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泣くなよな。泣きたくなる気持ちは分かるけどね。

今回は登場人物を書きました!まだ増えていくかもしれません。これからもよろしくお願いします。

◯登場人物

 

ラクトン・BLUE・龍神・メロンクリームソーダ・ミルク(通称キャプテン・ミルク)

身長178センチ。

体重60キロ。

スペシャルファンタジー大学卒。

頭のキレる優秀な男。ファンタジードラゴン号の船長。乗組員や友達からの信頼が非常に厚く、誰からも慕われる素晴らしい人間性の持ち主である。特に美しい女性にモテるが、恋に関しては奥手なところがある。胸の内に秘め事があるようだ。犬を飼っている。

 

 

・愛星・サマー・えりか

ブルーベリー惑星の出身。

人気No.1のスーパーアイドル美少女。

 

明るくてピュアな女の子。誰からも好かれる素晴らしい性格の持ち主。たまに憂いを帯びた表情を見せる。ルックスが美しい。色白で肌が綺麗。頭の回転が速い。ファーストアルバムの制作に取り組んでいる。歌も上手い。猫を飼っている。趣味は読書。赤ちゃんや子供好きで結婚したら子供を3人は生みたいと思っている。春と夏が好き。



・モモヒキ聡

身長175センチ。

体重67キロ。

緑黄色緑茶大学卒。

やたらと腹痛を起こす。何度かウンコを漏らした事がある。繊細なタイプで頑固な所がある。キャプテン・ミルクに嘘を言ってまで自分を正当化するのは遅れてきた反抗期によるところが大きい。母子家庭で育ち、母親想い。

 

 

・パステル純

大宇宙マップ開発者

クロスロード演劇学校卒。

 

スーパーアイドルの愛星・サマー・えりかちゃんの大ファンだが、会員番号はNo.2。会員番号No.1の椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキちゃんに羨望の眼差しを向けている。普段は無口なタイプだが、何かのスイッチが入ると饒舌になる。

 

 

・山胸豆子

ファンタジードラゴン号のエネルギー源策略担当の主任。イエローバード大学卒。

 

真面目な女性であらゆるギャグやジョークを弾き返す事もあるが全く冗談が通じないわけではない。なぜかキャプテン・ミルクのつまらないジョークにハマっていて独りでニヤニヤしている。鏡に向かって話し掛けるクセがある。冷静に物事を見ているタイプでもある。

 

 

・トム

ファンタジードラゴン号のレーザー探索記録係、攻撃作戦担当主任

 

どんな敵も見逃さない優れた嗅覚を持つワイルドボーイ。強気で血の気が多くてムキになるタイプ。相手が降参、参るまで攻撃をやめない。ただし、何処か天然で物忘れがあるのが難。

 

 

・青空ウイングス子

ファンタジードラゴン号の、看護師・相談員。本職というか本当の姿は魔法使い。

 

99歳と高齢だが頭は14歳並みに若い。喋ることが大好き。3日間食事も睡眠も取らないで友達と話続けたことがある。165歳の姉がいる。判断力、洞察力がある。行動力もある。

 

 

・月山コリー

ファンタジードラゴン号の攻撃計画、武器使用担当者。ビミアーモンド大学卒。

 

キャプテン・ミルクの信頼が厚い。イマジネーション豊かな発想力を持っている。歌が上手い。ニヒルな雰囲気があるが、心からキャプテン・ミルクを慕っている。

 

 

・Sugar桜子ちゃん

ファンタジードラゴン号の 整備士。

 

アイドル並みの可愛い女の子。感性豊かでメルヘンチックな女の子。最近、泣いている事が多いが理由は分からない。優しくて思いやりのある素直な女の子。

 

 

 

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 「愛星・サマー・えりかちゃんか。ムフッ。素敵な女の子だったなぁ。いい女だよなぁ。いい匂いもしたなぁ」とキャプテン・ミルクはうっとりしながら言って『わたあめ屋さん』を離れると他の出店を探索することにした。

 

 

 

「♪てぇてぇてぇてぇ・れぇん♪」

 

「♪てぇてぇてぇてぇ・れぇん♪」

 

 

 

 キャプテン・ミルクはポケットにある『ヒカッチャ・メッパ』が鳴っているのに気付いた。

 

 「なんだい!? 緊急事態か!? 誰からだろう?」キャプテン・ミルクは眩しそうに空を見上げた。

 

 

 

 『キャプテン・ミルク、パステル純です。鯛、鯛、鯛、大変なんですぅ~っ。サインを見たんで、たまけたんで「頼む、くれ」ってお願いしたけども、思いっきり、あっかんべー! されて、くれなくて、周りを見たら、ポスターやパレットビジョンに頻繁に出ているしでさ、あはははっ、キャプテン・ミルク、何だか目撃証言があったりもしちゃってね。えヘヘヘヘ。 パステル純より』と空にピンク色の文字で書かれていた。(説明しよう。『ヒカッチャ・メッパ』は、先日、説明した通りなのでそちらを参照してもらいたいが、改めて付け足すとだ、ファンタジー・ドラゴン号に乗っている乗組員、メンバーだけにしかピンク色の文字は見えないし読めないのだ。メンバー限定で読める文字であり、最先端のメール通信技術なのだ。ちなみに空に絵を描くことも、愚痴を書くことも、音楽や写真や映像を流す事も機密書類を送ったり、ラブレターを書いたりも可能な技術なのだ)

 

 「パステル純の奴、何を動揺しているんだ? 文章がめちゃめちゃアホみたいだぞ」キャプテン・ミルクは『ヒカッチャ・メッパ』に向かって話した。

 

 『パステル純、何を独りで興奮しているんだ? 暑さで頭がボンヤリしているのか? 「くれ」って何を「くれ」なんだい?』と話して『ヒカッチャ・メッパ』の赤いボタンを押した。直ぐ様、青空にピンク色の文字が綺麗に現れた。

 

 『キャプテン・ミルク、いたらしいというか、いたっぽいというか、いたみたいなんですよ』とパステル純から1秒で返信がきた。

 

 『話が全く分からん。「ラルルラボン祭り」の会場にいるから会って話そう。俺は「わたあめ屋さん」付近にいるぞ』とキャプテン・ミルクは『ヒカッチャ・メッパ』に言って胸ポケットに仕舞った。

 

 『キャプテン・ミルク、すぐに参ります』とパステル純から早い返事が届いた。

 

 「キャプテン・ミルク~、うぇ~ん、うぇ~ん」とパステル純が手を振りながら走ってきた。近付くにつれてパステル純の泣きじゃくって鼻水だらけの顔が迫ってきた。キャプテン・ミルクは首を傾げつつ見ていた。

 

「どうした、パステル?」

 

 「キャプテン・ミルク、実は、愛星・サマー・えりかちゃんが、愛星・サマー・えりかちゃんが、いるらしいのです。「ラルルラボン祭り」の会場のどこかに、エンジェルみたいな可愛い女の子、愛星・サマー・えりかちゃんに会いたいよー。うぇ~ん、うぇ~ん。さっき、小さな女の子が愛星・サマー・えりかちゃんのサインを見せびらかしていましたぁ~。うぇ~ん」とパステル純は子供みたいに号泣しながら話した。

 

 「そ、そうか。確かパステル純は愛星・サマー・えりかちゃんのファンだったな」

 

 「そうなんですよ~。愛星・サマー・えりかのオフィシャルファンクラブ『えりかの夢』というファンクラブに入会しています。僕、会員番号はNo.2なんですよ~う。先にNo.1の会員証を手にしたファンがいて、本当にもう悔しくて悔しくて」とパステル純は言った。普段はあまり喋らない男だが、愛星・サマー・えりかちゃんになると人が変わったみたいに饒舌になった。

 

 「へ、へ~ぇ。凄いね」とキャプテン・ミルクは言ってはみたが、少し、いや、かなり引いていた。『パステル純よ、この情熱をファンタジードラゴン号や果てしなき宇宙の冒険に向けてくれたならば、もっともっと力になるのになぁ』と思いながら聞いていた。

 

 「キャプテン・ミルク、会員数は900万人いるんですよ。新人なのに凄いよね。会員番号、No.1は椎名ユズキちゃんって女の子なんっすよ。本名は『椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキ』って言ってね、愛星・サマー・えりかちゃんと同じくブルーベリー惑星の出身なんですぅ。ユズキちゃんとはですね、ファンクラブのオフ会で会った事が有りましてですね、めちゃめちゃ可愛い娘だったんですぅ。それもまた悔しくて悔しくて。ちくしょう! ぐすん。No.1の会員証が欲しかったよ~う。うぇ~ん」とパステル純は地面に片膝をついて猛烈に泣いていた。

 

 「パステル、わかったから。もうわかったから泣くな。近いうちに握手会やライヴに参加して元気を出せよ。なっ」とキャプテン・ミルクはパステル純の背中を優しく撫でながら言った。

 

 「キャプテン・ミルク、まだ「ラルルラボン祭り」の会場にいるみたいなので探してきて良いですか?」とパステル純は鼻水と涙を流しながら言った。

 

 「うん、いいよ。気を付けて行っといで」とキャプテン・ミルクは言ったが、先ほど、愛星・サマー・えりかちゃんに会って話した事や、会場から出ていった事は言わなかった。

 

 「キャプテン・ミルク、ありがとうございます。えりかちゃ~ん! えりかちゃ~ん! サインくれ~!」とパステル純は言いながら宇宙人ごみに消えた。

 

 

 

オープニングテーマソング

 

『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』

 

 作詞 蒼井真ノ介

 作曲 蒼井真ノ介

 編曲 蒼井真ノ介

 歌  えりかちゃん




宇宙に行こうよ 

宇宙の果てにはさ

光の壁があるって話よ

ツルッと光よりも輝く

あんちくしょうに夢中よ

あたい月よりアイツ好きさ 

あたい星よりアイツ好きさ

 

あたいナウい船長と

ナウい宇宙船の持ち主の

あんちくしょうがさ 

とぅきでぇ~す(好きで~す)

 

痒い背中に孫の手が欲しい

痛いお尻に座薬と塗り薬よ

朝から晩まで歌っている鳥

お願いシャラップだい!

 

好きなあいつに付きまとい

好きなあいつに睨まれて

好きなあいつにドキドキ

ラブレターをあげちゃった

偶然のフリして

無理矢理鉢合わせたのさ

 

恥ずかしいけどもさぁ

あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!

 

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

 

我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆

 

 

 

 キャプテン・ミルクは会場内を歩いていると貴重な古本を売っている老人のお店に出くわした。

 

 2、3人のまばらな宇宙人が古本を目の前に浮かばせて気ままにページを捲らせていた。

 

 「その本は面白いよう。買ってごらんよ。そして、家に帰って読んでごらんよ」と老人は言って宇宙人の隣に行った。

 

 「ワカリマシタ。オモシロイナラ、ヨンデミマス。コレクダサイ。ハイ、50ヘンドリモンドリ」(説明しよう。21世紀の日本円にして49円くらいだ。未来の世界でも本はあるのだ。本は生き残り続けると知って欲しいのだ。本はカッコいいのだ。本が好きなのだ。とにかく私は本が好きなのだ)と宇宙人は言って紙幣を老人に手渡した。

 

 「毎度あり」と老人は言って微笑んだ。本好きの老人には光がある。光とは知性や叡智を意味する。本こそが脳裏に焼き付く本物の宝だといえる。まやかしのないシンプルな贈り物であり喜びでもある。

 

 キャプテン・ミルクは本を1冊選んでページをめくった。見たことのない本だったか興味深い事が書かれていた。

 

 

 

 『見る前に読めよ。読む前に見れよ。我々も懐かしいよな。あいつさえいなければ今も栄えていたのにな。会ったらぶっ飛ばしてやるから覚悟しておけよ。いつか必ず見せるかもね。いや、見せないかも。見せたくなったら見せることにするかな。見たくなったら見ちゃえば良いさ。今はそんなに見たくないなぁ。気が変わったら見せてくれ。見たくなったら見るからね。見せようとするんなら見せるなよ。見せつけるように見せるなら見たくなくなるから見せるなよな』

 

 

 

 キャプテン・ミルクは本を閉じた。『なんだこれは!? 一体何の話なんだ? よく分からんが見たくなってきたよ』とキャプテン・ミルクは思った。

 

 どうやら作者はEARTHにいた人間のようだ。作者の名前は破けていて読めなかった。

 

 「お兄さんよ、その本は、もう長いこと売れ残っているから20ヘンドリモンドリでいいよ(説明しよう。21世紀の日本円にして18円くらいだ)」と古本屋の老人は言って力なく微笑んだ。

 

 「この本の作者は分かりますか?」

 

 「確か、遍羅夲(べらはじめ)だったかな。21世紀のEARTHにいた詩人らしいよ」

 

 「遍羅夲、知らないです」とキャプテン・ミルクは言った。 

 

 「ワシもよく分からない」と老人は気まずそうに首を振って言った。

 

 「お兄さん、この本はどうだい? お薦めだよう」と古本屋の老人は言って本棚の1番上にある本を取ろうとしたが届かないので脚立を用意してから取り出した。

 

 「はい、どうぞ」と古本屋の老人は言ってキャプテン・ミルクに赤い革表紙の本を渡してくれた。

 

 

☆続いちゃう

 

 

 

エンディングテーマソング

 

『恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに』

 

作詞 蒼井真ノ介

作曲 蒼井真ノ介

編曲 蒼井真ノ介

歌  えりかちゃん



気持ちを抑えて

貴方を見つめると

涙が溢れてたまらんわ

好きな気持ちを隠して

辛くてもう嫌になるわ

 

お月さん

お月さん

応答願います

お星さま

お星さま

寂しくて参っちゃってさ

ねぇねぇ

私の話を聞いてくれる?

お願いします 

 

やけ食いしたら負けよ

夜食を我慢して

ダイエットしようかな?

ダイエットしてさぁ

絶対に綺麗になるからね

綺麗になってウホホホホ

 

負けてたまるかやったるで

甘いお菓子なんかにさ

こっちからバイバイキーン

本当にバイバイキーン

バイバイキーンのバイバイキーン 

 

好きな人を想いたいの

毎日抱きしめていたいの

貴方の笑顔を守りたいの

私は貴方が好きなのよ

ねぇ本気になってよ

こんにくしょう

私に振り向け振り向け

こんにくしょう

 

夜更かしばかりして

本当に困っちゃう~

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

 

それがあたいよ

あたいの姿なのよ

 

好きでぇ~す

エヘヘヘヘ

好きでぇ~す

ウフフフフ

好きでぇ~す

"LOVe"

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに~

 

 

 

☆速報☆

 

 愛星・サマー・えりかちゃんのファーストアルバムのタイトルが決まりました。『映画みたいな恋をしたいだけです』です。全18曲入りでブルーベリー惑星のみボーナストラック5曲を完全収録。メイキング映像や愛星・サマー・えりかちゃんの特製レプリカ腹巻き、プライベート映像も収録されています。定価は3000ヘンドリモンドリです。

 

愛星・サマー・えりかちゃんからのコメントが届きました!

 

 

 「ヤッホー。私は今、ラルルラボン惑星の、とあるスタジオにいます。朝から晩まで音楽しています。もう少し待っていてね✨プライベート映像は恥ずかしいなぁ。エヘヘへ。でもファンの皆に届けたいです」

ありがとうございました!次回も読みに来てね!

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― 新着の感想 ―
[良い点] まさかのユズキ先生の名前が! 本の意味も気になる!
[良い点] このネーミングセンスが良いですね。 スペシャルファンタジー大学、なんとなく楽しそうだから僕も通ってみたいです( ´∀` ) >☆続いちゃう これ好きです!
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