第6出撃 勝利とエネルギー切れ
毎週月曜日更新中。
人参機神ウサギロボ、更新です。
「なかなか難しいね」
難しいねじゃない。
『エネルギー残量40%』
今の攻撃で20%も使ってしまったのか。
「落ち着いて敵の動きを良く見るんだ、俺が動き回ってチャンスを作るから頼むぜ!!」
俺はとにかく相手を翻弄する動きをイメージをした。
ウサギロボはフォッグロボの周りをグルグル回っていく。
「くっ、俺様の尻尾を切って次はグルグルダンスか?
お笑いだな!! そんなにダンスしたいならこれでも喰らえ!!」
フォッグロボの目が光出した。
その目を見ていると意識が遠のいてきた。
狐の化かし攻撃なのか?
ウサギロボは俺の意識と連動してフラフラになっている。
「尻尾がない分出力は落ちるが効くだろ? さて、フラフラダンスも見たし止めだ!!」
フォッグロボの胸が開いた。
「コンコンビーム!!」
胸にエネルギーが収縮しビームが放たれた。
パチーン!!
それと同時に晃子にビンタされた。
晃子には化かし攻撃が効いていなかったらしく、俺に気合いを入れてくれたのだ。
「サンキュー」
ギリギリの所でビームをかわした。
「今だ!!」
「ええ!!」
再びキャロニウムソードを構えた。
「キャロニウムエネルギー全開放。
キャロニウムソードに変換!! 残りのエネルギー全部使うわ!!」
フォッグロボはビームを撃った反動で硬直していた。
「最大出力・兎ピョン!!ピョン!!け〜ん」
ウサギロボの必殺剣はフォッグロボを右肩から左腰付近まで切り裂き、真っ二つにした。
「くっ、こんなあっさり倒されるなんて……こーーーん!!」
フォッグロボは爆発した。
爆煙が辺りを包みこんでいる。
暫くすると煙も晴れてきた。
もちろんフォッグロボの姿も……。
「今日はこれくらいにしといてやる!! 覚えてろ〜」
小型のフォッグロボらしき物が逃げていった。
あれが本体だったのだろうか?
「やったね亮太!!」
俺と晃子はハイタッチし喜んだ。
「お疲れ晃子!!」
「私だって戦えるでしょ!!」
最初は不安だったがなんとかなった。
もう登録もされてるのだから2人で戦っていくしかないんだ。
「流石晃子だぜ!!」
俺達は見つめ合っていた。
そのまま顔を近付けていった。
ビービービービー
『キャロニウムエネルギー残量0、キャロニウムエネルギーをチャージしてください』
いきなり警告音が流れてきた。
せっかくの雰囲気が台無しだ。
「とりあえず人参をあげないとね」
「だな」
俺達は畑に向かい人参集め、ウサギロボのエネルギー炉に流し込んだ。
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