表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/305

立ち入り禁止に現れた

 ☆始まっちゃう☆



 レッド明凜の目から目映い光が放たれて新たに白い壁に映し出されたのは、陰り銀バエの飛んでいる状態を示す映像だった。

 

 陰り銀バエは一旦地下にあるTHE・部座魔の前を横切って地下階段を下りていく映像が流れた。

 

 安らぎと癒しのゆきあかり温泉旅館は地下が何階まであるのかは分からない。明白涼子の鍵束を思い出せば分かる通り900個の鍵が存在していたのだ。旅館自体は5階建てなので宿泊客の数はある意味限られてくる。

 

 陰り銀バエはまだ下へ下へと飛んでいく。

 

 陰り銀バエの視線に地下10階の表示マークが見えた。驚くべき事だと思う。

 

 大宇宙で人気No.1を誇る歴史ある老舗の旅館、安らぎと癒しのゆきあかり温泉旅館に、こんな隠された秘密があるなんて。

 

 さらに陰り銀バエは飛行を続けていた。

 

 地下18階の表示マークが見えた時、キャプテン・ミルクと曲り角ペペと川本さすおは息を飲み込んで黙ったままだった。

 

 深く深く陰り銀バエは地下へと進んでいく。

 

 老舗の旅館のはずだが、地下階段は綺麗なセラッミックス・ダギジャッグ(説明しよう。「セラッミックス・ダギジャッグ」は硬いのだ。やたらと硬くて硬すぎて、色んな建築物に使用されている物質なのだ。本当に硬くて硬くて、すっごく硬くて頼りになります)のような作りにも見えた。老朽化を防ぐ方法の1つだとは思うが、木材使用の美しい旅館とはマッチしていないように思えた。

 

 地下20階の所で陰り銀バエは止まった。

 

 地下20階には茶色い扉があった。扉は厳重にチェーンの鍵が掛けられていて封鎖されているように見えた。

 

 陰り銀バエは落ち着きなく飛び回っていた。扉の向こう側へ行きたいみたいだ。

 

 「地下20階もある旅館なんて聞いたことがない。一体何があるんだろう?」とキャプテン・ミルクは言ってスクリーンに近寄った。

 

 陰り銀バエは扉に体当たりを始めた。わずかな隙間を探しているように扉に這い出した。

 

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

ペコーン

パコーン

パコーン

パコーン

パコーン

パコーン

パカーン

パカーン

パカーン

パカーン

 

「フホウシンニュウシャ、フホウシンニュウシャ。イマスグデテイケ。デテイケ、デテイケ、デテイケ」と機械の声が地下20階の階段で響き渡り優しさいっぱいランプちゃん(説明しよう。「優しさいっぱいランプちゃん」はガス使用のランプではなくて、ガス使用のランプに憧れて作られた健気なランプなのだ。「優しさいっぱいランプちゃん」の生みの親は37世紀に活躍した科学者、ニコニコ・コニコニ・プルプンちゃんなのだ。「優しさいっぱいランプちゃん」の原理は石だ。石がエネルギー源なのだ。砂鉄も使えたりするよ)がメッタラヤタラに辺りを照らしまくった。

 

 慌てて地下階段を上がろうと飛び立つ陰り銀バエの前に見知らぬ女が現れて素手で陰り銀バエを叩き落とした。

 

 見知らぬ女の登場に動揺したキャプテン・ミルクと曲り角ペペと川本さすおはどよめいた。

 

 映像に映る見知らぬ女の顔や姿がボヤけていたので確認はできなかった。

 

 突如、レッド明凜の目から光が消えてしまった。

 

 「どうした!? レッド明凜?」と曲り角ペペは言ってレッド明凜の後ろ側に回った。

 

 「どうやら、オーバーヒートしたみたいで。面目ない。ペペ、目薬ちょーだい」とレッド明凜は言って強く目をこすった。

 

 「そんなに目を強く擦るなちゅーに!」と曲り角ペペは言って上着のポケットからレッド明凜専用の目薬を出して目にさしてあげた。

 

 「キャプテン・ミルク、しばし待ってくれ。30分くらい時間が必要になるかも」と曲り角ペペは言った。

 

 「了解。ペペ、どうもありがとう」とキャプテン・ミルクは御礼を言った。

 

 「あの見たことのない女は一体誰なんだろう?」とキャプテン・ミルクは言って室内を歩いた。

 

 「かなり映像がブレていたので分からないけども。たぶん、ピンク・ゆきあかり@温泉・夢子さんじゃないの?」と川本さすおは自信なさそうに言った。

 

 「いや。身長が高かったので違うと思う」とキャプテン・ミルクは言って川本さすおの意見を却下した。

 

 「もう一度、見知らぬ女が現れた映像を見たい。ペペ、まだ掛かりそうなんだよな?」とキャプテン・ミルクは言ってレッド明凜の傍に近づいた。

 

 「ねぇ、私、頑張るからさ、もう少し待ってよ」とレッド明凜は言ってキャプテン・ミルクの背中をさすってあげた。

 

 「えっ? ああ、うん。わ、わ、わかったよ。あはは。ごゆっくり~」とキャプテン・ミルクは照れ臭そうに言うと、隅に置いてある椅子に座った。

 

 

 

 ☆続いちゃう☆

次回、オープニングテーマソングとエンディングテーマソングが新しくなります✨

読んでくれてありがとうございます!

キャプテン・ミルクをヨロシクね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ