表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/100

察知の花~第13話「ほのい」~

前回のあらすじ

鑑桜 容姉は、乱舞類の授業が終わった後、丸山 閉錠と丸山閉錠の母親、そして鏡桜 容姉の母親と一緒に、帰宅した鏡桜 容姉の母親と、父親に叱られた後泣きながら眠りについた次の日、それぞれの妖精の能力の練習を始めるが・・・

鏡桜(かがみざくら) 容姉(ゆるあね)「閉錠は自分が何の妖精か分かる?私はわからないんだ」丸山(まるやま) 閉錠(あかね)「私はね、鍵の妖精なんだ、どんな能力かっていうと鍵をかけたり、鍵を開けたり、いらない鍵を消すことが出来るの」鏡桜 容姉「すごい、鍵を作れたりもするの?」丸山 閉錠「もちろん、それの練習するね、見てて」鏡桜 容姉「うん」

丸山 閉錠は、一瞬で鍵を作り出した。

鏡桜 容姉「わぁ、すごーい。触ってもいい?」丸山 閉錠「触ってほしい、ちゃんと作れてるかわからないから」鏡桜 容姉「わぁ、すごーいまんま鍵だ」丸山 閉錠「よかった、今度はね」そういって丸山 閉錠は鍵の持ち手の部分のみ消した。

丸山 閉錠「あれ?やっぱりもう少し練習必要かも」鏡桜 容姉「飾りついてるとこだけ消えたー。成功?」丸山 閉錠「いや、これは失敗だよ」鏡桜 容姉「そっかー、じゃぁもう一度チャレンジだね」丸山 閉錠「うん」鏡桜 容姉「じゃぁ、こっちの飾りのない鍵は私が持っとくから、一度鍵を作って、消してみて」丸山 閉錠「ありがとう」

丸山 閉錠は一度鍵を作り、その後鍵を飾りのあるほうを残して消した。

丸山 閉錠「ダメだ、また失敗だ」鏡桜 容姉「大丈夫だよ、絶対できるよ」丸山 閉錠「本当に?」鏡桜 容姉「絶対!!」丸山 閉錠「これも、持っててもらって・・・!」

丸山 閉錠は何かをひらめいた

鏡桜 容姉「何かひらめいたんだね、それやってみようよ」丸山 閉錠「うん!!容姉ちゃん、その両方返して」鏡桜 容姉「うん」

鏡桜 容姉は飾りが消えた鍵と、飾りのあるほうが消えなかった鍵を返した。

丸山 閉錠「見て見て、まずはねこの二つの鍵を合わせて、鍵を作る」鏡桜 容姉「うん」丸山 閉錠「そして、鍵を消す」鏡桜 容姉「まだ半分残ってるよ?」丸山 閉錠「これでいいの、そしてこの半分を消す。するとほら全部消えた」鏡桜 容姉「それでいいの?」丸山 閉錠「私はまだ消す速さが足りないから消えてないように思うけど、大人の鍵の妖精は半分を消す速さがとっても早いの」鏡桜 容姉「なるほど、それで消えるように見えるのか」

雛菊 理香「今日の授業はここまでです」蓬クラス「えー」雛菊 理香「次の授業もあるからね、今日はここで終わらないとなの。蓬クラスの次の授業は家庭科です。いってらっしゃーい」

鏡桜 容姉「ねぇ閉錠ちゃん今日はさ、家庭科室近くだし、慰女ちゃんのとこよっていかない?」丸山 閉錠「そうなんだけどね、牡丹クラスの移動察知どれくらいなんだろう」鏡桜 容姉「言われてみれば、牡丹クラスが何の授業やってるかわからないしどれくらいの移動かもわからないか」丸山 閉錠「もしかしたら、お話してる察知もないかもしれない」鏡桜 容姉「こういうお話してたら、家庭科の授業始まる時間だ」丸山 閉錠「やぱ、いそがなきゃ」

こうして鏡桜 容姉達は、家庭科室に飛び込み、家庭科の授業に間に合った。

(そら) 厳瀬優(げんせゆ)「ろ時間目は家庭科の授業です。今日は飛び方を教えます。この後実際に飛ぶ練習をしてもらいますが、怪我しないように、飛べるようになったら、少しづつ飛ぶ高さを高くしていきます。みなさんはまだろ年なので、30cmの高さから飛んでもらいます。飛び方は手と同時に宇具(うぐ)を動かします。上手く飛ぶコツは、光をたどることです。手と同時に宇具を動かすことで、点々とした光が見えるようになるのでそれをたどると上手く飛べます。それではその練習をしてみましょう」

鏡桜 容姉は30cm高いところから降りるのと同時に、宇具を上下に動かした。その後ほんの少し滑空したが、そのまま落下した。

鏡桜 容姉「飛ぶのって難しい、閉錠は出来た?」丸山 閉錠「ううん、上手くできなかった、少しだけ飛べたけど、落ちた」鏡桜 容姉「私も同じー、一緒にもう一回やろうー」丸山 閉錠「うん、いいよー」

鏡桜 容姉と丸山 閉錠は一緒に飛ぶ練習をした。鏡桜 容姉は い に飛んだ時よりも、少しだけ長く飛べたが丸山 閉錠は、い と同じぐらいしか飛べなかった。

丸山 閉錠「悔しいーもっと練習してたくさん容姉ちゃんぐらいに飛べるようになるぞー」鏡桜 容姉「私まだ全然とべないよ」丸山 閉錠「それでも、くやしいの」鏡桜 容姉「負けずぎらいなんだね」丸山 閉錠「違うよ、悔しいだけだよ」鏡桜 容姉「ちゃんと飛べたら楽しいんだろうなー、よし、私も頑張るぞー」丸山 閉錠「絶対負けないんだからー」

鑑桜 容姉「もう一回」丸山 閉錠「ちょっと楽しいかも、もう一回」鏡桜 容姉「なんかコツつかんだかも」丸山 閉錠「私にも教えて」鏡桜 容姉「もう少しで飛ぶコツつかみそうだから、待って」丸山 閉錠「悔しいー、私だってコツつかむもーん(泣)」大口(おおくち) 不騒(しずか)「あー閉錠ちゃん泣かしたー」鏡桜 容姉「私何もしてないよ」天 厳瀬優「どうして泣いているの?丸山さん」丸山 閉錠「容姉ちゃんが私にコツ教えてくれないのー」天 厳瀬優「鏡桜さん、しっかり教えなさい」西山 旗手「天先生、僕見てたけど、ほんの少し丸山さんより鏡桜さんが飛べてて、鏡桜さんがコツを覚えてちゃんと教えたいから、待っててっていって、それで丸山さんが泣いちゃったんだよ」天 厳瀬優「そうなの?鏡桜さん」鏡桜 容姉「うん」天 厳瀬優「丸山さん、そんなことで泣いちゃだめです。鏡桜さん怒ってごめんね」鏡桜 容姉「先生が、閉錠に飛べるようになるコツ教えてくれたら許す」天 厳瀬優「丸山さん」丸山 閉錠「いやだ、私自分で頑張りたい―」天 厳瀬優「先生許してもらえないかな?」鏡桜 容姉「しょうがないから許す」天 厳瀬優「ありがとう」

こうして二人はたくさん飛ぶ練習をし、鏡桜 容姉と丸山 閉錠のろ鯛は30cmの高さを30秒飛び続けることが出来るようになった。

天 厳瀬優「はい、今日の授業はここで終わりです。お昼休みなので食堂にいってください」

鑑桜 容姉「やっとお昼休みだー」丸山 閉錠「容姉ちゃん、さっきはごめんね」鏡桜 容姉「全然気にしてないよ、それよりまたは鯛でほのい食べれるね」丸山 閉錠「本当だ、楽しみ」

つづく

後書き

察知の花の連載を始めてから気が付けば4か月たっていまして驚きです。めちゃくちゃ頑張って来たんだなーと実感します。これも毎週見てくださる方のおかげです。さて、少しだけ先のお話をいよいよ、妖精の世界のちょっとした旅行のようなものを書けると思います。次回以降引き続きお楽しみください。

創種 夕沙

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ