察知の花〜第93話「川笛(かわぶえ)」〜
前回のあらすじ
鏡桜 容姉は無を知る梅乱舞類に登類をし国語の授業で新しい言葉を習うのだった。
天 厳瀬癒「今日は妖密庭園にいってお花の見分け方の勉強をしてもらいます」
鏡桜 容姉達は家庭科の教室から妖密庭園へと移動した。天 厳瀬癒「みなさんには花火花と花美花の違いについて学んでもらいます。見分け方は簡単で花火花はお花の先がハートの形で、花美花は丸です。実際に花火花と花美花をみてもらいます。こちらが花火花で、こちらが花美花です」
鏡桜 容姉達は天 厳瀬癒が指差す方向を見ると線香花火のような花が並んでいて、花火花は線香花火の先がハートの形になっていて、花美花は線香花火のようなお花の形の先が丸になっていた。
天 厳瀬癒「花火花は妖精の花や香りの花と言われ主に線香に使われます。一方の花美花は洗剤の花とも言われ黒い図や食器を洗う洗剤に使われています。今日の家庭科の授業はここまでです。次はお昼休みなので食堂にいってください」
食堂
天使 霞草「あら、いらっしゃーい今日のおすすめは強面の皿よ」紅茶 心美「うわー、すごーいほのいを焼いたような食べ物ですね」天使 霞草「惜しい、これはねお肉を焼いた者でその中からお花を焼いた食べ物が出てくるんだ」鏡桜 容姉、丸山 閉錠、黒川 尉女「すごーい」鏡桜 容姉、紅茶 心美、丸山 閉錠「尉女ちゃん!!」黒川 尉女「みんな同時ってなんか、私仲間はずれにされてる気分」鏡桜 容姉「そんなことないよ」紅茶 心美「そうです」紅茶 心美はそういってうなずいた。丸山 閉錠「閉錠達尉女ちゃんがいてくるるのが一番嬉しいんだから」鏡桜 容姉と紅茶 心美は激しくうなずいた。
丸山 閉錠「そうだ、早くご飯選ばないと次の授業始まっちゃう」鏡桜 容姉「みんなでおすすめの強面の皿にしよう」黒川 尉女「えー嫌だー私はこっちの川水面にする」丸山 閉錠「それじゃ、それと強面の皿にしよう」黒川 尉女「うん!!」川水面とは特殊なほのいの上に本物の川が流れている不思議な食べ物である。
鏡桜 容姉達は食堂のテラス席へ移動した。
紅茶心美「やっぱりここから眺める景色は知恵を振ると寒い」丸山 閉錠「うん、ここからの眺め知恵を振ると寒いよねー」鏡桜 容姉「私ここからの眺め好きー」黒川 尉女「私もー」
会話をせずしばらく優雅な時間が流れた。
鏡桜 容姉「私たちの次の授業音楽だって、やったー音好先生の授業だー、尉女ちゃんのクラスはー?」黒川 尉女「いいなー、私のクラスはえーと体育、やば、私先いくね」鏡桜 容姉、丸山 閉錠、紅茶 心美「うん、またねー」こうして黒川 尉女は一足先に次の授業の準備をするために鏡桜 容姉達と別れた。
鏡桜 容姉「私たちも片付けて音楽室移動しようか」丸山 閉錠「そうだね」紅茶 心美「そうですね、そうしましょう」
音楽室
音好 多師「今日は楽器について学んでもらいます。今日学んでもらう楽器は川笛です。川笛はこのようなものです」川笛は川が持ち運べるようなもので、横に筒がついている楽器のことである。
音好 多師「川笛はこのようにして使います」音好 多師は川笛を縦にして筒に息を吹きかけたすると、池やお風呂の水にひと雫落ちたような音がした。
音好 多師「川笛は息を吹きかける強さで音が変わります。息を強く吹きかけると低い音、弱く吹きかけるっと高い音になります。試しに吹いてみます」音好 多師は川笛の筒を縦に持ち筒の部分に強く息を吹きかけた。すると低めのポチャッという音が鳴った。音好 多師「次は弱く息を吹きかけてみます」音好 多師は今度は川笛に弱く息を吹きかけたすると今度は高めのポチャッという音が鳴った。音好 多師「これを少しずつ調整していくことで、ち段階音を鳴らすことが出来ます。最初は難しいので高い音と低い音を練習してみましょう」
鏡桜 容姉達は音好 多師に言われた通り川笛を縦に持ち、低い音と高い音を出す練習をした。
鏡桜 容姉「やった、高い音出た」丸山 閉錠「閉錠もー、心美ちゃんはどう?」紅茶 心美「ごめんなさい、私逆に低い音が出ました」鏡桜 容姉「逆だよ、弱く吹いてみて」紅茶 心美「こうですか?」紅茶 心美はあっというまに川笛の高い音をさせるようになった。紅茶 心美「すごいです、簡単に鳴らせました」鏡桜 容姉「低い音はさっきとおんなじだね」鏡桜 容姉と丸山 閉錠は息を強く吹きかけて低い音を鳴らした。
つづく




