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菓木
食べられる木の話
越の国に、菓木という木があった。
この木、根といい、幹といい、
葉といい、花といい、全てが食べれた。
しかも、それぞれの箇所が
別な味わいだったので、
好んで伐採されたし、
鳥や虫や獣も集まった。
越王は、絶滅を恐れて、
数本、杭を打ち、網をはって保護したといわれているが、
大旱魃の時に全て枯れてしまったという。
その時、酒とも、砂糖ともとれぬ、
甘くて、酔いそうな匂いが国中にあふれて、
鳥もフラフラで空を飛べないありさまだったという。
食べられる木の話
越の国に、菓木という木があった。
この木、根といい、幹といい、
葉といい、花といい、全てが食べれた。
しかも、それぞれの箇所が
別な味わいだったので、
好んで伐採されたし、
鳥や虫や獣も集まった。
越王は、絶滅を恐れて、
数本、杭を打ち、網をはって保護したといわれているが、
大旱魃の時に全て枯れてしまったという。
その時、酒とも、砂糖ともとれぬ、
甘くて、酔いそうな匂いが国中にあふれて、
鳥もフラフラで空を飛べないありさまだったという。
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