第11出撃 エネルギー問題
毎日月曜日更新。
人参機神ウサギロボ、更新しました。
ベアロボと戦い、基地に戻ってきた俺達。
「お前達、良くやったの」
婆ちゃんが出迎えてくれた。
「とりあえず今回もなんとかなったよ」
「だね」
「今回はワシの援護射撃も役立ったようじゃな」
確かに婆ちゃんの援護がなければ殺られていたかもしれない。
「それは助かったよ」
「なぁに、気にするな」
「でも、問題があるんだ」
俺達は今ある問題を婆ちゃんに話した。
今ある問題の1つは、エネルギー問題だ。
「ふむ、確かに燃料が悪すぎるの……、今ある人参も少ない……、どうしたものか……」
「それに、この基地付近でしか戦ってないから敵に場所がバレたかもしれないのよ」
晃子が突然ここが敵にバレたかもと言ってきた。
「まさか……」
俺はそんなはずないと思うけど。
「いや、晃子ちゃんの言う通りじゃ、この付近でばかり戦っているのだから当然の事じゃな、この基地から援護射撃出来る事は分かったが、ここを離れる事も検討しないとな……」
「なら、この基地の援護射撃機能を運べないの?」
これだけのシステムがあるなら可能なんじゃないかと思った。
「ふむ、探してみるか……、お前達はこの黄金の人参をウサギロボに」
婆ちゃんから1本の黄金の人参を受け取った。
これはこの基地で見つけた古の人参だ。
俺はすぐにウサギロボのエネルギー炉に入れた。
『キャロニウムエネルギーチャージ率200%』
なんと黄金の人参1本で190%も充填出来たのだ。
残りの黄金の人参は3本、つまり570%充填出来ると言う事だ。
「古の人参凄い」
「これなら後数回は戦えるね」
「ああ、でも他の方法も探さないと敵が多いと戦えなくなる」
「そうね……、なら見つけた畑に人参の種を植えてみたら?」
確かにあの畑なら良い人参が育つかもしれないが、人参が出来るまでの時間はないだろう。
「いや、時間がかかりすぎるよ」
「ん〜、そうだよね〜、でもとりあえず植えよ」
晃子の提案でとりあえず人参の種を植えてみた。
「これでよし、後は他の地域から人参を集めてくるしかないかな?」
やはりそれしかないか……。
『ビィー、ビィー、ビィー、接近する機影あり!! 照合中……照合中……、敵機確認!! 敵機は熊型機&狐型機!!』
熊型と狐型と言う事は、前に倒した2機だ。
「仕返しに来たのかな?」
「だと思うぜ」
「2人共、ウサギロボ発進じゃ!! 援護はワシがする!!」
基地からの支援攻撃があれば2機くらいなんとかなる。
それに今のウサギロボはエネルギー200%だ。
「よし、行こう晃子!!」
「うん」
「人参機神ウサギロボ〜!!」
俺達はウサギロボに乗り込んだ。
「そうじゃ、これを持っていけ」
婆ちゃんはシステムを操作し、ライフルらしき物を
出してきた。
「それは、キャロニウムガンと言うそうだ。キャロニウムエネルギーを小出しで放つ事が出来るビーム兵器みたいな物のようじゃ」
ビーム兵器!!
どんどんロボットアニメみたいになってきた。
「お婆さん、今キャロニウムエネルギーを小出しに放つっ言ったの?」
「そうじゃ、それはウサギロボのエネルギーを使うのじゃ、だから使い方には注意するように……さあ、行くのじゃ」
使いすぎれば、すぐにエネルギー切れになると言う事か。
「まぁ行ってくる!!」
「ウサギロボ発進!!」
毎度同じく山の噴火口から発進した。
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