察知の花~第6話「ジルーノーダーキング」~
前回のあらすじ
なんとか授業に間に合った鏡桜 容姉は社会の授業を受け、愛英の歴史を学ぶ、その後お昼休みに食堂で愛雷という小説の続きを黒川慰女と共に閲覧するのだった。そして途中で授業の時間が迫る・・・
鏡桜 容姉「ところどころ意味わからないけど、そろそろ次の教室にいかなきゃ」黒川 慰女「そうだね」
大教室
数多 算数「牡丹クラスと蓬クラスは今回合同で授業を受けてもらいます。皆仲良く授業を受けてください。今回はものの数え方と足し算のお勉強です。みかんがい、みかんがろ鯛、みかんがは鯛、みかんがに鯛とい以上の数になると、鯛が付きます。つまりいより上の数には鯛を付けることになります。それでは足し算のお勉強に移りましょうい+いはろになります。いのみかんといのみかんが合わさってろ鯛になりますよね、それと同じように、い+いはろということです。+は足す、プラスと読みます。それでは蓬クラスの西山さんい足すろ、は何になるでしょう」西山 旗手「は鯛です」数多 算数「ものすごくおしいです正解は、はです。これを記号化するとい+ろ=はになります。=の記号はイコールと読みます。鯛をつけるのは何か物を数えるときだけ鯛を付けます。少し難しいですが、ものを数えるときもいの場合は鯛をつけません。それでは牡丹クラスの鏡桜さんろ+ろ=は何でしょう?」鏡桜 容姉「にです」数多 算数「正解です。それでは前回予告したぬわいこうの数字について説明します。ぬわ以降はぬわ+いでぬわい、ぬわ+ろでぬわろ、ぬわ+はでぬわはといふうに数えていきます。ぬわの次がぬわい、その次ががぬわろ、その次がぬわは、ぬわにそしてみろになります。今回の授業はここまで」
みろは100のことです。ぬわいは20、ぬわろは40、ぬわはは60という感じで続きます。ぬわに付け足すのをいろはの順ということになります。
鏡桜 容姉「数多先生なんか今日すごく丁寧な言葉遣いになってたね」黒川 慰女「急にどうしたんだろうね」鏡桜 容姉「もしかしたら、校長先生に怒られたんじゃない?(笑)」黒川 慰女「わかる(笑)数多先生校長に怒られてそう」
理科室
雛菊 理香「牡丹クラスの皆さんは初めましてですね。私は雛菊 理香です。理科を教えています。保健室の餅月 癒怖先生がいないときは私が保健室にいます」
彼女の容姿はものすごく美人だった。学校中のアイドル的存在であり、憧れである。
しかし、子供たちにとっては何とも思っていなかった。
雛菊 理香「それでは今日の授業をします。私たち妖精には、もともと備わっている能力があります。それは妖精がなんの妖精の花から産まれたかによって変わります。では私たち妖精はどのように産まれるのでしょうか。私たち妖精は妖精の花から産まれます。妖精の花が咲いている間私たち妖精は死にません。これはすでに家庭科で教わったと思います。妖精の花が産まれ咲き乱れるメカニズムは妖精の花の蜜が妖精の卵になっていて、ものすごく小さい大きさの卵です。その卵を皆さんの親が大切に育ててくれます。そしてようやく私たち妖精が産まれます。妖精の花はみろろぬわは年咲き続け、枯れるといわれています。今日の理科の授業はここまでです。牡丹クラスの皆さんの次の授業は美術の授業です」
黒川 慰女「美術だってどんな授業なんだろうね」鏡桜 容姉「きっと面白い授業だよ」黒川 慰女「いやいや楽しい授業だよ」鏡桜 容姉、黒川 慰女「楽しくて、面白い授業かも」鏡桜 容姉「そろった」黒川 慰女「最高」鏡桜 容姉「あ、やばい授業始まっちゃう」黒川 慰女「いそげー」
明智 月美「牡丹クラスのみんさんははじめましてですね、私は明智 月美といいます。美術を教えています。みなさんよろしくお願いします。ほんなら美術の授業始めるで、妖精の花や蜜の花は季節によって策色がちゃうからめっちゃ美しいんや、これが美術の究極系なんや、妖精の花は春になると猪なクリスタルのような色になり、夏になると久米色、に変わり秋になるとピンクとミントの色が咲き誇り、冬にはまさに芸術のように虹色に咲く。そして寿命を迎えるタイミングで、虹色の花が咲き誇った後優雅に桜の花びらとなり散りゆくんやで。蜜の花はな、春は空を照らす夕暮の色、夏は気とる海とる海のような水色、秋には紳士のようにお洒落な黒色、冬には成熟した蜜柑のような色になんねん、ほんで春になったら空を照らす夕暮の色になるんや。ほんじゃ今日の美術の授業はここまで。親が迎えに来るまでちゃんと待っときや」
数分後
鏡桜 英瀬「今日はどんな授業うけたの?」鏡桜 容姉「今日はね蜜の花と妖精の花が季節によって咲く色について学んだよ」鏡桜 英瀬「すてきだよね」鏡桜 容姉「なんか、悲しい」鏡桜 英瀬「どうして?」鏡桜 容姉「だってあんなにきれいなのに、時間がたったらいつかは絶対枯れちゃうなんて悲しいよ」鏡桜 英瀬「なるほどね、確かに悲しいね」鏡桜 容姉「でしょ」鏡桜 英瀬「ほかに何か楽しいことあった?」鏡桜 容姉「楽しいことっていうかね、他のクラスの子たちと一緒に勉強したんだ、なんか、恥ずかしかった」鏡桜 英瀬「そのうち慣れるわよ大丈夫」鏡桜 容姉「あぁ、それとね、どうやって妖精が産まれるのか、ならったんだ。ママも育ててもらったママっているの?」鏡桜 英瀬「そうよ、私たち妖精はね卵から育ててもらってるのよ」鏡桜 容姉「へぇー不思議」鏡桜 英瀬「不思議よね、容姉家に着いたわよ」鏡桜 容姉「ただいまー」鏡桜 英瀬「パパは帰って来てないわね」鏡桜 容姉「ねぇママ」鏡桜 英瀬「何?」鏡桜 容姉「パパは一体何する人?」鏡桜 英瀬「そうね、生活を裏で支えてくれる人よ」鏡桜 容姉「生活って?」鏡桜 英瀬「私たち妖精が生きるための、そうね~行いよ」鏡桜 容姉「意味わかんなーい」鏡桜 英瀬「もう少し大人になったらわかるわよ」鏡桜 容姉「ねぇママジルーノーダーキングやろうよ」鏡桜 英瀬「ちょっとだけ待ってて」鏡桜 容姉「待てない」鏡桜 英瀬「手洗ってきなさい」鏡桜 容姉「わかったー♪」
ジルーノーダ―キングとは蜜柑の花を紙の上に置き、誰が一番きれいに蜜柑の花を紙の上できれいに花の形にを作れるかという遊びのことである。
つづく
後書き
こんなことしか言えなくてごめんなさい。
いつも見てくださってる方ただただ感謝ですm(-_-)m
創種 夕沙