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察知の花~第4話「ら無」~

前回のあらすじ

親友の黒川(くろかわ) 慰女(いめ)とともに黒い図を見に来た、その後老人の困りごとを解決した。次の日愛雷(あいらい)という小説が黒い図に入っていたことから小説を見るが休憩時間が終わってしまい、家庭科の授業が始まってしまう。

(そら) 厳瀬優(げんせゆ)「そうです、みなさんうまいですね。すれ不で取った花びらはどうするかというと蜜の花の種なのでとっておきましょう、今回すれ不で取った花びらはこのかごに入れてください」牡丹(ぼたん)クラスの生徒「はーい」天 厳瀬優「つぎは不安視(ふあんし)という病気です。不安視とは蜜の花に充分栄養がいかないことです」

天 厳瀬優は不安視の症状が出ている蜜の花の前に生徒たちを案内した。

天 厳瀬優「このように、蜜とともに花がかれてしまいます。こうなると蜜を収穫できなくなります。それではお次は蜜の花の育て方を教えたいと思います。蜜の花を育てるときはまず土に水をはります。その後えれぇ()尻取しりと)りを適度にかけます、蜜の花がさいたら蜜の花から水が落ちてきます。この状態になったら楽記(らっき)です。蜜の花から落ちる水も蜜なので水運(みずはこ)びと呼ばれるこの入れ物にいれて収穫してください」

えれぇ食う尻取りとは花にかける電気のことである。我々が花を育てるときの水が電気に代わっているのだ。

天 厳瀬優「次回から実践するので、今日はここで授業を終わります、次は牡丹クラスにいってください」

(すず) こみね「さっきの授業面白かったね、鏡桜(かがみざくら)さんと、黒川さんはどう?」鏡桜(かがみざくら) 容姉(ゆるあね)「あ、鈴さん。私は面白かった」黒川(くろかわ) 慰女(いめ)「私はそんなに」鈴 こみね「そっかー私ね、蜜の妖精なんだ」黒川 慰女「え、鈴さん蜜の妖精なの!?とっても心強いじゃん」鏡桜 容姉「待って待って私話についていけないんだけど蜜の妖精って?」黒川 慰女「あれ?知らないのほとんど蜜の妖精なのに、私からよりも鈴さんから説明してもらったほうがいいかも」鈴 こみね「蜜の妖精の持ってる能力はさっきの蜜の花から落ちる水を食べれる密にすること。蜜の花から落ちる水はそのまま食べると翌日風になったりおなか痛くなっちゃうからそれを防ぐために、私たち蜜の妖精がそうならないようにする役目があるのさっき天先生が妖精の花に触るなって言ってたのは妖精の花が枯れるとその妖精の花の妖精たちが死んじゃうからなのそれだけじゃなくて私たち蜜の妖精が死ぬと蜜の花から落ちる水を食べれるようにすることが出来なくなっちゃうんだ。もう一つの能力は・・・あ、教室に着いちゃったみたいこの話はまた今度ね」鏡桜 容姉「慰女ちゃんは知ってるんでしょだから教えて」黒川 慰女「うん、もう一個の能力は・・・」

花魁草(おいらんそう) 萩瀬(はぎせ)「はーいみんなそれじゃ国語の授業始めるわよ」

黒川 慰女の小声(ごめん、授業始まっちゃったからまた今度)

花魁草 萩瀬「今日はまねる意志(いし)という言葉の意味についてです。人間界ではお金と呼ばれているそうです。まねる意志は物を交換するときに使う金、銀、銅を使って作られたもののことです。単位はグラムといいます。人間界の1円が1グラムです。今回はあと二つ言葉を学んでもらいます。()るとばい)です。競るとはまねる意志と引き換えに物を渡すことです。倍とはその逆で、まねる意志と引き換えに自分の物にすることです。では競る、倍、まねる意志を使って例文を作ってましょう。今回は例を出さないのでみなさんで例文を作ってみましょう」

鈴 こみね「こんにちは、今日は特別なものを競ってますよ。私がいつも育てている農場から直接競ってますよー」鏡桜 容姉「あらあら、それならなにか倍かしら」黒川 慰女「奥様これいつも競ってるものですわよ。騙されないように気を付けてください」鑑桜 容姉「あら、そうなんですか、なら倍しないわ」

花魁草 萩瀬「(笑)みなさん素晴らしいです。日常のら()の風景をよく見てましたね」

ら無とは市場のことである。

花魁草 萩瀬「それでは今日の授業はここで終わります。お父さんお母さんが迎えに来てくれるのでここで待っていてください」

黒川 慰女「きょうは私のおかあさん先に来たからまたね」鏡桜 容姉「またねー」鈴 こみね「鏡桜さーんちょうどよかったさっきの話の続き話しても大丈夫そう?」鏡桜 容姉「うん」鈴 こみね「蜜の妖精のもうひとつの能力は枯らしてしまった妖精の花をもとに戻す能力なの」鏡桜 容姉「!?それって」鈴 こみね「そう、妖精を生き返らせることが出来るの」鏡桜 容姉「枯らしてしまったってことは枯れた妖精の花はもとに戻せないの?」鈴 こみね「そのとおりだよ」鏡桜 容姉「蜜の妖精ってすごいんだね」鈴 こみね「えっへんすごいでしょ」鏡桜 容姉「明日はどんな授業かな」鈴 こみね「最近の授業少し楽しいよね」鏡桜 容姉「うん」鈴 こみね「ちょっとこっち来て、見せたいものがあるんだ」

二人は妖蜜庭園に来た

鈴 こみね「この妖精の花をね」天 厳瀬優「こら!!その花を元に戻しちゃだめ!!授業で使うために保存の妖精に保存してもらってるものだから」鏡桜 容姉「天先生今気になったんですが、妖精の能力って重ねて使えるんですか?」天 厳瀬優「それはいずれ教えるから離れなさい!!」鏡桜 容姉、鈴 こみね「は、はい!!」

二人は教室に戻った。そこには二人の親が待っていた

鑑桜 英瀬「あら容姉また友達出来たの?」鏡桜 容姉「ううん、この人は同じクラスの子」鈴 こみね「どうも同じクラスの鈴 こみねです」鏡桜 英瀬「あらあいさつできて偉いわね」(すず) 財閥(ざいばつ)「あら、お初にお目にかかりますわ、わたくし鈴 財閥と申します」鏡桜 英瀬「あ、あなたは鈴ぷれ酢の鈴 財閥さん」鈴 財閥「あら、ご存知でしたかこれは大変ご無礼いたしましたわ」鏡桜 英瀬「い、いえそんなことないです。では私たちはこれで失礼します」鏡桜 英瀬の小声(いくわよ容姉)鏡桜 容姉「?なんで?」鏡桜 英瀬の小声 (いいから)

こうして鏡桜 容姉は彼女の母親に無理やり連れられた。

家に帰った彼女は今まで家の周りを見ていなかったためか、周りにのどかな風景が広がっていることに気づいた。外からみた彼女の家の屋根には、はほどの格子状の窓が見え、い階には植物が飾りのように咲き誇り、ベランダには主食の蜜を育てるための蜜畑(みつばたけ)が広がっていた。

鑑桜 容姉「うわーすごい、ママこれって全部蜜の花?」鏡桜 英瀬「そうよ」鏡桜 容姉「そういえばパパ見てないけどパパは?」鏡桜 英瀬「パパはお仕事よ」鏡桜 容姉「へー」鏡桜 英瀬「乱舞類で蜜の花の育て方教えてもらった?」鏡桜 容姉「まだ」鏡桜 英瀬「そっか、今日はお出かけするから一緒についてきて」鏡桜 容姉「わかった」

(こお)(うお) 愛展祈(えてんき)

ら無の商人「こんにちは、いいものあるよ」鏡桜 英瀬「へぇ、どんなのがあるの?」ら無の商人「今日はねうちの蜜畑で特別なほのいが取れたんだ」鏡桜 英瀬「あら、おあいにくさま、もう持ってるのよ」ら無の商人「そうかい、ここだけの話今日取れた特別なものがあってね、これなんだけど」ら無の商人はどこにでもうっている())という、みかんの蒸し物を見せた。鏡桜 英瀬「あら、それはいつもその値段じゃない」ら無の商人「なんだ、いつも来てたのかい、ならお詫びにいいとこ教えてあげるよ、そこをまっすぐいって右にまがってごらん、そしたら普段手に入らないものが手に入るよ。多少値段は張るかもしれないけどね」鏡桜 英瀬「ありがとう、そこにいってみるわ」鈴 ら無「お客さんそっちは、物騒だから止めといたほうがいいですよ。ら無の商人の間で有名になっている闇市ですから」鏡桜 英瀬「ありがとうございます、あなたは?」鈴 ら無「私はこのら無でら無長をやっているものです」鏡桜 英瀬「直々(じきじき)にありがとうございます」鏡桜 容姉「ねぇ、ママら無長って何?」鈴 ら無「ら無長っていうのはねこのら無を取り仕切る人のことだよ」鏡桜 容姉「おじさんすごいひとなんだね、鈴っていう名字の子私と同じクラスにいるよ」鈴 ら無「そうなのかい、その子と仲良くしてあげてね」鏡桜 容姉「うん」鏡桜 英瀬「どのあたりで買い物するのが一番いいですか?」鈴 ら無「そうですね、それでしたら、あのあたりが義務でよろしいかと」

鑑桜 英瀬はら無の中央が比較的義務でいいと彼に教えてもらった。

ら無中央

鑑桜 容姉「うわぁーたくさん食べ物や物が競ってる」鏡桜 英瀬「そうね、やっと食材ちゃんと倍出来るわ」(きみ) 商人(しょうにん)「こんにちは、おお見ないうちに、鏡桜さんのお子さん美具なったね」鏡桜 英瀬「あなたは君さん、いつもお世話になってます」君 商人「いいっていいって、こっちこそいつもひいきにしてもらってるし、そうだな特別に別度と血っぷ安くするけどばわない?」鏡桜 英瀬「じゃぁそれ倍」君 商人「いつもありがとう」

鑑桜 容姉と鏡桜 英瀬は自分の家に帰った。

翌日

鑑桜 英瀬「容姉!!学校に遅れるわよ早く起きなさい、容姉!!」鏡桜 容姉「もうちょっと」鏡桜 英瀬「容姉!!」鏡桜 容姉「!!やばいこんな時間」鏡桜 英瀬「今日はスクーターで行くわよ」鏡桜 容姉「わかった急いで行く」

妖精の世界ではスクーターで通うのは普通であり、治安が悪いため、保護者が同伴で登校することが一般的である。子供を留守番させることは子供の大怪我を意味する。

無を知る乱舞類

鑑桜 容姉「よかった間に合った」鏡桜 英瀬「ちゃんと勉強するのよまたね」鏡桜 容姉「うんまたね」

琴月(ことづき) 社会(しゃかい)「それでは今日は社会の勉強です。愛英(あいえい)の歴史についてお勉強してもらいます」

つづく

休載のお知らせ

来週は休載です。もしかしたら再来週も休載するかもしれません。

創種 夕沙

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