《登場人物紹介》
人物紹介です。ネタバレはないと思います。
【エルシャ・グリーンウッド】
六歳のドアマット幼女。
ふわふわの金茶色の髪の毛、淡いブルーの瞳。
ある日、走馬灯を見るに至り、自分が『陽だまりのエルシャ』という児童向け小説の主人公として生きていることを自覚する。
【ダグラス・リード】
エルシャを保護してくれた、西区第八警ら隊長、三十二歳。意外に若い。老けて見えるのはエルシャの言うところの『ヒゲモジャラ』のせい(それほどモジャラではない)。
濃い茶髪で瞳はヘーゼル。
詰所から歩いて15分程度の自宅に、祖母と二人暮らし(風呂あり)。
【チャーリー・エバンス】
西区担当の取り調べ官、既婚者三十八歳。
短髪を後ろに撫で付けてモノクル(片眼鏡)をかけている。流行のステッキも持っちゃうオシャレさんだが、実は全て妻のプロデュース。胃痛持ち。
【ハドソン先生】
詰所のすぐ近所に診療所を構える老医師。エルシャの診断書を書いてくれた縁で、何かとエルシャの健康を気遣ってくれている。半分隠居しているので、患者の懐事情により料金を決めるスタイル。エルシャの診察料はダグラスさんが払っているが、かなりのサービス価額。
【エドワード・グリーンウッド】
グリーンウッド伯爵家の当主。エルシャの虐待を止めることもなく、見ているだけだった実の父親。エルシャが言うところの、変なチョビ髭の貧相なおじさん。ほとんど関わり合っていないので、エルシャもどんな人か知らない。
【アリッサ・グリーンウッド】
1年ほど前に亡くなった、エルシャの実の母。この人が生きている頃は、エルシャは普通の貴族令嬢だった。エルシャの外見は、ほぼ母親の生き写し。
【キャサリン・グリーンウッド】
エルシャの実の母が亡くなったあと、グリーンウッド邸にやって来た後妻。エルシャに苛烈な折檻を繰り返していた。元々、父親が外に囲っていた愛人。男爵家の娘だが、実家からは縁を切られている。離婚歴ありの二十九歳。
ブルネットの髪で瞳はブルーグレー。
【エミリー・グリーンウッド】
キャサリンの連れ子、九歳。キャサリンの前夫譲りの赤毛で茶眼。髪の毛が多くて硬いのが悩み。華奢で儚げな美幼女であるエルシャは、実はエミリーの理想だったりする。貴族らしい品の良さも愛らしい声も、何もかもが羨ましい。その理想の幼女を母親が酷く扱うことが気持ちよくて仕方ない。自分も蹴ってみたらもっと気持ち良かった。
【ローザ】
エルシャの母方の祖母。隠居して西の辺境で暮らしている。詳細は不明。『陽だまりのエルシャ』では料理や裁縫の得意な良妻賢母であり、エルシャの良き理解者だった。
【ヘンリー】
エルシャの母方の祖父。二年前に亡くなったらしい。詳細は不明。『陽だまりのエルシャ』では釣りと乗馬が趣味。エルシャをひたすらに甘やかしてローザに叱られていた。