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紫チクビ星から西の方角にある雲に隠れた宇宙船

 「はぁ、はぁ、はぁ、豆子さん、キャプテン・ミルクは?」1階のフロントに着いた椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキは山胸豆子しか居ないことに気付いて話し掛けた。

 

 椎名ユズキ(説明しよう。一瞬、実験的に椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキを椎名ユズキにしてみた。作者の都合で略する時もあるし、しない時もあるのだ。椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキと、ちゃんとフルネームで相手に伝えないと、かなり失礼な話だろう? 今後はフルネームを優先的に使用します。ヨロピクね!)は身体中に汗が出てきて、着ていた服は肌に吸い付いていた。

 

 「あっ、ユズキちゃん。キャプテン・ミルクはね、今、少し前にね、3人組の暴漢魔を縄で縛りあげてね、大宇宙警察署から来た若い警察官5人と一緒にね、連行したよ」山胸豆子は一件落着の安堵感にいてフロントの横にあるソファーの上で横になっていた。

 

 「豆子さん、大変です! 紫チクビ星から西の方角にある雲に宇宙船が隠れています! なんとなく、見張っている感じなんです!」椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキは山胸豆子の手を掴んで話した。

 

 豆子はただ事ではない椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキの顔を見てソファーから飛び起きると窓の傍に行き紫チクビ星を探した。

 

 「ユズキちゃん、紫チクビ星が、いつもより紫すぎるよね。なんだか不安になるくらい紫すぎる。紫チクビ星の形が今ハッキリとチクビに見えるわ。まるで女性の素晴らしいチクビの形よう。チクビの形に張りがあるしさ。ユズキちゃん、知ってる? 紫チクビ星はね、美しくて素晴らしい女性のチクビの形に似ているから紫チクビ星って名付けられたんだよ」山胸豆子は得意満面の顔をして話した。

 

 「へぇー。なるほど、初耳~。いやっ、ま、ま、豆子さん、違います違います。紫チクビ星の西の方角にある雲です。宇宙船は雲に隠れています」

 

 「えっ、私の勘違いか。紫チクビ星の側じゃなくて雲のところね」山胸豆子は改めて西にある雲を確認した。

 

 「ほ、本当だ。宇宙船があるね。ファンタジードラゴン号では、、、ないね」山胸豆子は不安でいっぱいになってしまった。椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキの腕を掴むとソファーに戻って並んで座った。

 

 「ユズキちゃん、今からキャプテン・ミルクに連絡してみるわ。『じんわりボイス』でテレパシーを送ってみる」山胸豆子は緊張していた。顔が青ざめてしまい冷や汗が出ていた。

 

 「うん、わかった」椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキは頷くと山胸豆子の邪魔にならないようにソファーから立ち上がり隣にある椅子に座った。

 

 『キャプテン・ミルク、こちら山胸豆子。緊急事態発生。応答せよ』

 

 『……』

 

 『キャプテン・ミルク、キャプテン・ミルク?』

 

 『……』

 

 『豆子です。キャプテン・ミルク、応答を願います』

 

 『……』

 

『キャプテン・ミルク!?』

 

 「ユズキちゃん、ダメだ。私、テレパシーが少しヘタっぴなんだ。ごめん」山胸豆子は自信を失いまくり、一気に落ち込んでしまった。

 

 「豆子さん、私がやりましょうか?」椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキはソファーに戻って座った。

 

 「えっ、ユズキちゃんは他の魔法が使えるの?」

 

 「うん、私ね結構ね魔法が得意なの」

 

 「じゃあ、ユズキちゃんに任せます。ありがとう。お願いします」山胸豆子は頭を下げて御礼を言った。

 

 「ではでは」椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキは目を閉じた。

 

 『キャプテン・ミルク、こちら椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキ』

 

 『おお! ユズキちゃん、急にどうしたの?』

 

 「あっ! 豆子さん、豆子さん、キャプテン・ミルクに繋がりました!」

 

 『ユズキちゃん、どうしたんだい?』

 

 『キャプテン・ミルク、大変なんです! 紫チクビ星の西の方角にある雲に宇宙船が隠れています!』

 

 『何だって!? ユズキちゃん、宇宙船の様子を詳しく教えてくれ!』

 

 『はい、大きさはバカデカイです』

 

 『バカデカイ?』

 

 『はい、めちゃくちゃ凄くバカデカイですね。バカデカくてバカデカイです』

 

 『ユズキちゃん、ファンタジードラゴン号とどっちがバカデカイの?』

 

 『ファンタジードラゴン号の方が凄くバカデカイですね。とてつもなくファンタジードラゴン号の方がバカデカくてカッコいいです』

 

 『なるほどね。ユズキちゃん、じゃあ、ファンタジードラゴン号よりも小さい宇宙船って事で良いのかな?』

 

 『はい、そうですね』

 

 『よし。ユズキちゃん、雲に隠れている宇宙船の色は?』

 

 『たぶん、黄緑です。バカデカくて黄緑です』

 

 『なるほどな。バカデカくて黄緑なんだね? 間違いないね?』

 

 『はい、ファンタジードラゴン号より小さいけども、それなりにバカデカイ宇宙船です。あとは、宇宙船の後部に旗がはためいていますね』

 

 『ユズキちゃん、どんな旗がはためいている?』

 

 『凄くバカデカイ旗がはためいています。バカデカイ旗で、何かマークというか、模様? バカデカイ絵が描かれているような』

 

 『バカデカイ宇宙船か。色が黄緑で、模様があるバカデカイ旗をはためかせてカッコつけて粋がっている、謎に目立ちまくった怪しいバカデカイ宇宙船、か』

 

 『そうです』

 

 『ユズキちゃん、ありがとう。わかった。直ぐに戻…』

 

 『キャー!!』

 

 『ユズキちゃん、どうした!?』

 

 『キァァァァャー!!』

 

 

 

 

   ☆続いちゃう☆

ユズキちゃん!?ユズキちゃん!?どうしちゃったんだい?ユズキちゃん!?アワアワ。作者、蒼井、青ざめる!!

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