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くりとおね  作者: コトネ
2/4

~初めての感情~

銀太郎の見た目、もう少し工夫すればよかった…


どうぞ2話目をお楽しみください!

くりは山へ芝刈りに、おねは川へ洗濯に行きました。くりは、芝刈りを終え、熊と相撲を取っていた銀太郎と出会います。初めて男の子に負かされたくりは…


くり「(わぁ、、、かっこいい。)」


銀太郎「ん?どうしたの?どこか怪我した?」

くり「う、ううんっ、何でもないよっ(≧▽≦)相撲取らせてくれてありがとう!(≧▽≦)そろそろ刈った芝を家へ運ばなきゃだから、帰るね!」

くりは、初めての感情に驚きつつも、それを隠しながら言いました。銀太郎は、くりの様子が格段に変わったのに気付き、心配しました。

銀太郎「本当に大丈夫なのか?なんか、さっきより顔が赤いぞ?」

くり「そ、そんなことないよーっ(≧▽≦)」

銀太郎「いいから、ちょっとでこ出して。」

くり「えっ。」

くりのおでこに、銀太郎が自分のおでこをつけました。くりは、何が起こったのか分からず、顔を赤くしながら、銀太郎の目を閉じた顔を見ていました。数秒経った後、銀太郎は目を開けました。くりは咄嗟に目をそらしましたが、まだ顔は赤いままです。

銀太郎「熱はないようだけど、心配だし、送ってくよ。熊さんは、先に帰ってて。」

熊「お前って自覚ないんだな…。」

銀太郎「どういう意味だよ、それ。」

熊「そのまんまの意味だよ。ま、いいや。気をつけて送ってあげろよ。娘を気絶させたりしないようにな。」

銀太郎「俺は妖怪かなんかかよ…。」

こうして、くりは銀太郎と一緒に刈った芝を担いで家へ帰ったのでした。道中もずっとくりは顔を赤くさせていました。


くり「たっだいまー!(≧▽≦)」

おね「あ、お姉ちゃん、おかえりな…さい?」

銀太郎「お邪魔します。」

顔が赤いことを除けば、いつもと変わらず元気に帰ってきたくりを出迎えたおねは、見知らぬ男の子を見て、動きが止まりました。


おね「(わぁ、かっこいい…。)」


くり「銀太郎、送ってもらっちゃったし、お茶でも飲んでく?(≧▽≦)」

銀太郎「いや、いいよ。俺はお前が心配で送っただけだし、それに早く帰んないとじいちゃんばあちゃんに怒られちゃうからさ。」

くり「そ、そっか(≧▽≦)じゃ、また相撲取ろうね!私、強くなりたいっ!(≧▽≦)」

銀太郎「いいよ。鍛えてあげる。」

くり「やったー!(≧▽≦)ありがとう!(≧▽≦)」

おねは、ぽかーんと二人のやりとりを見ていました。

銀太郎「お邪魔しました。」

くり「ばいばーいっ(≧▽≦)」

銀太郎を見送ったくりは、おねが固まったままなのに気づきました。

くり「おね、大丈夫?(≧▽≦)」

おね「う、うん。大丈夫。さっきの人は、銀太郎さんって言うの?」

くり「そうだよー!(≧▽≦)相撲がめちゃくちゃ強いんだ!(≧▽≦)私、負けちゃった!けど、これからは銀太郎に強くしてもらえるんだ!(≧▽≦)」

おね「そ、そっか。良かったね!」

おねは、くりから顔が見えないように体の向きを変えて言いました。

くり「芝刈り行ってきたから、衣が汚れちゃった!(≧▽≦)お風呂行ってくるねー!(≧▽≦)」

おね「うん、もうお湯温まってるし、さっぱりしてきて。」

おねは、初めて見た銀太郎の姿に、初めての感情が芽生えましたが、くりとのやりとりを見ていて、また別の気持ちも芽生えたのでした。そのふたつの感情が、おねの中で葛藤していました。

そして、おねは決心しました。


くり「ぷはー、お風呂は気持ちいいなぁ(≧▽≦)」

からだを洗い終わったくりは、お風呂に浸かって疲れを癒していました。すると、そこにおねが入ってきました。

くり「お、おねっ?!」

おね「一緒に入ろ、お姉ちゃん。だめ?」

くり「いいよー!(≧▽≦)」

おねは身体や髪を洗いはじめました。

おねの身体は、やはり白く透きとおっていて、綺麗でした。華奢な身体つきは、女の子であるくりでさえも、守ってあげたいと思うほどでした。

くり「本当に、おねって可愛いよね。肌も綺麗。うっとりしちゃう(≧▽≦)」

おね「そう?私はお姉ちゃんの、ほどよく筋肉がついてる健康的な身体の方が素敵だと思うな。」

くり「いやぁ、それは照れるなー!(≧▽≦)」

先に褒めたくりが、最終的に1番照れてました。

その、とても嬉しそうに笑うくりの姿を見て、おねは言いました。

おね「さっきの、銀太郎さんと話してる時のお姉ちゃん、そんな感じで嬉しそうだったね。」

くり「えっ、そ、そうかなー(≧▽≦)?」

おね「うん、そうだった。銀太郎さんのこと、好き?」

くり「…う、うん。」

くりは、恥ずかしくてお風呂に口の上まで浸かってぶくぶくしました。

おね「そっか。じゃ、大丈夫かな。ねぇ、お姉ちゃん。私ね、小さい頃からお母さんに言われてたことがあるの。」


おね「私はね、もともとお姉ちゃんの一部だったんだよ。」

読んでいただきありがとうございます!

コメント等あればぜひよろしくお願いします〜(o´艸`)

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