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人参機神ウサギロボ  作者: テイル
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第22出撃 集結(アニマル帝国視点)

人参機神ウサギロボ、毎週月曜日更新中です。

「ボタンが敗れたそうね」


「はっ、イーグル様……そう報告を受けております」


「ウサギロボ……、ここまで力をつけているなんて……、幹部会を開くわよ!!」

 

 イーグルの発言でアニマル帝国幹部会が開かれるようになった。


「場所は王の間よ!!すぐに通達しなさいな!!」


「は!!」


 伝令係の者は走って部屋を出ていた。


「さぁ〜て、私も準備しなくちゃ」


 部屋の隅にある赤いカーテンを開け、沢山ある衣装の中から1着を選ぶ。


「久しぶりの幹部会なのよね〜、しっかりとした衣装で行かないと、私の威厳に関わっちゃうから〜」


 色々悩んだ結果、真っ赤なドレスに決めた。


「まっ、こんなところかしらね」


 部屋を出て、王の間の前に到着した。


「イーグルよ、開けて頂戴」


〚幹部イーグル様、お入りください〛


 部屋の扉が開く。


「あら、まだ誰も来てないじゃない」


〚幹部シャーク様、お入りください〛


(シャークのやつが来たような)


 部屋にある水門が開いていく。


 ジャバン


「おう!! イーグル!! お前が俺様達を呼んだんだな」


「そうよ!! まぁ、少し待ってらっしゃい」


〚幹部ホワイトタイガー様、幹部タイガー様、お入りください〛


 扉が開き、2匹の虎が入ってきた。


「遅くなったの」


「兄者が呑気に飲んでるからだぜぇ!!」


「それ言うなって弟よ」


「あんた達兄弟の言い訳を聞く時間もないわよ。まぁ、幹部会を始めるわよ」


 真ん中のテーブルに集まる幹部達。


「んで、今日はなんのようだ?」


「単刀直入に言うわね。我らアニマル帝国の敵であるウサギロボの件よ」


「ウサギロボか……確かに目障りだな」


「そんなやつは、俺様が噛み砕いてやるわ」


 シャークロボがやる気だ。


「シャークがやる気なら任せておけば良いじゃねぇか」


「そうだそうだ」


 虎達はやる気がないようだ。


「しかし、あのボタンもやられたよ〜」


「なに!! あのスピード強が!!」


「そこまでの相手か!!」


「王が一度敗れた相手じゃからな」


「けっ、慎重過ぎんだよ!! 俺様に任せな!!」


 そう言って、シャークは水門から出ていってしまった。


「行っちまったぜ」


「そのようね……、まぁお手並み拝見といこうかしら」


 シャークの事だから、まずは部下を使って様子見してから、自分で獲物を食べるのかしらね。


(おほほ、ウサギロボの最後を見物しようかしらね)


――――――――――――――――――――――――――――


「さて、まずは……情報からだな!! おい、小判鮫共出番だぜ!!」


 呼ばれて、小判鮫3匹が現れた。


「へい、親分!! 何処に出撃で?」


「青森でボタンのやつが敗れたらしい。行ってウサギロボの情報を得てこい!!」


「了解!! しかし親分、俺達は陸上では1日が活動限界ですぜ、正確な場所は分かるんですか?」


「そこはボタンの敗れた場所に向かうんだよ!! まずは情報からだ!! その後は海沿いまで誘導すんだが、それは第2弾だな!! さっ、分かったら行きやがれ!!」


「へい、親分!!」


 小判鮫3匹は出撃した。


「くくくっ、これでウサギロボを丸裸にできるぜ!!」


 シャークの笑い声が部屋中に響き渡っている。


 




本作をお読みいただきありがとうございます。




よろしければブックマークと評価をお願い致します。




感想も宜しくお願い致します。




それでは引き続きお楽しみくださいませ。

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