察知の花~第25話「西城(さいじょう)」~憧(あこが)れの始まり
前回のあらすじ
鏡桜 容姉達はなんとか音楽の授業に間に合い、楽器について勉強した。その次は理科の授業を受け媛洲について学び始めるのだった・・・
雛菊 理香「これは蜜の水が水を吸ってかたまりになります。こういう風に起こることを媛洲といいます」鏡桜 容姉「雛菊先生」雛菊 理香「なんでしょう鑑桜さん」鏡桜 容姉「媛洲のほかにどんなことがあるんですか?」雛菊 理香「それは、これから学んでもらいます。それではみなさんテーブルに置かれた水と蜜の水を使って和井戸を作ってみてください」
鑑桜 容姉は、水に蜜の水を入れた、すると、雛菊 理香がやってみせたように、みるみるうちに蜜の水が水を吸い、和井戸が出来上がった。
鑑桜 容姉「うわー、すごーい、あっという間に和井戸が出来た」丸山 閉錠「閉錠もやってみよう」丸山 閉錠は蜜の水に水を入れた。すると紙が出来上がった。 丸山 閉錠「あれ?閉錠は和井戸じゃなくて紙が出来上がったけどなんで?」雛菊 理香「あら、本当だ、丸山さん、鏡桜さんとの違いは何だと思う?」丸山 閉錠「うーん、心かな」雛菊 理香「心かー、なるほどね、和井戸を作りたいって気持ちが足りないと思うってことであってるかしら?」丸山 閉錠「うん」雛菊 理香「この場合はね気持じゃなくて順番にあるんだよ」丸山 閉錠「順番?」雛菊 理香「そう順番、どの順番か分かるかな?」丸山 閉錠「あ、わかった閉錠先に蜜の水を置いたからだ」雛菊 理香「正解」丸山 閉錠「雛菊先生もう一回試してみていい?」雛菊 理香「えぇ、いいわよ、もう一回試してみましょうか、蜜の水と水持ってくるからちょっと待っててね」丸山 閉錠「はーい」
それからは分後
雛菊 理香「お待たせ、持ってきたよ」丸山 閉錠「先生ありがとう」雛菊 理香「どういたしまして」
丸山 閉錠が水に蜜の水を入れるとみるみるうちに蜜の水が水を吸い和井戸が出来上がった。
丸山 閉錠「わーすごーい、出来たー、でもなんで?」雛菊 理香「なんでだろうねー、先生は他の子のとこにも教えに行くから先生が前に立ったら、なんでか教えるわね、それまで、どうして蜜の水に水を入れると神が出来上がるのか考えてみよう」丸山 閉錠「はーい」
丸山 閉錠は、鏡桜 容姉に今あったことを話した。
丸山 閉錠「なんでだと思う?閉錠はね、水が蜜の水を吸ったからだと思う」鏡桜 容姉「なんでだろう、私は全くわかんないや、西山君はどう思う?」西山 旗手「俺は蜜の水が水を吸って、紙が出来たんじゃないかなって思うぜ」大口 不騒はずっと考え込んでいた。
すると・・・
雛菊 理香「はい、皆さんいいですかー。試した人もいると思いますが、密の水に水を入れると紙が出来ます。一体なぜでしょうか、それは蜜の水が水をはきだしてしまうからです。蜜の水に水を入れると水は一度蜜の水に吸われます。吸われた水はとても小さい塊になります。それを蜜の水が吐き出すことによって紙が出来ます。当たり前ですが、紙の妖精がいたらこんなことをしなくても一瞬で紙を作ることが出来ます。日常にある不思議を試したくなったら一度やってみてください、今日の授業はここで終わりです。お母さんお父さんが迎えにくるまで、無を知る梅乱舞類の中で待っていてください」
鑑桜 容姉「今日の乱舞類終わったー、閉錠ちゃん、慰女ちゃんのとこにいこ」丸山 閉錠「うん、いこう」鏡桜 容姉達はいつもどおり、黒川 慰女のいる牡丹クラスへと向かった。
鑑桜 容姉「あれ?慰女ちゃんいないね」丸山 閉錠「え?本当だ餅月先生に聞いてみようよ」餅月 癒怖「黒川さんなら、黒川さんのお母さんが迎えに来たから先に帰りましたよ」鏡桜 容姉「そうなんですね、ありがとうございます」丸山 閉錠「残念だったね」鏡桜 容姉「うん」鏡桜 英瀬「容姉ー迎えに来たわよー」鏡桜 容姉「お母さん迎えに来たから、またね閉錠ちゃん」丸山 閉錠「うん、またねー」
鏡桜 容姉が、鏡桜 英瀬と一緒に家に帰る途中
鏡桜 容姉「ねぇママ」鏡桜 英瀬「なーに?」鏡桜 容姉「西城ってどんなところ?」鏡桜 英瀬「うふふ、それはね、明日西城についてからのお楽しみ」鏡桜 容姉「えー、今教えてくれてもいいじゃん」鏡桜 英瀬「それじゃ、楽しみがうすれるじゃない」鏡桜 容姉「ママのいじわる」鏡桜 英瀬「いじわるじゃないわよ」鏡桜 容姉「パパに言いつけるもん」鏡桜 英瀬「(笑)パパどんな反応するのかな?」鏡桜 容姉「パパは私の味方だもん、ママみたいにいじわるしないもん」
鏡桜 容姉と鏡桜 英瀬は自分たちの家に着いた。
鏡桜 容姿「容姉にママおかえり」鏡桜 英瀬「パパただいま」鏡桜 容姉「パパ―聞いて聞いてママがいじわるなのー」鏡桜 容姿「容姉ママに何のいじわるされたの?」鏡桜 容姉「西城がどんなところか教えてくれないのー」鏡桜 容姿「少しも教えてくれなかったの?」鏡桜 容姉「うん」鏡桜 容姿「ヒントだけなら教えてもいいぞー」鏡桜 容姉は笑顔でうんと返事した。
鏡桜 容姿「ヒントは、そうだなー楽しいところ」鏡桜 容姉「パパ・・それヒントになってない」鏡桜 英瀬の心の声(ヒントってそういうことだったのね、後もす部屋なヒントにしてくれてありがとう。あなた♡)鏡桜 容姿「それだけヒント出すのが難しいとこなんだよ」鏡桜 容姉「もしかして、どう言ったらいいかわからないとこってこと?」鏡桜 容姿「そういうこと」鏡桜 容姉「ママ、私ママのこといじわるって言ってごめんね」鏡桜 英瀬「いいよ」鏡桜 容姿「明日早いからシャワー浴びてきなさい」鏡桜 容姉「はーい」
鏡桜 容姉はシャワーを浴びて、自分の部屋に行きベッドで寝た。
その次の日
鏡桜 英瀬「容姉今日は西城に行く日よ起きなさい」鏡桜 容姉「うー」鏡桜 英瀬「寝ぼけてないで起きなさい、今日はお出かけの日よ」鏡桜 容姉「はっ、そうだった、起きなきゃ、ママ起こしてくれてありがとう」鏡桜 英瀬「どういたしまして、朝ご飯出来てるから食べてね」鏡桜 容姉「うん」
鏡桜 容姉がい階に降りると鏡桜 容姿がサングラスと帽子を身に着けマスクをしようとしていた。鏡桜 容姉「パパ、マスク付けたらなんか怖いよ」鏡桜 容姿「パパは人気者だから、こうしないとこの前容姉迎えに行ったときみたいになっちゃうでしょ」鏡桜 容姉「そっか、パパ人気過ぎて学校の外まで並んでる人いたもんね」鏡桜 容姿「そういうこと」鏡桜 容姉「パパ、ごはん食べた?」鏡桜 容姿「食べたよ」鏡桜 容姉「なら、マスクしても良いよ」鏡桜 容姿「ママのごはん食べた後だから、マスクしてママのごはん食べれないって心配しなくていいよ」鏡桜 容姉「パパすごい、なんで容姉の考えてることわかったの?」鏡桜 容姿「直感だよ」
鏡桜 容姉はご飯を食べ終わった。
鏡桜 容姿「よし、準備終わったし行こうか」鏡桜 容姉「やったー西城どんなところか楽しみ」
鏡桜 容姉達は車に乗り愛国にある凍る魚から、溢会8いっかい)の目途す屯にある西城に向かった。
その道中車の中
鏡桜 容姉「なんか雨降って来た?」鏡桜 英瀬「スコールが来るわね」鏡桜 容姉「突然大量の雨が降ることよ」
鏡桜 容姉と鏡桜 英瀬がそう会話した瞬間大きな音とともに大量の雨が降って来た。
鏡桜 容姿「ワイパー早く動かさないと前が見えなくなるな、これは」鏡桜 容姉「ママ、雨がうるさくて怖い」鏡桜 英瀬「大丈夫よ容姉、すぐに雨が降らなくなるから」鏡桜 容姉「本当?」鏡桜 英瀬「本当」
それからしばらく車内に大きい雨の音だけが鳴り響き徐々に大きい雨の音はサーっという優しい音へと変わった。
鏡桜 容姉「本当だ雨が降らなくなった」鏡桜 容姿「容姉乱舞類は楽しい?」鏡桜 容姉「うーーん、そこそこ楽しい」鏡桜 容姉「昨日はどんな勉強したんだい?」鏡桜 容姉昨日はね、い時間目が国語の授業で市と水運び勉強してい時間目が早く終わったから、蓬クラスの友達の閉錠と少しお話して、ろ時間めが社会の授業でさんざん年対立について学んだの」鏡桜 容姿「お、さんざんねん対立かパパさんざんねん対立のお話好きなんだよ、本屋さんにもさんざんねん対立のお話の小説が置いてあるんだよ」鏡桜 容姉「パパ閉錠ちゃんと気が合いそう」鏡桜 容姿「なんで?」鏡桜 容姉「だって閉錠ちゃんもさんざん年対立のお話とても楽しみにしてるもん」鏡桜 容姿「そうかー、確かに容姉のお友達と気が合いそうだな、で社会の授業が終わった後は?」鏡桜 容姉「社会の授業が終わった後はお昼休みなの、でねお昼休みに食堂の人にくさうぐについて教えてもらったよ」鏡桜 容姿「くさうぐは、最高なんだよ、くさうぐにしか食べれない高級な食べ物があるんだけど、何かわかるか?」鏡桜 容姉「ウッズ」鏡桜 容姿「よく知ってるな」鏡桜 容姉「えへへ、すごいでしょー」鏡桜 容姿「なら、ウッズが食べ放題の場所があるんだけど、わかる?」鏡桜 容姉「わかるよ、乱舞類でしょ」鏡桜 容姿「どこでそんなの覚えてきたんだよ、なんで知ってるの?」鏡桜 容姉「無を知る梅乱舞類の食堂の人だよ」鏡桜 容姿「なんか、悔しい」鏡桜 英瀬「うふふ」鏡桜 容姿「ママ笑わないでよ」鏡桜 容姿「ごめんごめん、可愛いなと思って」鏡桜 容姿「パパいじけるぞ」鏡桜 容姉「パパ、心狭い」鏡桜 容姿「いじけていい?」鏡桜 容姉「いじけないで、パパ運転中でしょ」鏡桜 容姿「ママが言うならわかったよ」鏡桜 容姉「その後ね慰女ちゃん達とお話して、そしてたら、あっという間に察知が過ぎちゃって、は時間目になっちゃったの」鏡桜 容姿「で、何の授業受けたんだ?」鏡桜 容姉「うーんとね、その次は音楽の授業だったの、それでね弦楽器と管楽器について学んだの、フラオートの絵ね、見た目がふわふわして可愛かったの、その次がね、理科の授業でね、媛洲を習ったの」鏡桜 容姿「おぉ、媛洲か媛洲は宝石が出来るんだっけな?」鏡桜 容姉「そうなの、蜜の水がだんだん宝石に変わってすごかったんだ」鏡桜 英瀬「パパそろそろ着くころじゃないかしら?」鏡桜 容姿「そうだな、もうそろそろ海に浮かぶ鯨が見えてくるころだと思うぞ」鏡桜 容姉「くじら!?」鏡桜 英瀬「そうだよ、くじらさん」鏡桜 容姿「ほーら見えてきたぞー、あれが西城」鏡桜 容姉「ママ、妖精がくじらさんに入っていってるー、なんでー?」鏡桜 英瀬「あれはね、本物のくじらさんじゃなくて、偽物のくじらさんなの中は水族館みたいになってるわよ」鏡桜 容姉「水族館ってなーに?」鏡桜 英瀬「そうねー、おさかなさんをみるところよ」鏡桜 容姉「私あんまりおさかなさん好きじゃない」鏡桜 容姿「着いたぞー、ここが西城だ!!」鏡桜 容姿はどんと胸を張った。
鏡桜 容姉達は駐車場に車を止め、橋のかかっている西城の中へと向かった。西城にかかっている橋を渡る途中。
鏡桜 容姿「ここは子供たちにも向けて作られてるから橋があるけど、場所によっては橋がないところもあるんだ」鏡桜 容姉「じゃぁ、橋のないところはどうやって渡るの?」鏡桜 容姿「容姉も家庭科の授業で飛ぶ練習するとおもうけど宇具を羽ばたかせて飛んで渡るんだよ」鏡桜 容姉「うわー、すごーい、広ーい」
鏡桜 容姉達が橋を渡り切り、偽物のくじらの中に入ると視界が広がるように豪華客船の中のような光景が飛び込んできた。
入口から右と左には光のネックレスのような装飾がほどこされ、そこにお店がところせましと並んでおり、真ん中には容姉にとって巨大なお城のような階段がどすんと存在していた。
鏡桜 英瀬「どう?楽しみにしててよかったでしょ?」鏡桜 容姉「うん!!」鏡桜 容姿「実際に来てみるとすごいなー、この中にお泊り出来る場所があるんだって」鏡桜 容姉「え!?ここお泊りできるの!?」鏡桜 容姿「そうなんだって」
鏡桜 容姉たちは右に立ち並ぶお店に入った。
鏡桜 容姉「うわーキラキラしたものがいっぱいあるー」鏡桜 英瀬「ここのお店はね、動くちょうちょの髪飾りを置いてるところよ」鏡桜 容姉「動くちょうちょ?」鏡桜 英瀬「そうみてごらん、お上品に動いてるでしょ」鏡桜 容姉「うん、綺麗」
鏡桜 容姉達が最初に入ったお店は金色に輝く蝶や、エメラルドに染まる蝶などがずらっと並べられていた、他にも透き通ったピンク色、銀色、クリスタルのように透明な色、愛英の国旗でもある白色を基調とした蜜柑模様に紅茶が描かれている動く蝶、ラメの入った動く蝶が売り物として置かれていた。
鏡桜 容姉「私、階段の上にも行きたーい」鏡桜 英瀬「今日は西城にお泊まりするから、ゆっくり回れるわよ」鏡桜 容姉「ここにお泊りするの?」鏡桜 英瀬「えぇ」鏡桜 容姉「やったー♪」鏡桜 容姿「このあたりのお店見て回ったら、階段の上にも行くから安心しなさい容姉」鏡桜 容姉「うん♪♪」
鏡桜 容姉達は動く蝶が置かれているお店を出て、その隣にあるお店を鏡桜 容姉達が見る。
鏡桜 英瀬「ここはレストランね」鏡桜 容姿「レストランかーやっぱり15スイーツぐらいするのかな」鏡桜 英瀬「それぐらいしそうよね」鏡桜 容姉「?15スイーツ?」鏡桜 英瀬「容姉は今は知らなくていいことよ」鏡桜 容姉「パパー」鏡桜 容姿「パパも容姉にはまだ早いと思うぞ」鏡桜 容姉「うわーーん」
鏡桜 容姉は泣き出した。それと同時に遠くから、子供のなく声がした。
山曳 雛音「どうしたの?僕?迷子?」男の子「うわーーん」
山曳 雛音は男の子が泣き止むまで優しく 見守った。
山曳 雛音「どう?落ち着いた?」男の子「うん」山曳 雛音「何があったか話してくれる?」男の子「うん、あのね・・・」
つづく
あとがき
この話数を書いて、びっくりしました。気が付いたらもう25話も投稿してたのかと驚きが隠せません。そして、もう一つびっくりなのは久しぶりにものすごく長くなったことです。こんなにも長くなるのかと、この西城の話は前から温めていたものなのですが、かなり前なので、もはやいつから温めていたものなのかわかりません。直近ではここを書くのをものすごく楽しみにしてました。ここを書き終えたらまた一つ書くのが楽しみなくさうぐのお話が待ってます。それに向けて頑張るぞー、まだまだ書きたいことはありますが、どうやらお時間が来てしまったので、このあたりで。
また来週!!
創種 夕沙




