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催眠術

ある魔術士が使った催眠術とは…。

西涼の町外れで

大道芸がたった。

波斯国ペルシアから来た魔術師といって、

顔立ちも、漢人とは違い異様だったのも手伝って

やること、なすことがすべて新鮮であった。


「さて、最後になりましたが、

 これから、もっとすごいものをお見せ致します。


 催眠術と申します。

 お客様を眠らせてしまいますので、

 おひねりをはずんでいただきます。」


「じゃぁ、オレを眠らせてみろ。

 さっき起きたばかりだから、

 さっぱり眠くないぞ!」


と、一人の男が前に立った。

魔術師は、頭の上で、二、三度手を回して、

なにごとか呪文らしいものを

唱えて、


「わたくしが、手を叩くまで

 あなたは目を覚ましません。」


と、いうや、


グーグーと寝息を立てて寝てしまった。


寝たのは魔術師の方である。


観客は大笑した。


「こいつはいい。最後は、笑うネタだったか!」


といって、みんな、財布の紐を解き、

銭を放った。


途端、


パチンと音がすると、

みんな、目を覚ました。


なんと、全員、寝ていたのである。


いつの間にか、魔術師の姿はなく、

そして、みな、財布を抜かれていた。

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