第36話 敗北
人参機神ウサギロボ、毎週月曜日更新中です。
「まさか、キャロニウムソードが折れるなんて……」
これで兎ピョンピョン剣は使えなくなってしまった。
「俺様にそんな物は通用しないぞ!! しかも俺様にはこれがある」
タイガーロボの尻尾が取り外され、剣になった。
「タイガーソードだ、行くぜ」
タイガーロボが必殺剣の体制に入った。
「タイガークラッシュ切り〜」
「ヤバい、晃子!!」
俺は晃子に声をかけた。
「分かってる」
晃子のレタスロボのおかげで空中に逃げられた。
間一髪だったけど。
「亮太、こうなったらキャロニウムキャノンよ」
「ああ、婆ちゃん」
「待っとったぞ!!」
婆ちゃんは準備オッケーなようだ。
「キャロよ、キャロニウムキャノンスタンバイじゃ!!」
ウサギロボ、キャロットロボ、レタスロボの三機が接続された。
「晃子、飛翔じゃ!!」
「はい!!」
婆ちゃんの号令で飛び上がった俺達。
「ふっ、来るか? キャロニウムキャノンとやらが……、撃って見るが良い、ふははははは」
自信満々なのが気になるが、俺達に残された最後の攻撃手段だ。
「キャロニウムキャノンエネルギー集約、目標、敵ロボじゃ」
「レタスロボ、後方エネルギー最大!!」
レタスが空中でウサギロボを安定させてくれている。
これで狙いもつけやすくなり、反動ダメージも軽減出来るはずだ。
「よし、ウサギロボのエネルギーもキャノンに……」
キャロニウムキャノンにエネルギーが送り込まれていく。
「よし、キャロニウムキャノン!! 発射〜!!」
グォォォォン
物凄い音を立てながら、敵のタイガーロボに向かってキャノン砲が発射された。
「これを待っていたのだ!! タイガー吸引!!」
タイガーロボの口が開き、そこからキャノンエネルギーが吸い込まれ始めた。
「なんだと!!」
「キャノンエネルギーは俺様がいただいているぜ」
どうやらエネルギーが吸収されているようだ。
「ちっくしょ〜」
全てのキャノンエネルギーが吸い込まれてしまった。
「ゲプ!! ごちそうさま。では、お返しに……タイガーキャノンだぁ〜」
ドバァーン
「うぁぁぁぁぁぁ」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「うぉぉぉぉぉぉ」
俺達はタイガーキャノンの光線の直撃を受けた。
そして、そこで意識が途絶えた……。
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