してしまいましょう?』

 唐突にその言葉が脳裏に蘇り、看破が勝手に発動した。

 俺の抑制を内側から破り、全てを暴く視線がアステルに突き刺さる。


 優しげな、アステルに似た面立ちの女性がいた。

 常に微笑みを絶やさなかった母の顔が、恐怖で真っ青になった。

 かすかに疑惑を宿した目で、いつも自分を見詰めていた父。

 その時、呆然と立ち尽くす父の姿を、なす術もなく見守った。

 何が悪かったのか、彼女には分からなかった。


 少年が、皮肉気に笑っていた。

 彼女の頭をガシガシと乱暴に撫でる感触は、別に嫌ってはいなかった。

 青年に成長した彼が旅立つ姿を、いつまでも見送った。


 暗い地下牢で囚われた容疑者達が、彼女を呪う。

 化け物と、魂を食らう魔女だと罵詈雑言を浴びせる。

 血に染まった容疑者達を前に、立会人がほめそやす。

 見事な働きだ、正義の行いだと。

 容疑者達の呪詛の叫びは真で、立会人の言葉は嘘だった。

 何か不思議な感じがした。


 彼女に関するあらゆる情報が、脳に流入してくる。

 そして彼女のスキルが、その姿を明らかにする。

 白い髪と、紅い瞳をした人型が、アステルに被さって見えた。

 人の顔を模した仮面。ゆったりとしたローブのような本体に、波うつ裳裾。

 着物ならば袖にあたる部分から幾本もの帯が四方に伸び、凶賊達を破壊している。

 たぶんこれは、アステルのスキルを看破がイメージ化したものだ。

 神々しくも、どこか怪物じみた印象を与えている姿だ。

 そして白い仮面の奥底にいるアステルが、

 静かに涙を流していた。

 自らが起こした地獄絵図を前に、涙を溢れさせる。

 震える唇が、何か言葉を紡ぐ。看破がそれを、言語化して表示する。

 かあさま、と。

「アステル!!」

 彼女に向かって駆け出した。

 止めなければ。ただその一心だった。

 白い帯が、凄まじいスピードで一直線に襲い掛かる。

 看破と並列起動した回避スキルでも、わずかに避け損なう。

 わき腹が裂け、血がほとばしる。

「旦那、ダメです! 邪魔をしたら敵と見なされます!!」

 ベリトの警告を背に、さらに走る。

 純白のスキルが赤い目を光らせ、俺を走査する。

 さらに四本の帯を生やし、それをこちら目掛けて一斉に放った。

 進路上に広がり、回避不能のスピードで迫ってくる。

 ガアアアアアアアアアアアアア!!

 クリスが咆哮した。

 獅子王の雄叫びに白い帯が弾かれ、進路が開く。

 本体である純白のスキルまでもが、一瞬だけ停止する。

 すぐに新たな帯を生やして迎撃しようとするが、遅い。

 すでに、四歩の間合いまで接近していた。

 瞬息を発動、灰色の世界に飛び込む。

 停滞した時間から抜け出すと、即座に看破を再発動。

 白いスキルを両手で貫き、その奥にいるアステルを抱きしめる。

「アステル! アステル!!」

 俺の背を、純白のスキルが打ち据える。

 皮膚が裂ける、血が飛び散る。治癒術のフル発動で対抗するが、負傷が蓄積する。

 アステルの元にたどり着いたが、彼女を止める有効な手段などない。

 そんなことも考えないほど、無我夢中だった。

 唯一の可能性は、スキル駆除だろう。だがそれは、危険を伴う。

 発動中のスキルを破壊すれば、激しい反動を伴うようだ。

 これほど高出力なスキルを破壊すれば、どれほどの反動があるのか。

 アステルを廃人にしたり、最悪死に至らしめるかもしれない。

 助けてくれ。

 白い帯で切り裂かれ、治癒術で癒す。苦痛と回復の狭間で願う。

 誰かこの娘を、助けてくれと。


 もぞりと、身体の奥底で力が蠢く。ぞわぞわと、名状しがたい感覚に襲われる。

 いまだ名称を知らぬ、不可解で筆舌に及ばぬモノ達が、内側から溢れようとする。

 危険があるかもしれない、呑み込まれてしまうかも知れない。

 だが、俺は――――

 

 決断しようとした直前に、フィーが跳び出した。

 彼女にしては目を見張るほどの速度で、こちらに接近してくる。

 彼女にもまた、白い帯が伸びてゆく。

「ダメだ、逃げろ!」

 苦渋の思いで、スキル駆除の発動を念じようとする。

 フィーが、するりと白い帯をかわす。

 白い帯が足元に迫ると跳躍して、正面から貫こうとすると半身をずらして避ける。

 俺が看破で捉えているものを、彼女は見ているらしい。

 だが、その体捌きが異常だ。彼女は決して、そんな身体能力の持ち主ではない。


名称:フィフィア

年齢:18歳

スキル:魔術1、隷属2、不妊、体術1

固有スキル:スキル制御

履歴:殺人×1、終身奴隷


 体術スキル!?

 再び白い帯がさらに伸びようとした時、俺はアステルを引きずり倒した。

 白い帯の軌道がずれ、先端が空しく天をはたく。

 頭上の影に気付けば、フィーの顔があった。彼女はニッコリ笑うと、拳骨を固めた。


 フィーが、アステルの頬を殴りつけた!

 そのままフィーはスキル制御を発動、青白いスパークが視界を染める。

 純白の人型スキルがもがき、そして霧散した。

 アステルがぐったりと気を失う。

 スキルが解除した影響か、いやフィーが殴ったせいじゃないか?


「くそ野郎どもがアアアアア!!」

 凶賊の頭目が、吠えながら立ち上がった。

 顔面の半分が弾け、全身を朱に染めながら、剣を振りかざして猛り狂う。

「てめえら!! 一人も生かして――――」


 金属の錘が飛来し、赤い紐が頭目の首に巻き付いた。

 次々と飛来する紐が手に、足にと絡まる。

 ぐううううう!

 獣のように唸る頭目が引きずり倒される。

 見れば、あちこちで凶賊達が紐に絡まれてゆく。

 周囲の森の奥から伸びる紐が、悲鳴をあげる凶賊達を引きずりこむ。

 鬱蒼とした暗がりで、次々と消失していく凶賊の反応。

 最後に引きずり込まれた頭目の反応も、やがて消えた。

 そして周囲には、三十人ばかりの反応が残った。

 そうか、勘違いしていたのだ。

 凶賊はもともと二〇人程だったのだ。残りは――――


 森の奥の暗がりに、二つの影があった。

 先生はそっと手を振ると、黒を引き連れて姿を消した。


「…………帰ろうか」

 クリスとフィーに提案してから、アステルの身体を抱きかかえる。


 やっぱり重いなあと、失敬な感想を思い浮かべた。

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