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人参機神ウサギロボ  作者: テイル
33/46

第31出撃 人参

人参機神ウサギロボ、毎週月曜日更新中です。

 長崎に向かって走り始めて少したった時、俺の視界にあるものが飛び込んできた。


「婆ちゃん、ちょっと車停めて」


「なんじゃ?」


 俺は皆に外を見るように言った。

 そこには人参畑らしきものが広がっていた。

 ウサギロボのエネルギーは底をついている。

 少ないだろうけどここでエネルギー補給しておけば一回くらいは戦えるかもしれない。


「緊急事態だし、人参貰おう」


 俺達は人参を回収し始めた。

 畑は大きくかなりの量を収穫する事が出来た。

 その代わり時間はかかったけど……。


「さて、せめてお金だけでも置いていこう」


 流石に無断で取っていくだけは気が引ける。

 こんな時代になってしまったけど、お金くらいは置いていかないと。


「さて、さっそくキャロットロボにエネルギーを与えよう」


 キャロットロボが回復すればウサギロボにも供給が出来る。

 

「キャロよ、人参チャージじゃ」


『了解しました』


 全て人参をキャロットロボに与える。

 これで一回くらいは戦えると嬉しいんだけど……。

 前回の普通の人参は殆どチャージ出来なかったから、あまり期待は出来ない……。


『キャロニウムエネルギー計測不能』


「えっ?」


 予想してない現象が起こった。

 普通の人参でなんで?


「ねぇ、今入れたのって普通の人参だよね?」


「そのはずだけど……」

 

 前は少ししかチャージ出来なかったのに、今回はなんで?

 しかも、計測不能って事は、青森の基地で手に入れた黄金人参のエネルギーよりも多いって事だ。


「キャロ、どういう事だ」


『キャロニウムの活性化現象と思われます』


「キャロニウムの活性化?」


 なんの事だろう?


『推測ですが、キャロニウムキャノンのフルパワー発射、そして2回目のキャロニウムキャノン、そのエネルギーが付近の人参に影響を与え活性化したと思われます』


「こんな短期間で?」


『キャロニウムなら可能なのです』


 そっ、そういうものなのか。

 とりあえず、それで納得するしかない。

 しかし、ラッキーだ。

 これだと、この付近の人参をもっと集めたくなる。

 

 俺達は付近の畑やスーパーを周り人参を回収していった。

 勿論代金は置いてきている。





 

本作をお読みいただきありがとうございます。




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感想も宜しくお願い致します。




それでは引き続きお楽しみくださいませ。

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