第5出撃 VSフォッグロボ
毎週月曜日更新中。
人参機神ウサギロボ。
宜しくお願いします。
毎日更新小説も準備してますので、そちらは暫くお待ち下さい。
コクピットに乗る俺達。
「へぇ〜、ここがウサギロボの中なのか〜」
「中なのか〜って、晃子は治療の時に乗ってるんだぞ」
「分かってるわよそんな事、晃子でもパイロットとして乗ると見え方が変わると思わない?」
あの時は晃子の事を考えてただけだからそんな余裕なんてなかった。
「そんなものなのか?」
「そう言うものなのです」
晃子は偉そうにしている。
「さっ、亮太、早くアニマル帝国って奴らを倒しちゃおうよ」
晃子は優しそうに見えて交戦的な所がある。
幼い時は晃子が俺を守ってくれたりしてくれていたし、アニメの戦闘物なんかも見るのが好きみたいだ。
「なぁ、もしかしてロボットに乗れたから興奮してるだけなんじゃないよな? これは現実なんだぞ、アニメとは違うんだからな」
「分かってるわよ、怖くないって言ったら嘘になるけど、あんな奴らの好きにさせたくないじゃない」
決心は硬いようだ。
「分かった、さっきも言ったけど晃子は俺が必ず守るからな」
「うん」
「よし行くぞ!! ウサギロボ発進!!」
『ウサギロボ発進、ジャンピングモーター起動、キャロニウムエネルギー充填率60%』
60%?
さっきは100%だったはずだけど?
「ねぇ、エネルギー60%なの?」
「いや、さっきは100%だった」
まさかさっき戦闘したからエネルギーが減ったのか?
だとしたらエネルギーが尽きたらウサギロボは動かなくなる。
『先の戦闘と回復の為、キャロニウムエネルギー残量60%です』
やはりさっきの戦闘と晃子の回復でエネルギーを使ってしまったみたいだ。
「ナビニィー、エネルギー回復の方法はないのか?」
『キャロニウムエネルギー回復方法は、キャロニウム粒子を空気中に漂わせてください』
分かりにくい。
「もっと、分かりやすく」
『キャロニウム、つまり人参を大量に栽培すれば粒子は空気中に含まれます』
人参を大量に栽培って、今からやったらどれだけ時間がかかるんだよ。
「他にないの?」
『人参をエネルギー炉に投入して下さい』
エネルギー炉?
「私の横にあるこれじゃない?」
晃子の言う場所を見ると確かに何かを入れる場所があった。
「ここに人参を入れたら良いのか?」
『肯定』
正解のようだ。
でも、今は人参はない。
残りのエネルギーは60%あるんだ、なら今回の敵を速攻で倒して、人参を入れたら良いのだ。
人参なら婆ちゃんの畑で摂れるので入れられる。
今思えばは、婆ちゃんが人参を作っているのはこの為だったのか。
『敵に補足されました、敵機検索……検索の結果フォッグロボと判定、接触まで後120秒』
先に敵に見つかってしまったようだ。
「よし、なら先手必勝だ、キャロニウムソード!!」
見えた瞬間に最大スピードでの兎ピョンピョン剣をお見舞いしてやる。
「なになに、必殺技?」
晃子の目がキラキラしている。
「敵なんだぞ、集中しろ!!」
「分かってるって、キャロニウムエネルギー開放。
キャロニウムソードに変換」
ウサギロボの主な役割は、俺が操縦関係で晃子が戦闘面を担当するようになっているみたいだ。
役割が逆な気がするのは気のせいだろうか?
サブマスターが登録される前は俺1人でも出来ていたはずなのに……。
そうこうしているうちに……。
「フォッグロボが来たぞ、このまま突っ込むぞ」
俺は目でフォッグロボを確認すると同時に突撃した。
「オッケー、最大出力・兎ピョン!!ピョン!!け〜ん」
さっきまでの俺のセリフだったのだが……。
「って!! いきなり最大出力かよ!!」
不安は的中し、剣はフォッグロボの尻尾を切り落としただけだった。
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