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倒されて再開


王国を長きに渡り支配していた魔王は勇敢なる勇者の手により永遠に葬られた……


ように見られた。



「やぁ、久しぶりだね…覚えてる?」


私は聞き覚えのある声に目を覚ました、遥か昔に聞いたことあり。1度たりとも忘れた事のないその声の主に私は答える


「覚えておるぞ、神よ」


「そうか、それならよかった」


最後に言葉を交わしたのは何年前かと考えていると神は話し始めた




「残念だけど君は死んだよ、勇者の手によって肉体は滅ぼされた」




「やはりか……」


「あれ?意外に冷静?」


「まぁあそこまで殺られるとな……若さといいうものは恐ろしい……」


実際に私を倒しに来た勇者達は強く、若く、真っ直ぐに私を倒そうと向かって来た


「国を支配するという目的を失い、ただ支配者という椅子に座るだけだった私には敵わない相手だったよ」


目の前にいる神に向かい私は苦笑いしながら言う

きっと神は死んだ私に一声かけようと現れたのだろう、ならばもう死んだのだから強がる強がる必要はない


私はもう死んだのだ、安らかに眠れるだけでいい。


「君も若い時は国を支配して、才能の豊かなものだけが暮らすいい国にしたいって意気込んでたのにね


まあいいや、次も支配するために頑張ってよ」


「次……だと?」




よろしくお願いします

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