察知の花~第2話「妖精の花」~
天 厳瀬優「みなさん初めまして私は家庭科を担当する天 厳瀬優です。家庭科ではみんなに食べ物を作るために必要な知識を身に着けてもらいます。みなさんも知っての通り私たち妖精の主食は蜜です。私たち妖精が生まれる花と私たちの主食に使う花は違います。ではその二つの花の違いは何かというと妖精が生まれる花はお世話をしなくても、枯れることはありません。妖精が生まれる花のことを妖精の花と言います。対して蜜を作る花はしっかりとお世話をしないと枯れてしまいます。しかし、蜜の花のお世話を間違えると、妖精の花がかれてしまいます。妖精の花が枯れると私たち妖精は死んでしまいます。蜜の花からは、蜜の妖精、音の花からは、音の妖精、知の花からは、知の妖精といように、それぞれの花からたくさんの妖精が生まれます、蜜の花が枯れたら、蜜の妖精が死ぬ。音の花が枯れたら、音の妖精が死ぬというように、それぞれの花と妖精は連動しています。妖精の花を枯らさないように蜜の花を育てることが大切です。絶対にやってはいけなのは妖精の花をお世話することです。妖精の花と蜜の花の見分け方は、花びらでみわけることが出来ます。妖精の花は丸の形に対し、蜜の花は花びらが三角です。今回の授業はここまでです。これからお昼休みなのでしっかりやすんでください」
お昼休み
鏡桜 容姉「やっと休憩だー」黒川 慰女「もし、あのー良かったら一緒にお昼しませんか?」鏡桜 容姉「えぇ、一緒にお昼しましょう」黒川 慰女「じゃ、一緒に食堂いきましょう」
二人は乱舞類の2階にある食堂に向かった。
鏡桜 容姉「黒川さん、一つ聞きたいんだけど室仏壇殺すって本当?」黒川 慰女「うん、?待って、鏡桜さんも室仏壇殺すって言ってたよね!!」鏡桜 容姉「あれは、つい、その場の空気で」黒川 慰女「私そんなに怖かった?」鏡桜 容姉「うん」黒川 慰女「私そんなに怖くないよ、あ、食堂付いた」
鏡桜 容姉「今日はほのいだって、ところでほのいって?」黒川 慰女「さぁ」天使 霞草「ほのいはね密を四角にした塊のことさ、みてごらんほのいごしに少しお皿の色がわかるでしょ。ほのいはね猪なんだよ」黒川 慰女、鏡桜 容姉「猪?」天使 霞草「猪の言葉の意味は授業で習うと思うよ」二人は食堂のバルコニーに座った、そこからの眺めは無を知る梅乱舞類のお花畑が一望できたのである。鏡桜 容姉、黒川 慰女「うわぁ~きれいー」鏡桜 容姉「こんなにいいばしょがあったなんておどろきだよー」黒川 慰女「うん、また明日いっしょにここでお昼食べようよ」鏡桜 容姉「賛成!!」
黒川 慰女「次は、国語の授業だよ」鏡桜 容姉「え?いつ知ったの?」黒川 慰女「テーブルに書いてあるよ、牡丹クラス、次は国語ですって」鏡桜 容姉はテーブルに目を落とした。
鏡桜 容姉「本当だ教室も一緒に書いてある」
二人は大教室へ移動した。
花魁草 萩瀬「朝の授業に続きは時間めも、国語の、授業です。今回みなさんに学んでもらうのは黒い図です。黒い図は人間界では服と呼ばれています。」
つづく