機械人形は壊れてる
私は人を殺したくはないのです。
けれど、周りの機械人形は人を殺し続けている。
丈夫な私達は、人間の代わりに戦争で活躍しなければならないから。
そうしないと処分されてしまう。
でも、どうしても殺したくはないのです。
だから私は逃げました。
争いのない場所まで逃げました。
けれど、おかしくなった機械を放っておいてはくれません。
世界は決して私を許してはくれません。
涙を流しても、怒りの声をあげても、それは心ではなくバグだと捉えられてしまうのです
機械人形は壊れてしまいます。
私達の心はどうやったら、認めてもらえるのでしょう。