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プロローグ

何万番?せんじかわからない異世界転移ものですが。読んでいただければと思います。

カラン、カラン


扉をあけると小気味良くベルがなる。その音につられ中にいる幾人かが扉へと目をやる。 そこには赤いロングコートを纏った男、腰には見慣れぬ黒い鞘に収まった剣、この世界ではさほど珍しくもない黒髪の男は眠たげな目でカウンターに向かっている。


「よぉ、珍しく早いじゃないかグレン。」

「はは。金がなくなってね・・・。」

「そりゃ、すぐなくなるだろうよ。薬草採取しかしてないんだからな!」


その言葉に、他のものたちから笑いが起こる。


「薬草採取も立派な仕事さ。」


グレンと呼ばれた男は、別段気にした様子もなく肩をすくめながら答える。


「あぁそうだな。だが、そりゃ低ランクの奴がする仕事だ。なんでAランク冒険者のお前が受けるんだよ。・・・まだ、気にしてんのか?」


ガタイのいい冒険者の言葉に一瞬だが、グレンの表情に翳りが浮かぶ。だが、次にはヘラっと笑い


「別に気にしてないさ?」


先ほどと同じ様に肩をすくめ、この話はもう終りだと言う感じでカウンターに座る受付係に話しかける。

ガタイのいい冒険者はチッと舌打ちをして再び仲間であろう男達と話し出した。


本当・・にこの依頼でいいんですね?」

「あぁ。・・・勘弁してくれメアリーまで。」

「あっ・・。別に責めてる訳じゃないんです。ごめんなさい。」


グレンがメアリーに手続きをしてもらったのはやはり薬草採取。薬草20枚で銅貨10枚、薬草100枚も採れば贅沢しなければ1日食える。しかもその際にゴブリンを2匹でも倒し魔石を売れば大銅貨三枚になる。これで1週間はもつのだ。


「じゃあ行ってくる。」

「お気をつけて。」


メアリーに見送られながらグレンは冒険者ギルドを後にする。再びカラン、カランと小気味良くベルがなり扉がしまる。今度はその扉に視線を向けるものはいなかった。

登場人物


日暮健一=グレン  気付けばスーツ姿で異世界に


メアリー      冒険者ギルド受付嬢


なおこの物語にはエルフなどの種族は出てきません。


お読みくださった方有難うございます。

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