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キャプテン・ミルクの偉大さ

今回、少しだけ刺激的な表現がありますが、別に気にしないでくださいね。アイツには相応しい言葉だと思うので気にしないでね✨


       キャプテン・ミルクより

 「なんで前に進まないんだ? こむら返りじゃなきゃ、5年前のアキレス腱断裂の後遺症か? それとも8年前の腓腹筋の断裂の後遺症か? 先日のふくらはぎの肉離れかもしれない。幼稚園の頃に手術した盲腸の後遺症の可能性も否定できないな、こりゃな。ちょっと待てよ、痔の悪化か!? 痔だとしたら大変だ。イボ痔と切れ痔のハーモニーは辛い。胃潰瘍が治ったばかりなのに胃がムカムカしている。胃潰瘍の再発によって足がすくんだのかもしれないな、こりゃな。猩紅熱かもしれないしな。猩紅熱なら、また入院かもな。股間のヘルペスも気にかかる」マツタケボウヤ上官は正気を保とうと過去の病歴自慢も兼ねて周りにも聞こえるように大声で独り呟いていた。

 

 「マツタケボウヤ、俺はキャプテン・ミルクだ。ジャム将軍はどこだ?」

 

 「知らないね。言えない」

 

 「言え!」

 

 「フン」

 

 「話を変えよう。明日、ジャム将軍は混浴温泉惑星を侵略するそうだな。午前中に攻撃開始だとか」

 

 「な、何故だ! あんた何で知っているんだ!!」

 

 「そこの部下がトイレで簡単に口を割ってくれたよ」

 

 「貴様!!」とマツタケボウヤ上官は怒鳴って高部鼻ソカシコと川谷ゲリズチョンの胸元を蹴った。

 

 「おやおや。マツタケボウヤよ、部下を痛め付けるやり方が、あんたの本性なんだな」

 

 「何とでも言え。ジャム将軍の許可を得ている。俺様は何をしても許されるんだ」マツタケボウヤ上官は右手を上に上げると火の玉を出した。

 

 「サラバだ。役立たずのゴミども!! 死ね!!」マツタケボウヤ上官は高部鼻ソカシコと川谷ゲリズチョンに火の玉を投げた。

 

 「熱い!! グワァーーー!!」高部鼻ソカシコと川谷ゲリズチョンの体は一気に燃え上がり、2つの真っ黒な塊が炎の中で逃げ回ると膝から崩れ落ちて四つん這いになった。激しい火花が7メートルほど吹き上がり、2つの肉体は灰と化し跡形もなく崩れ落ち無惨な最後を迎えてしまった。

 

 キャプテン・ミルクとブルーバードAYAは後方に大きくジャンプをしてマツタケボウヤ上官から距離を取った。

 

 「キャプテン・ミルク、これはあまりにも残酷です」ブルーバードAYAは怒りに満ちた眼差しをマツタケボウヤ上官に向けていた。

 

 「フフフフフ」キャプテン・ミルクは笑っていた。

 

 「キャプテン・ミルク、気は確かですか!? 2つの命が消えたんですよ!! しっかりしてくださいよ!!」ブルーバードAYAはキャプテン・ミルクの不気味な笑い声を聞いて激しいショックを受けてしまった。

 

 宇宙No.1の男、最大、最高、最強の偉大な戦士、勇者、魔法使い、無敵の救世主、神に選ばれた男、宇宙の神秘に認められた男、ハンサムボーイは気が狂ってしまったのだろうかと。

 

 「フフフフフ。マツタケボウヤ上官、弱い。弱すぎる。本来なら俺が相手にする奴ではない下等な宇宙人なのだよ。フフフフフ」キャプテン・ミルクは紫チクビ星を見つけて目を細めた。

 

 「あった! 紫チクビ星。やはり美しい星だな。茶色チクビ星も美しいよ」

 

 「キャ、キャプテン・ミルク!?」ブルーバードAYAは言葉の意味と真意が分からず動揺をしていた。一体何が可笑しいのだろうか?

 

 「ブルーバードAYAさん、高部鼻ソカシコと川谷ゲリズチョンは生きていますよ」

 

 「えっ!?」

 

 「ほら」

 

 キャプテン・ミルクは素っ裸公園にある、お子様向けの小さな山の頂きを指差した。

 

 「あーっ!!」ブルーバードAYAは度肝を抜いて山の頂きを見つめた。

 

 山の頂きには真面目な顔をして正座をしている高部鼻ソカシコと川谷ゲリズチョンの姿があったのだ!

 

 「こ、こ、これは!?」ブルーバードAYAはキャプテン・ミルクに畏怖と驚愕の眼差しを向けた。

 

 「身代わりですよ。マツタケボウヤが燃やしたのはね、単なる身代わり人形なんです。厳密には高部鼻ソカシコ、川谷ゲリズチョンにおける2人の想念や気や霊体を時間軸状に立ち昇らせて作った幻想霊体人形に架空の魂を宿らせて、ささやかな命を与えただけなんです。2人の思考を人形に移植させただけの単なる安っぽい身代わり人形にすぎないのです。黒い塊が燃え盛る炎の中で動いたの霊体性Action機能、発した言葉の数々は無機質な人工知能ボイスによるものなんです。ちなみに人工知能ボイスの言葉はね、軽く俺が人形に乗り移って言いました。演出としてね。あははははは!」キャプテン・ミルクはブルーバードAYAにウインクをした。キャプテン・ミルクは何ら慌てることなく余裕のよう子ちゃん並みに落ち着いていた。

 

 『これこそが百戦錬磨の経験、無敗を誇る偉大なスペースチャンピオン! キャプテン・ミルクの真実!』とブルーバードAYAは思った。

 

 ブルーバードAYAは感激していた。あの素早いマツタケボウヤの攻撃よりも速く、キャプテン・ミルクは高部鼻ソカシコと川谷ゲリズチョンを逃がしていたのだから。

 

 「キャプテン・ミルク、素晴らしいです」ブルーバードAYAはキャプテン・ミルクに対し尊敬と畏敬の念を込めて言った。

 

 「いやいや、こんなの軽いし、楽勝だし、なんのこれしきだし、余裕のよう子ちゃんですよ。あはっ、あはっ、あははははは!」キャプテン・ミルクは腰に手を当てて笑っていた。

 

 「キャプテン・ミルクよ、どうだ、見たか!? 俺様の凄いパワーを見たか!! バカな部下を簡単に抹殺してやったぜ!! 俺様はな大量虐殺も命じられているんだ!! 混浴温泉惑星は戴くぜ!! 増えすぎた愚かな宇宙人やヒューマンどもを早目に殺戮しないとな!! なぁに、ちょっとした人口制御に関する計画の手助けだから対したことはないのさ!! 所詮、くだらない連中の無価値な命や無駄な命を消すだけだからな!!」とマツタケボウヤは叫んだが全く2人の生存には気付いていなかった。

 

 「マツタケボウヤよ!! よく聞け!! 糞野郎のジャム将軍に伝えやがれ!!!! 必ず、ジャム将軍、お前の額にな『僕ちんはねぇ~、チンチン電車好きのチン太郎だよお~! 陰金たむしをねぇ~、おティンティンの周辺で飼っている男とはねぇ~、僕ちんの事なんだよお~! 絶対に陰金たむし君は治さないもん! 陰金たむし君は僕ちんの友達だもん! 陰金たむし君はねぇ~、僕ちんの友達以上、恋人以上の関係なんだもん! ズバリ言うとねぇ~、僕ちんと陰金たむし君とは肉体関係を持っちゃってる! 大好きだよお~、陰金たむし君! うへへへへ』とタトゥーしてやるからな、とな!!!!」

 

 「あははははははははははははは!!」ブルーバードAYAは涙を流しながら腹を抱えて笑っていた。

 

 「きさ、きさ、きさ、きさ、貴様、グワッ。ジャム、ジャム、ジャム、ジャム将軍を侮辱したな!! 調子に乗るなよ、キャプテン・ミルク! 今すぐにここで死にたいのか!? 今の発言を取り消せ!!」マツタケボウヤの顔は真っ赤に膨れ上がっていた。

 

 「あははははははははははははは!!」ブルーバードAYAはツボに入ったらしくて、まだしゃがみこんで大笑いしていた。

 

 「そこの女!! お前も殺すからな!!」マツタケボウヤは激怒していた。

 

 「あははははははははははははは!!」ブルーバードAYAはマツタケボウヤの言葉を聞かないで、しゃがみこんで地面を叩きながら爆笑し続けていた。

 

 


   ☆続いちゃう☆

ありがとうございました。

いつも読みに来てくれて本当に嬉しいです!

感謝しています。どうもありがとう✨

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