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ゆめの泡  作者: 砂乃シロ
2/8

<1> 慣れた日常

注意!気分屋な亀並みの更新です。

待つのが耐えられない方はご遠慮下さい。

次回更新も未定です。

週末は生活費を稼ぐために一日中バイトに励む生活だったから、今日は本当に久しぶりの休日だった。


「働きすぎ!全然遊べないじゃない」といつも不満げに言う親友がそんな日を見過ごすわけもなく。

親友に半ば引きずられるように買い物にカフェに。女子大生らしい充実した一日を過ごして、最終的にいつも通りわたしのアパートにたどり着いておしゃべりに花を咲かせていた。


「でね〜来週の火曜に飲み会があるんだけどさ、ミチルも来るでしょ?」

「え…また合コン?」


つい本音が漏れるのは仕方ないと思う。

イケメン好きなこの親友、週に一度はそういう話を持ってくる。

しかもあくまで観賞用としてで、彼氏として求めているわけじゃないのが厄介なところ。


「またって言わないで!目の保養は大切だよ。彼氏は面倒くさいけどさ」


かわいく笑いながら、そう言って何人の男をあしらってきたのやら。

もう慣れたけど、毎回あっさり振られていく彼らに少しだけ同情する。


「でも今回は無理よ。バイト入ってるもの」

「ええー!!ミチルはいつもバイトばっかり!」


さらりと断れば、親友は大げさにふくれてみせる。

少し幼いけれどそこが彼女の魅力なのよね。

きっと男の子は守ってあげたいとか思うんだろうな。


「ミチルと知り合いたいっていう人だって、結構いるんだよ?」

「そんなの、ただの興味本位でしょ」

「もう!そんなことないのに……」


少しハーフのような顔立ちのわたしは、特殊な事情もあって、大学ではちょっとした有名人だ。

そういう扱いにもだいぶ慣れたけれど。




時間も忘れて話しすぎただろうか。

気づけばもう外はだいぶ暗くなっていた。


「うちでご飯食べていく?」

「じゃあ、そうしようかなぁ。あ、久しぶりにミチルのオムライス食べたいなっ!」


「おっけー。すぐ作るから、ちょっと待ってて」


わたしはキッチンに行こうと立ち上がる。


その瞬間、急に強い眩暈がわたしを襲った。

「あ…っ!」と思った時にはもう遅く、体が傾いていくのが分かる。

わたしはそのまま床に横たわる格好で、意識を手放そうとしていた。


「……ミチル?どうしたの?えっ!ちょっと〜大丈夫?!」


心配そうな麻里の声がする。

だけどわたしはその強い眠気のような眩暈に逆らう気など起こらなくて、そのままゆっくりと体の力を抜く。

そのまま流れに身を任せてしまいたい。

そんな脱力感だけがわたしを覆っていた。



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