優しくて温かい言葉
LIVE録音バージョンのオープニングテーマソング
「いくぜ、皆の衆!!
あわん、あつー、あわん、つー、すりーい、ふおーう!」
『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』
作詞 蒼井真ノ介
作曲 蒼井真ノ介
編曲 蒼井真ノ介
歌 えりかちゃん
宇宙に行こうよ
宇宙の果てにはさ
光の壁があるって話よ
ツルッと光よりも輝く
あんちくしょうに夢中よ
あたい月よりアイツ好きさ
あたい星よりアイツ好きさ
あたいナウい船長と
ナウい宇宙船の持ち主の
あんちくしょうがさ
とぅきでぇ~す(好きで~す)
痒い背中に孫の手が欲しい
痛いお尻に座薬と塗り薬よ
朝から晩まで歌っている鳥
お願いシャラップだい!
好きなあいつに付きまとい
好きなあいつに睨まれて
好きなあいつにドキドキ
ラブレターをあげちゃった
偶然のフリして
無理矢理鉢合わせたのさ
恥ずかしいけどもさぁ
あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!
ファンタジードラゴン号『ワオッ』
ファンタジードラゴン号『ワオッ』
我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆
900以上もある鍵束の中から1つの鍵を選び出すことは決して容易いことではない。明白涼子の格闘ぶりには頭が下がる思いなのだが、無情にも時間は1時間半を過ぎてしまった。涼子が変に意固地になってキャプテン・ミルクの助けを拒むのも、いささか相応しい対応とはいえないであろう。
キャプテン・ミルクは明白涼子の辛抱強い奮闘ぶりを温かく見守っていたいという気持ちと、直ぐにでも手助けしたいという気持ちで揺れていた。
「ダメかも。キャプテン・ミルクさん、本当、すみません。お手上げです」鍵束を集中して見ていたので涼子はしかめっ面で言った。
「涼子さん、鍵束を床に置いて」とキャプテン・ミルクは言った。
「ゆ、床にですか?」明白涼子は床に置いた。
「鍵束には涼子さんのフレッシュな頑張りとエネルギッシュな情熱パワーが8割方移植されちゃってる」とキャプテン・ミルクは床に置いた鍵束を眺めながら言った。
「えっ!? 本当に?」涼子は戸惑い気味に言った。
「うん。鍵を見つけたいという強く真っ直ぐな思いが完璧に移植されちゃってる」とキャプテン・ミルクは自信を持って言った。
「私、本気で頑張りました。私は誰よりも頑張りました。頑張って頑張ってイケイケドンドンでした」涼子は涙を溢していた。
「イケイケドンドンだった涼子さん、その熱いマインド、分かっちゃってる。俺は涼子さんの頑張りを分かっちゃってる!」とキャプテン・ミルクは優しく言って涼子の肩を励ますように叩いた。
「キャプテン・ミルクさん、鍵を見つけられなくてごめんなさい。うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、ぐすん」涼子は泣いた。チルドレンのように泣いた。玄孫のように泣いた。鈴虫のように、家を出ようとする婆さんの引き留めを失敗した爺さんの慟哭のように泣いた。
「涼子さん、泣きたい時は我慢せずに泣いちゃっていいよ。大変な思いをしたのを分かっちゃってる」とキャプテン・ミルクの優しくて温かい言葉に涙腺が爆発した明白涼子は更に泣いた。
「うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うわーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、うぇーん、ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんうわーん」
「涼子さん、止めて、泣くのはストップストップ。泣くのはその辺にしときなさいな。あまり泣くと頭が割れるように痛くなっちゃうし、泣き疲れで全身が虚脱感に襲われて『我、心ここにあらず』みたいな状態になると仕事や日常生活に支障が出ちゃうから。というかね、既に出ちゃってる」とキャプテン・ミルクはポケットから木綿のハンケチーフを出して涼子に渡した。
「ありがとうございます、キャプテン・ミルク。私、凄い泣き虫なんです。直ぐに泣いてしまって。私のママも凄い泣き虫。ママの遺伝なんです。私、偶然、深夜に時計を見て、針が1分を刻む瞬間を見ただけでも感動して泣いてしまうんですよ。うぇーん」
「涙は我慢しちゃダメ。辛いときこそ泣いちゃっていいんだよ」とキャプテン・ミルクは言った。
「はい、分かりました。私、これからは泣き疲れる一歩手前を意識して泣いてみますね」と涼子は泣き方を変える工夫を決意した。
闇雲に泣くのは自分を疲れさせてしまう。一筋の涙こそ本物の涙ということもあったりしちゃうのだ。
「涼子さん、鍵束から選ぶのは俺ではなく涼子さん自身で選び抜いて欲しいと思っちゃっているんだ」キャプテン・ミルクはしゃがんで鍵束を触りながら言った。
「えっ!? 私が!?」
「涼子さん、しゃがんで」
「はい」涼子はしゃがむと木綿のハンケチーフで涙を拭いた。
「涼子さん、直感で鍵を選ぶんだ」キャプテン・ミルクの目が怪しくピカリンコと光った。
「私、直感ないんです。どうしましょう?」
「ダメだいダメだい! 否定から入るな! 自分の心を強く持てよ!」キャプテン・ミルクは強めに叱った。
「すいません」涼子は謝ると鍵束を睨んだ。
「涼子さん、鍵を睨み付けてから目を閉じて、深呼吸を10回繰り返してから『私は鍵っ子だった』と10回唱え、指を10回鳴らしてから口笛を吹いて空き地に行くフリをしてから振り返って鍵束に飛び込むようにして1つだけ鍵を選んでごらん。それがTHE・部座魔の部屋の鍵だ!」キャプテン・ミルクは涼子の手を握りながら言った。
「はい、キャプテン・ミルク、私、やってみます!」
涼子は立ち上がって鍵束を20分も睨み付けると目を閉じた。
涼子は最初の2回は「フーハー、フーハー」と呼吸をしていたのだか、突然3回目からは変化した。
ヒッヒッ・フー
ヒッヒッ・フー
ヒッヒッ・フー
ヒッヒッ・フー
ヒッヒッ・フー
ヒッヒッ・フー
ヒッヒッ・フー
ヒッヒッ・フーと涼子は出産の呼吸法へと進化したのだった! 今、何かが、涼子の中で何かが生まれようとしているに違いないのだった。
「涼子さん、イケイケドンドン、イケイケドンドンだい! 諦めずにイケイケドンドン、イケイケドンドンだい! 今こそイケイケドンドンだーい! 頑張れ頑張れ涼子さん、イケイケドンドンだーい!」とキャプテン・ミルクは激しく全身を振り回して大きな声で応援した。
「私は鍵っ子だった!」と涼子さんは怒鳴り付けるように鍵束に10回言と、指を10回鳴らしてから鍵束を無視するかのように背を向けて口笛を吹きまくりながら空き地に行くフリをした。7メートルほど進んだ所で振り返った涼子は鍵束に飛び込んだ。
「THE・部座魔の部屋の鍵はこれだーっ!!」と涼子は腹から声を出して1つの鍵を床を転がりながら掴み取った。
「涼子さん、よくやった! 間違いなくそれが鍵だ!」とキャプテン・ミルクは叫んで涼子に近付いた。涼子は立ち上がってホコリを払うとTHE・部座魔の部屋の扉に向かった。
涼子はドアノブの鍵穴に鍵を差し込むとゆっくりと回した。
「ガチャン!」と鍵が開く音が響いた。
☆続いちゃう☆
エンディングテーマソング
『恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに』
作詞 蒼井真ノ介
作曲 蒼井真ノ介
編曲 蒼井真ノ介
歌 えりかちゃん
気持ちを抑えて
貴方を見つめると
涙が溢れてたまらんわ
好きな気持ちを隠して
辛くてもう嫌になるわ
お月さん
お月さん
応答願います
お星さま
お星さま
寂しくて参っちゃってさ
ねぇねぇ
私の話を聞いてくれる?
お願いします
やけ食いしたら負けよ
夜食を我慢して
ダイエットしようかな?
ダイエットしてさぁ
絶対に綺麗になるからね
綺麗になってウホホホホ
負けてたまるかやったるで
甘いお菓子なんかにさ
こっちからバイバイキーン本当にバイバイキーン
バイバイキーンのバイバイキーン
好きな人を想いたいの
毎日抱きしめていたいの
貴方の笑顔を守りたいの
私は貴方が好きなのよ
ねぇ本気になってよ
こんにくしょう
私に振り向け振り向け
こんにくしょう
夜更かしばかりして
本当に困っちゃう~
恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに
それがあたいよ
あたいの姿なのよ
好きでぇ~す
エヘヘヘヘ
好きでぇ~す
ウフフフフ
好きでぇ~す
"LOVe"
恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに
恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに~
鍵が開いて良かったよ!良かった良かった。