すべてを知るお嬢ちゃん
50世紀の世界も人間関係で成り立つ世界なわけなのであります。最新作もよろしくね!
「オッサン、いい加減に俺のうしろに並べよ!」
「嫌だね! 何が何でも嫌だね!」
「オッサン、嫌だねじゃないって!」
「うるさい、ワシは凄いんだそ。とにかくデカイんだ」
「オッサン、ふざけるな。早くしろよ!」
「嫌だね! ばーか、ばーか。ガキがワシの後ろに並ぶのが筋だろうがよ!」
「横入りしたのはオッサンだろう? 筋も何も無いくせに偉そうにするな!」
「ワシは偉いんだよ! クソガキの50倍は偉いんだ。フハハハハハ」
「俺はオッサンの1000倍は偉い立場にいる。ザマみろ、ば~か、ウンコ野郎、ウンコたれ」
「おい、ワシはお前よりかなり歳上なんだぞ! 生意気な口をきくんでねぇよ! 本気で怒るぞ!」
「あはははは。笑わせるなよ。散々、無駄な歳の取り方をしてきたボンクラ野郎のクセによう。偉そうに語るなよ。クソジジイめ!」
「クソガキ、見過ごせない発言ばかりしているぞ」
「オッサン、若者をイビるのが趣味なのか? 自分に都合よく話の論点を変えて優位に立とうとすることが歳上のすることなのか? えっ、コラ。それが大人の姿だというのか?」
「クソガキよ、何でもかんでも刃向かうことで大人を言い負かしたとでも思っているんじゃないのか? 生意気な振る舞いをするのが若者の特権だとでも思っているのか? このクソガキ野郎め!」
「人を突き飛ばしてまで割り込んで並ぶような勝手な大人こそが、この宇宙や社会を堕落させている原因であり事実だということを無視できないね。無責任な大人が意味なく罪をダラダラと増やし続けているんだ。そのツケや重荷を幼い子供たちが、無理矢理、背負う悲しみをだ、アンタは知っているのかい? えっ、コラ! クソジジイよ、アンタはな、悪い見本なんだと気付けよ! 恥を知れ! ば~か、ば~か、ば~か。ウンコ」
「あーんっ、もぉ~う。もぉう、もぉう。凄い腹立つわ! なにを~、テメェ、この野郎。クッソ~。口の達者なクソ生意気なガキだなー! かなりマジで腹立つわ! ワシを誰だか知らんのか? 知ったら驚くぞ」
「全然知らん! テメェこそな、俺を知ったらビビるぞ。あはははは。ば~か、ば~か。ウンコ、ウンコ」
「クソガキ、後で半べそかいても知らんぞ?」
「余計なお世話だ。ば~か、ば~か。クソジジイこそな、これ以上、俺の事を侮辱したらな、ただじゃ済まないぞ。 謝れよ。さっさと謝れ」
「誰がクソガキに謝るかよう!」
「ジジイ、謝れよ!」
「誰が謝るかよ!」
「クソジジイ、謝ったら許してやらないから謝れよ!」
「なんだと!? クソガキめ、謝っても許さないなら謝る必要がない!」
「クソジジイ、形式で良いから。真剣に謝ってくれよ。形だけの謝罪は反省とみなさないため、許すことはないから。とりあえず、ひたすら謝れ。謝ったフリでも、謝った真似でも、謝る仕草でも良いし、反省文を書くのでもいいから、俺に対してちゃんと謝れ。突き飛ばされたんたぞ」
「いやぁ~、このクソガキはよ、何か凄く怖い言い方をしているぅ~! ワシを追い込む言葉のレトリックに迷って立ち眩みしそ~う。怖~い」
「ちょっと失礼します」と突然、綺麗な声がした。
声の持ち主はキャプテン・ミルクとクソジジイの前に進み歩いて行くと『わたあめ屋さん』の行列に静かに並んだ。
オープニングテーマソング
『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』
作詞 蒼井真ノ介
作曲 蒼井真ノ介
編曲 蒼井真ノ介
歌 えりかちゃん
宇宙に行こうよ
宇宙の果てにはさ
光の壁があるって話よ
ツルッと光よりも輝く
あんちくしょうに夢中よ
あたい月よりアイツ好きさ
あたい星よりアイツ好きさ
あたいナウい船長と
ナウい宇宙船の持ち主の
あんちくしょうがさ
とぅきでぇ~す(好きで~す)
痒い背中に孫の手が欲しい
痛いお尻に座薬と塗り薬よ
朝から晩まで歌っている鳥
お願いシャラップだい!
好きなあいつに付きまとい
好きなあいつに睨まれて
好きなあいつにドキドキ
ラブレターをあげちゃった
偶然のフリして
無理矢理鉢合わせたのさ
恥ずかしいけどもさぁ
あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!
ファンタジードラゴン号『ワオッ』
ファンタジードラゴン号『ワオッ』
我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆
キャプテン・ミルクは黙って美しい後ろ姿に見とれていた。青い浴衣を見たのは生まれて初めてだった。『これこそがジャパンゴールデンウィークの素晴らしい文化である着物というものなのか? いや、浴衣というものなのかな? どっちだろう? 浴衣かな?』とキャプテン・ミルクは考えていた。
浴衣を着た女は身長164センチ、バスト87センチ、ウエスト58センチ、ヒップ88センチはあろう。髪を上げているので、うなじが堪らなく綺麗だった。滑らかな白い肌が真珠のように美しい。甘い香りは若さの象徴ラクトンが満載しているからか。ただただ美しい女性がそこにいた。
美しい女の存在がいてこそ男は男になるのだ。キャプテン・ミルクは何気なく女の前に行き顔を覗き見てみた。
若い女は女性用のカジュアルタイプのサンゴラレス(説明しよう。『サンゴラレス』とは、サングラスの従兄弟であり、時には従姉妹でもある)を掛けていて、口元に青いマスクをしていた。女の顔が分からなかった事でキャプテン・ミルクは少し落ち込んだが直ぐに立ち直った。
「おいおいおい、姉ちゃんよ、姉ちゃん。ワシが並んでいるんだわ。割り込むなよな!」とクソジジイは女の前に立ちはだかった。
クソジジイは女のサンゴラレスを取り上げようとしたら、女は、ものすんごい、偉い勢いで、速さで、しなやかさで、クソジジイの右側の頬をビンタした。
「あはん、あはん、痛い! あはん、あはん、フハハハハハ、痛い、痛い、あはん」とクソジジイはのたうち回って地面を転がりながら『わたあめ屋さん』の行列から離れていった。
遠くから「覚えてろよ! クソガキに、ブス女!」と吐き捨てたセリフが聞こえてきた。
「大丈夫ですか?」とキャプテン・ミルクは女の様子を見ながら言った。
「大丈夫です。貴方こそ、クソ喧しいジジイに、散々な目に合って大変でしたね」と女は言ってサンゴラレスを少し下げて眼を見せてくれた。
「可愛い。綺麗だ」とキャプテン・ミルクは小さく呟いた。女は綺麗な瞳をしていた。汚れのない瞳とはこの事だった。潤んだ魅力的な瞳が日の出のような輝きを放っていた。
「すみません。今日はプライベートなんです」と女は言ったが、キャプテン・ミルクは、その言葉の意味が全く分からなかった。
何処からともなく8歳くらいの小さな女の子が、浴衣姿の女の前に来くると、黙ってジーッと見始めた。
「うん? お嬢ちゃん、どうしたのかなーっ? あっ、わたあめが欲しいのかなっ?」と女は優しく言ってサンゴラレスを掛け直した。
「わたし、知ってるぅ。お姉さんさぁ、えりかちゃんでしょ? 愛星・サマー・えりかちゃんでしょ?」と幼い女の子は鼻くそをほじりながら言った。
「お嬢ちゃん、黙っててね。今日はね、お姉ちゃんはプライベートなの」と女は言ってお嬢ちゃんの頭を優しく撫でた。
キャプテン・ミルクはちんぷんかんぷんだった。『愛星・サマー・えりか』なんて名前の女は聞いたことがないし知らなかったからだ。キャプテン・ミルクはただただキョトンとしていた。
☆続いちゃう
エンディングテーマソング
『ララバイなんていやよ、私のあんたでいてよ』
作詞 蒼井真ノ介
作曲 蒼井真ノ介
編曲 蒼井真ノ介
歌 えりかちゃん
私の気持ちを知っていて
知らんぷりなんて酷いわ
私の愛はとてつもないのよ
脱臼だって
痔だって
骨折だって
胃痛だって
記憶喪失だって
頭痛だって
1発でさ
治っちゃうんだから
ララバイなんていやよ、
私のあんたでいてよ
ララバイなんていやよ、
私の婚約者になってよね
プンスカプリリン
プンスカプリリン
せつなすぎるわよ
私の鯉
せつなすぎるのよ
私の故意
せつない胸が痛い
私の恋
ララバイなんていやよ、
私のあんたでいてよ
ララバイなんていやよ、
私の旦那になってよね
私の好きな人はあんただけ
あんたを好いとるのよ
好きなんだってばさ
好きなんだってばさ
本当にごめん
好きなんだってばさ
好きなんだってばさ
本当にLOVE
好きなんだってばさ
好きなんだってばさ
好きなんだってばさ~
どうもありがとうございます。
また頑張ります!