ばっかじゃないの!?
目が覚めると、慣れない天井だった。
そして私は一言。
「知らない天井だ」
はい、すみませんでした。調子に乗りました。お許しください。ちょっと言ってみたかっただけなんです。
だって、知らない天井だ…なんて、実際に言う時ないじゃありませんか!その言葉は、こういう時に使うのが正しいのだよ、諸君。(`・ω・´)キリッ
あー!!すみませんでした!謝るからそんなゴミを見るような目で見ないで〜(泣
えー、ゴホン。でも、本当に知らない天井なんだよ。何処だよココ。なんで、21歳ゲームクリエイターの私が、こんな高そうな、でも、派手じゃないベッドに寝てんのさ。何この私好みのベッド!
まあ、かなり気になりますが、置いときますか。
えっと、私、死んだんじゃなかった?ちょっと、思い出してみようかな。
・・・・・・・・・・
私、一ノ瀬はな、21歳ゲームクリエイター、やっと第1作目を作り終え、明日発売となりました〜!いや〜長かったね。
あ、ちなみに作ったのは、乙女ゲームなんだよ。攻略対象は、なんと!メインだけで17人!隠しキャラも含めると、29人!なんとも攻略対象が多いゲームになりました。
設定考えるのが大変だったなぁ。俺様、ヤンデレ、ツンデレ…etc
舞台は、日本のお金持ち高校!
財力がある人たちが通う、超有名高校。推薦でも入れるが、推薦枠は、運動部門も合わせて毎年たったの7人。その1人が、ヒロインだった。ヒロインは、異例の、テストで満点で首席で合格。今まで誰もとれなかった満点合格をし、いろんな人たちから、目をつけられる。
…というのが始まりで、攻略対象1人1人のルートもあれば、逆ハールートもあるんだよ。しかも、百合展開も、選べばあるし、友人として、攻略対象同士のBL展開を手伝うこともできた。
そんな自信作を発売する前日に、流れ星が見えたから、
「私のゲームをたくさんの人が楽しんでくれますように」
そういえば、流れ星って宇宙の小さなゴミなんだったよなぁ、そんなことを考えていたからか、その流れ星が私にどんどん近づいてきて、私にぶつかって、視界が真っ白な光に閉ざされた。
『もうっしわけありませんでしたーーーーーーーーーーーーーーー!!!!』
目を開くと和室にいて、目の前では、美形の二人の男女が土下座をかましていた。
なにやってんのこの人たち、と、ちょっと引いた目で見つつも、頭を上げてもらう。
てかここ何処やねん。なんで和室にいるのさ。
「ここは、神界ですよ。一ノ瀬はなさん」
「なんっで考えてることわかったの!?ってか名前!なんで知ってんの!?ストーカーなのあんた!」
男性が、場所を教えてくれたけど、なんで考えてることがわかったんだろう。ってかシンカイって何処だよ。深海?なわけないか、それ以外で変換すると、神界だよね。
ん?神?
ちょっと待って、じゃあこの人たちって神様なの!?なんでただの一般人の私の前にいるの?
「それはですね、私たちが、あなた、一ノ瀬はなさんに謝らなきゃ行けないことがあるからですよ。あ、ちなみに、心の声は聞こえますし、私たちが神様だということあっていますよ」
ほらやっぱり、聞こえてる。それはプライバシーの侵害ですからね!?
ってか謝られるようなことされてませんが。
「ああ、すみませんでした。私たちが謝らなきゃいけないことは……あなたを間違って殺してしまったことです。本っ当にすみません!」
「……は?」
間違って殺した?
明日ゲームの発売日なのに?!
ばっかじゃないの!?
読んでいただきありがとうございます!
感謝の極みです。
これからもよろしくお願いします。
誤字等の指摘、お願いします!m(_ _)m