~出会い~
知り合いに、くりおねさんのお話の冒頭から先を丸投げされたので、書いてみました!そしたら、短編じゃ収まりませんでした(笑)
龍聖さんのお話の設定と似てるところがありますが、その知り合いが共通してる人なので、ご理解ください。
それはそれは遥か昔の手前、くりとおねの姉妹がおりました。
くりは山へ芝刈りに、おねは川へ洗濯に行きました。
山の中。
くり「よーっし!今日も元気に芝を刈っちゃうぞー!(≧▽≦)」
少し男勝りなくりは、力強く鎌で芝を刈り始めました。
15分後。
くり「きゃっはー(≧▽≦)芝をいっぱい刈って、刈って刈って刈ってー!(≧▽≦)…何にするんだっけ?」
ピタリとくりの動きがとまりました。
くり「まあいっか!(≧▽≦)きゃっはー(≧▽≦)」
もう大きな芝の山が2つほど出来ていました。
一方、川。
おね「うーん…。」
おや、なにか悩んでいる様子のおね。どうしたのでしょう。
おね「川の流れが速いなぁ、洗濯物流されないかな。あぁ、でも洗わなきゃいけないし…。」
どうやら、川の流れが速いことを気にしていたようです。ちなみに言うと、いつもと流れの速さは変わってはいませんでした。
おね「よし!でも頑張るぞ!」
15秒後。
おね「きゃっ!ひゃっこい!うぅ、でも頑張るぞ!」
ちなみに言うと、川の水温もいつもと変わってはいませんでした。でも、おねは、懸命に洗濯に励むのでした。
そして、山の中。芝という芝を刈ったくりは、ひと息ついていました。
くり「これだけ刈れれば、…んーと、何に使うんだっけ?」
私に聞かれても答えられませんよ、くりさん(笑)
くり「そっか!!じゃいっか!(≧▽≦)」
良くはないかもしれませんよ(笑)
そうしていると、なにか楽しそうな声が聞こえてきました。
「はっけよーい…のこった!」
熊と相撲を取っていたのは、おかっぱ頭の赤い前掛けをした男の子でした。男勝りなくりは、目を輝かせて取組の様子を見ています。
くり「わぁー。」
熊「なんだい、そこにいる娘よ。相撲、やってみるかい?」
くり「え?!いいの?やってみたい(≧▽≦)」
???「おぉいおい。待て待て!相撲を初めて取るのに熊じゃダメだろ!せめて人と人にしなきゃ!」
熊「お前も力は熊並みだぞ。」
???「俺は加減できるから、どこぞの本能に任せて吹っ飛ばしてしまう熊さんとは違うの(笑)」
「てことで、俺とでもいいかな?」
くり「うん!いいよ(≧▽≦)で、どうすればいい?」
熊「はっけよいのこった、の合図で始まって、相手をこの円の中から出すか、相手の足以外の身体の部分を地面につけるか、をすれば勝ちとなる。」
くり「わかった!(≧▽≦)相手を出すか倒すかすればいいのね!(≧▽≦)」
熊「ま、そういうこった。」
???「じゃ、始めるよ。よろしくね。熊さん、行司お願い。」
熊「おう。はっけよーい…」
風が吹き、木の葉が揺れ、葉っぱが1枚ひらひらと静まり返る中落ちていきました。そして、地面についた瞬間。
熊「のこった!」
川。
おね「よーし!終わった!後は干すだけ〜♪♪」
おねは、川の流れが速く、水温が冷たい中、綺麗に洗濯物を洗い終えました。
おね「はーるすーぎてっ(パンッ)、なっつきーにけーらしっ、しーろたーえのっ♪♪(パンッ)」
おねは、歌を口ずさみながら楽しそうに洗濯物を振りさばきます。
おね「ころーもほーすちょー♪あまーのかーぐやーまっ♪♪」
ちょうど心地よい風が、干し終わった衣の間を通り抜け、おねの襟足も通り過ぎ、黒くて綺麗な長い髪がふわりと漂いました。
その、ちらと見えた細い首筋は、まるで衣のように白く、透きとおっていたのでした。
くり「こんのーっ!(≧▽≦)うーごーけーっ!!(≧▽≦)」
???「ふふん(*`ω´)」
くり「今まで近所の男の子という男の子には色々と勝ってきたんだ!これしき!(≧▽≦)」
???「これしき?(*`ω´)」
「そんなこと言っちゃっていいのかな?(*`ω´)」
「俺はね、こんな頭と格好してるけど、一応あの熊さんと毎日相撲を取ってるんだよ(*`ω´)」
「だからね、近所の子とは遊んではないけど、遊んではいけないほどに俺は強いんだ(*`ω´)」
1歩、また1歩と、???はくりを後退させていきます。
くり「くぅーっ!(≧▽≦)負けるもんかー!(≧▽≦)」
踏ん張ろうとしますが、徐々に押されるくり。もう踵が円のふちに着いてしまいました。
???「だからさ、」
くり「おわっ!」
???はくりを抱えあげました。
???「もしよければ俺が強くしてやるよ?」
そう言って、ゆっくりとくりを円の外に下ろしました。
???「ほら、負け。」
熊「銀太郎の勝ちー!!」
くり「…銀太郎…。」
この日、くりは、銀太郎というとても強い男の子に出会ったのでした。
読んでいただきありがとうございました!
初めてこんな感じに、ラブ要素があるものを書きましたが、難しいですね!(ノД`)
では、また次回会いましょう!