遭遇
ついに異世界の人に出会います。
ちょっと格闘します。
その生き物は、仰向けに倒れてた、体型は約160センチほどだろうか、
頭部には角が生え、顔の中央には大きな目が1つ、左右に大きく開かれた口、口からは無数の牙のようなものが生えている。
肌はシワシワで衣服は原始人のような服装で布を肩から斜めにかけている。
手には、手斧のようなものを握っている。
その様相はRPGに出てくるモンスターのようで興味深く
銀次が観察していると突然、目を開き
「グギャー、ギャー」
と叫びながら立ち上がり手斧を振り回し襲ってきた。
銀次は、とっさにバックステップし斧を寸前のところで交わすと、
同時にその生き物の腹部に前げりを叩き込んだ。
瞬間、モンスターは勢いよくふっ飛び、後方の木に体を打ち付けた!
「ゲギャー、ギャー」
と叫び、その生き物はもがき苦しみながら足早に奥の林に逃走していった。
銀次は、
「ふー」
と一息。
(今のは、いったい?)
(しっかし、スゲーぶっ飛んだなそんなに強く蹴ってないはずなんだど。)
などと思いつつ、また、周辺を警戒し探索を開始した。
(一体ここは、何処なんだ?)
(変な生き物もでるし、もしかして、俺死んだのかな?)
(ここは天国?)
(それにしては、イメージと違うなぁ?)
弱冠のんきな思考をめぐらせた。
辺りを探索して、数時間がたっただろうが、
正確な時間はわからない。
なぜなら、腕時計が機能しておらず、携帯電話も電源が入らない。
無線機も使用できなかった。
加藤も探したが姿は見えない。
探索して気づいたことがあった、
この森は、自分が知っている演習場の山林とは違い見たこともない
植物や野鳥、昆虫等が存在している。
しかも、季節は十月下旬のはずなのに、木々は青々とし、気温も汗ばむ程だ。
(ホントに、ここ何処?)
また思考にふけろうとした、その時
「XEDXKkm!!!!!」
奥の林から叫び声のようなものが、聞こえた!!
銀次は、声のあった方角に駆け出した。
遠目に銀次は先程の角が生えた手斧を持った
怪物三匹に囲まれている、二人の人らしき影を確認した。
木々の間に身を隠しながら接近し、状況をうかがうと。
囲まれているのは、少女二人で一人は十代後半、髪は金髪のロングストレートで肌は白く、目鼻立ちがはっきりしたモデル系美人、もう一人は十歳くらいの少女で髪はオレンジのショートカットこちらも将来が楽しみな可愛い顔立ちをしている。
二人は三匹に囲まれ地面に座り込み抱きあっている。
(姉妹かな?)
う~ん、とりあえず、
(あの子達を助けなきゃ!)
(ええっと、銃の使用は止めようかな、あの子達に被弾したら困るし!!)
銀次は、そう思やいなや木々の間から飛びだした。
まず、手前の背を向けているモンスターの右膝裏に間接蹴りを決め、
地面に膝を着きそうになった所を、頭部に膝打ちをうち下ろした。
「グギャー」
と叫び声を揚げて前のめりに倒れた。
間接入れずに、左側のモンスターに近づき顔面に右ストレートを一閃、後方に体を退けぞらす、その隙に更に前蹴りを腹部に叩き込むと後方にぶっ飛んだ。
(よし、あと一匹!)
その時最後の一匹が二人の少女に手斧を振り落とそうとした。
(間に合わない!)
銀次は、とっさに左胸に装備された、ナイフを抜き、
モンスターの肩めがけて投げつける。
ナイフは間一髪肩につき刺ささり、手斧を後方に落とした。
(チャンス!)
すかさず、彼女達を庇うようにモンスターの正面に立ち左右の拳を顔面に叩きこみ、倒れた所に首をへし折る如く、足で踏みつけた。
「ゲギャ!」
と一言、怪物は絶命した。
先程の二匹も立ち上がって来る様子は見られない。
(殺しちまったか!)
モンスターど言えども先程まで、生きていたものの命を奪った。
悪夢が甦りそうにる。
しかし、感傷に浸る暇なく、
「Fhtvtjyvees」
銀次は話し掛けられた。