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察知の花〜第95話「花夢博物館展示(はなゆめはくぶつかんてんじ)バス」〜

前回のあらすじ

愛英の国旗がメイク道具に変わったり、お花がキラキラしたりする不思議な展示物を見て回る鏡桜 容姉達だった

鏡桜(かがみざくら) 容姉(ゆるあね)「前来たときね、こっちに向こうが見えないくらいのお花畑があったんだ」鏡桜(かがみざくら) 英瀬(えいせ)「そういえばそうだったわね」鏡桜 容姉「それにね不思議な川もあったんだー」黒川(くろかわ) 尉女(いめ)「不思議な川?」鏡桜 容姉「それは尉女ちゃんの目で見てのお楽しみー♪ほらほらこっちだよ」そういって鏡桜 容姉は星の見える川に案内した。

黒川 尉女「うわー、すごーい川の中に星があるー」鏡桜 容姉「でしょでしょー」黒川 尉女「あの光は何?」鏡桜 容姉「あれは出口」黒川 尉女「出口?」鏡桜 容姉「うん、あそこを通ると花夢博物館終わっちゃうんだ」黒川 尉女「入っても良い?」鏡桜 容姉「だめ!!」鏡桜 英瀬「実はあの光って、誰かが花夢博物館出口のボタンを押さないと出ないんだ」黒川 尉女「そうなの!?」鏡桜 容姉はうなずいた。鏡桜 英瀬「じゃぁ、あのボタンはいったい誰が押したのかしら」黒川 海虹霧「鏡桜さん、このボタンすごいですね本当に出口が現れました」鏡桜 英瀬「黒川さん(呆)」鏡桜 容姉「尉女ちゃんのママだったね」黒川 尉女「ママ、もう出たいの?」黒川「ううん、気になったから押してみただけ」黒川 尉女「ママ(呆)」鏡桜 英瀬「あの白い光に入らずにもう少し先に進みましょう」黒川 海虹霧「そうですね」鏡桜 容姉達が先に進むとそこには星型のお菓子がくるくる回っていた。

鏡桜 容姉「このお菓子不思議〜自分でくるくる回ってる」黒川 尉女「ほんとうだー不思議ー」鏡桜 容姉「まるで、お菓子の中に宇宙があるみたい」黒川 尉女「ねぇねぇこのお菓子急に割れたよ」鏡桜 容姉「そんな、嘘!?本当に割れてる!!」鏡桜 英瀬「お菓子が勝手に割れることなんてないんだけどなー」黒川 海虹霧「見てー、お菓子の中から電車の模型が出てきたわよ」鏡桜 英瀬「すごーいどんな仕掛け?」黒川 海虹霧「わからないです。不思議な仕掛けですね、えーと、なになにこのお菓子の名前は不思議なお菓子……ですって宇宙をモデルに作られたお菓子なんだそうです」黒川 尉女「名前、そのままだ」鏡桜 容姉「見てみてー尉女ちゃーん、あっちにバスあるよー」黒川 尉女「ばすー?」鏡桜 容姉「うん、バス、乗ってみよー」黒川 尉女「うん、楽しそう」

鏡桜 容姉達はロンドンバスの見た目をしたバスに乗った。

花夢博物館のバスのアナウンス「このバスは花夢博物館展示バスです。どうぞご自由にお乗りください、このバスに乗っていただいた方は不思議な体験をしていただきます。それではバスでの空の旅をお楽しみください」鏡桜 英瀬「空の旅?」花夢博物館のバスのアナウンスがそう流れるとバスは空を飛びさらに鏡桜 容姉達は自分達の意思とは関係なく浮いている感覚もないが不思議とバスの座席から離れて浮いていた。

黒川 海虹霧「うわー、すごーい浮いてる感覚無いのにふわっとした気持ちにもならずに浮いてる」鏡桜 英瀬「すごいですね、このバス」鏡桜 容姉「見てみて容姉ちゃん、ここ雲の上だ」黒川 尉女「本当だ」花夢博物館の展示バスは雲の上の空を航行(こうこう)ふわふわと飛ぶ。

鏡桜 容姉「風が気持ちいいね」黒川 尉女「うん、まるで綿あめみたい」鏡桜 容姉「どういうこと?」黒川 尉女「わかんない?」鏡桜 容姉「うん」黒川 尉女「綿あめさわったときみたいに気持ちいい風がくる」鏡桜 容姉「尉女ちゃんも心美ちゃんみたいに詩人だったんだ」黒川 尉女「え?私そんないいこと言った?」鏡桜 容姉はうなずいた。

花夢博物館の展示バスのアナウンス「もうまもなく見えてまいりますのは、花夢博物館出口の目印 雪川(ゆきがわ)です」鏡桜 英瀬「雪川ここから見ると知恵(ちえ)()ると(さむ)い」鏡桜 容姉「うん、ものすごく」花夢博物館展示バスのアナウンス「もうまもなく着陸します」

花夢博物館の展示バスのアナウンスがそうなるとバスは地上に降り、鏡桜 容姉達も席に座っている状態に戻った。

鏡桜 英瀬「不思議な旅だったわねー」黒川 海虹霧「なんだか全部見て回ったみたいですし、花夢は化仏観出ましょうか」鏡桜 英瀬「そうですね」鏡桜 容姉「えぇーやだー私もうちょっとここにいたいー」黒川 尉女「私は違うとこみたいかも」鏡桜 容姉「尉女ちゃんがそういうなら」鏡桜 英瀬「さすがお姉さん」鏡桜 容姉「えへへー」

つづく

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