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作者: めい&れい

僕は 仕事の行き 虹を見た。

そして 一年前死んだ妻のことを思い出した…


あの日はちょうど 今日みたいな綺麗な虹が

病室から見られる日だった。

そんないい日に 病気の妻が あと約一ヶ月しか

生きられないと知った。

それを知った僕は すごく悲しくて妻が死んだら後を追って死のうと思った。

けどそれを見透かして妻が言った。

「私はあと約一ヶ月しか生きられない。でも、

あなたはまだ生きられるの。だから違う人と

幸せになって、そして私のかわりに長生きしてね。

約束だよ。」

妻は泣きながらそう言った。そして僕は何も言えずに一緒に泣いてしまった。

翌日、妻が死んだ。

僕は夢かと思った。夢なら早く冷めてくれ…とも。

だけどそれは変えられない現実で、泣くことしか

出来なかった。僕は無意識に病院の屋上に

行っていた。死のうと思っていた。

でもその時ふと蘇ったのは昨日妻に言われた言葉。「そうだ…約束したんだ。」

僕は自殺を止めた。



そして今 僕はずっと約束を守っている。

もう死のうなんて思ってはいない。

でも違う人と幸せになってというのは一生

守れないだろう。僕は妻を一生愛すと決めたから。

そしていつか僕にも死ぬ時が来る。

その時はこの虹の橋を渡って君に会いに行く。

君が僕のことを忘れていても僕が覚えているから。

だから、その時が来るまで この何も変わらない

毎日を生き続ける。そう僕は決めて

会社に向かういつもと変わらない道を歩き始めた。

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