自分を理解して欲しいなら本音で語れ
シネマスコープ版のサラウンドバージョンオープニングテーマソング
『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』
作詞 蒼井真ノ介
作曲 蒼井真ノ介
編曲 蒼井真ノ介
歌 えりかちゃん
宇宙に行こうよ
宇宙の果てにはさ
光の壁があるって話よ
ツルッと光よりも輝く
あんちくしょうに夢中よ
あたい月よりアイツ好きさ
あたい星よりアイツ好きさ
あたいナウい船長と
ナウい宇宙船の持ち主の
あんちくしょうがさ
とぅきでぇ~す(好きで~す)
痒い背中に孫の手が欲しい
痛いお尻に座薬と塗り薬よ
朝から晩まで歌っている鳥
お願いシャラップだい!
好きなあいつに付きまとい
好きなあいつに睨まれて
好きなあいつにドキドキ
ラブレターをあげちゃった
偶然のフリして
無理矢理鉢合わせたのさ
恥ずかしいけどもさぁ
あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!
ファンタジードラゴン号『ワオッ』
ファンタジードラゴン号『ワオッ』
我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆
「涼子さん、イケイケドンドンは素敵な言葉だね。まあ、イケイケドンドンはともかく。涼子さん、言葉はね生き物なんだよ。生きた言葉を言わないと相手の心には届かないものなんだよ。真っ直ぐな言葉で気持ちを伝える事が1番大切なんだよ。意味不明な言葉を吐いて、したたかに悪さをする輩がいたりするがね、あれは偽善者の典型であり、単なる茶番なんだよ。あっ、そう言えばさ、最近、変な映画評論家がいるだろう?」とキャプテン・ミルクは思い出して涼子に言った。
「あーあ、いますいます。映画評論家のクセに映画の話をしないで意味不明な言葉を連発するアホが1人いますよね? アイツの名前は何でしたっけね?」と明白涼子は映画評論家の姿形は思い出せたが名前が浮かんでこなかった。
「名前、何だっけな? 確か親も映画評論家で、アイツは「私は映画評論家の二世だ」とか言って自慢していたよなぁ。あっ、思い出した思い出した! 御池ヘソゴマ郞だったかな?」(説明しよう。キャプテン・ミルクは映画好きなのだ。映画に詳しいマニアックな兄ちゃんなのだ。キャプテン・ミルクの好きな映画はジェームズ・ディーンの「エデンの東」なのだ)
「あーっ、そうだそうだ。御池ヘソゴマ郞だ。まれに見る脳足リンでアホなんですよね?」明白涼子は口角を上げて笑顔を作ったが目は笑っていなかった。
確かに映画評論家と名乗る御池ヘソゴマ郞の映画評論には納得できない人や宇宙人が多数存在していた。「映画評論家の肩書きを名乗るな!」という方が非常に多いのだ。
とある日、テレビラリンチュララリンでのこと。生放送番組でシュチーボン・酢ルベラトーク監督のアクション大作の映画評論を求められた時の御池ヘソゴマ郞の仕事ぶり、評論は実に酷い物だった。
インタビュアー
虹色マチエちゃん(愛星・サマー・えりかちゃんを尊敬していて憧れまくっているピチピチの新人アイドルギャルでぇす。初の生放送に初のインタビュアーに挑戦でちゅ。えへへへ)
「御池ヘソゴマ郞さん、遂に遂に遂に20年ぶりに復活しましたアクション大作の続編『冒険家 水色彩月ちゃんの激しいストーリー2~待ってろよ謎の遺跡め!~』が16月38日に公開されますぅ。ウフッ。もちろん、主役を演じているのは女優の山嵐虎絵さんなんですよね~。楽しみ。ウフフフ」
御池ヘソゴマ郞
「私はね、30年後の水色彩月ちゃんに会いたいな。たぶん、彩月ちゃん、年老いているんじゃないかなぁ~と思うんですよね。人は誰しも老化していくものなんじゃないかなと、最近、私は気付いた訳なんです。確実に1年に1歳は年を取る。皆さん、誕生日ってね、初耳かもしれないが、年齢を重ねる催し物という事なんです」
インタビュアー
虹色マチエちゃん(激しく動揺しちゃう。テヘッ)
「は、はい? ちょっと、それは、な、な、なんの話ですかね? ? ?」
御池ヘソゴマ郞
「水色彩月ちゃんの続編を見ました。忙しい年の暮れに公開するとはいかがなものかなと。皆さんは知っているかどうか分からないが、確実にね、宇宙大晦日が終わると、スペース正月っていうメインイベントが来るわけなんですよね。私は、特に暮れから宇宙元旦に掛けて、つまり、宇宙的除夜の鐘が鳴り響く時点で明けましておめでとうございますという労いの声が欲しいんですよね」
インタビュアー
虹色マチエちゃん(21歳の素朴なアイドル)
「ちょっと、あんたさ、私より歳上だけどもね、さっきからお前は何をいってんのよ?」
御池ヘソゴマ郞
「宇宙クリスマスってね、色々言われていますが、サンタクロースが不眠不休で80時間近くも、働くわけなんですよね。サンタクロースに『お疲れ様です』の一声はあっても良いと思う」
インタビュアー
虹色マチエちゃん(プンプンしているアイドル)
「映画の話をしてください。映画評論家でしょ? 今は映画の話に専念してください! これは生放送なんです!」
御池ヘソゴマ郞
「分かっていますよ。君は失礼なアイドルだな。今の私はね、初志貫徹というね、若い頃の生き生きとした決意ある気持ちを思い出してまで自分を奮い立たせたくはないんです」
インタビュアー
虹色マチエちゃん(21歳の素朴なアイドル、涙気味なのだ)
「御池さん、ちゃんと映画の宣伝をし・て・く・だ・さ・い! ぐすんぐすん。うぇん(涙)いや~ん、テーブルに飾ったお花ちゃんが床に落ちたぁ~。不吉~ぅ。可愛そ~う。拾ってあげなきゃっ。ごめんね、お花ちゃん」と虹色マチエちゃんは言って床に落ちた花を拾いテーブルに戻してあげた。
御池ヘソゴマ郞
「虹色さん、御存知がどうか分からないが、花ってね、いつかは必ず枯れるんですよ。知ってました? 花ってね、あまり知られていないようなんだけど、確実に生き物なんですよね。いつの間にか水分を欲しているなんて、生き物に違いない」
「テメェ、この野郎!」虹色マチエちゃんは完璧にキレたんだい。
虹色マチエちゃんは御池ヘソゴマ郞のみぞおちに強烈なパンチを1発入れると「あぁん」と小さく叫んだ御池ヘソゴマ郞は床に右膝を着いて崩れ落ちたんだい。
御池ヘソゴマ郞は勢いで左手をテーブルにぶつけた衝撃でカップに入った熱いコンソメスープ・パート3が揺れたんだい。
虹色マチエちゃんは怒りのあまり、戻したばかりの花を御池ヘソゴマ郞の顔に投げつけたのだい。
御池ヘソゴマ郞はうずくまって、みぞおちを擦ると恐怖から慌てて逃げ出した。
「待て、この野郎! 逃げんな! 御池ヘソゴマ郞に映画評論家の資格はねぇよ! 辞めちまえ! 大事な生放送をオジャンにしやがって。私をナメやがってよ!」と虹色マチエちゃんは怒鳴ってね、御池ヘソゴマ郞を追い掛けたんだい。
「わかったわかった。辞める辞める!」と御池ヘソゴマ郞は叫びながら虹色マチエちゃんから逃げ回っていた。
「テメェ、本当に映画評論家を辞めるんだな! 本当だな!?」と虹色マチエちゃんは言いながら追い掛けた。
「私は辞めるとは言ったかもしれないが、映画評論家を辞めるとは言いたくないし、言ってはいないんです。誰かが映画評論家を辞めろと声を挙げたとしても、決して私の耳には外野の声などは届かないんです。私は既に、私自身に興味無しの段階に入っていますし、行き当たりばったりな性格が露呈されてしまいまして。面目丸潰れ。御了承くださいませ」と御池ヘソゴマ郞は意味不明な事を口走りながら必死に虹色マチエちゃんから逃げ回っていた。
「うるさい黙れ! 無能で間抜けなアッパラパーの胡散臭いアホ野郎め! 初めての生放送をダメにしやがってよ! 田舎に住んでいる私のお母さんとお婆ちゃんが楽しみにして見ているのによ~!」と虹色マチエちゃんは言って、ようやく御池ヘソゴマ郞を捕まえると何度も御池ヘソゴマ郞の左頬をビンタした。数えてみたら、あらまあビックリ仰天の370回も連続でビンタをしていた。
周りにいたタレントや、番組の司会者、スタッフなど、誰も虹色マチエちゃんを止めないで黙って見つめていた。
しかもだい。生放送の終了後に視聴者からの苦情は1件も届いていなかったんだい。逆に「もっとビンタしろよ!」の声が圧倒的に多かった。50世紀の視聴者はまともにテレビラリンチュララリンを相手にはしていないし、現実的で日常のリアリティーを優先して生きているからね、テレビラリンチュララリンにはシビアな方が多いのです。お陰様で虹色マチエちゃんの人気は爆上がりの急上昇。良かったね、虹色マチエちゃん。
「バカをさらしている無能な映画評論家に信憑性無しだし、関わる暇はありませんからね」とキャプテン・ミルクは言った。
「涼子さん、御池ヘソゴマ郞みたいな偽物や、したたかな奴、胡散臭い奴や、全く中身の無い人間には関わらないようにするんだよ。御池ヘソゴマ郞は人を騙す事だけは御手の物だからね。ああいう自分に酔うタイプの人間、人を煙に巻くような身勝手なタイプの人間を持て囃したり関わると、本当にろくなことにならないし時間の無駄だからね。やっぱりね、涼子さん、何事も自分を理解して欲しいと思うなら、自分の言葉で本音を語れということが大事なんですよ」とキャプテン・ミルクは言って静かに頷いた。
「なるへそ~。キャプテン・ミルクさん、ありがとうございます。大変為になるお話でした。凄く勉強になりました」と明白涼子は言って頭を下げた。
「あはははは。いやいや、照れちゃうな。なんのこれしきです」とキャプテン・ミルクは顔をトマトケチャップ並みに真っ赤に染めて笑った。
「涼子さん、THE・部座魔の鍵はどんな感じですか?」
「前途多難かもしれない状況にありまして」
「手伝いましょうか?」
「いやいや、迷惑は掛けたくないので結構です。ありがとうございます」
「分かりました。頑張れ頑張れ、涼子さん! 頑張れ頑張れ、涼子さん! イケイケドンドンです! 頑張ってイケイケドンドンで~す!」とキャプテン・ミルクは手を振り上げて必死に応援した。
「キャプテン・ミルクさん、本当にどうもありがとうございます! イケイケドンドンですよね!」と明白涼子は言って鍵束と無制限一本勝負を開始した。
続いちゃう
デジタルリマスター版のエンディングテーマソング
『恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに』
作詞 蒼井真ノ介
作曲 蒼井真ノ介
編曲 蒼井真ノ介
歌 えりかちゃん
気持ちを抑えて
貴方を見つめると
涙が溢れてたまらんわ
好きな気持ちを隠して
辛くてもう嫌になるわ
お月さん
お月さん
応答願います
お星さま
お星さま
寂しくて参っちゃってさ
ねぇねぇ
私の話を聞いてくれる?
お願いします
やけ食いしたら負けよ
夜食を我慢して
ダイエットしようかな?
ダイエットしてさぁ
絶対に綺麗になるからね
綺麗になってウホホホホ
負けてたまるかやったるで
甘いお菓子なんかにさ
こっちからバイバイキーン本当にバイバイキーン
バイバイキーンのバイバイキーン
好きな人を想いたいの
毎日抱きしめていたいの
貴方の笑顔を守りたいの
私は貴方が好きなのよ
ねぇ本気になってよ
こんにくしょう
私に振り向け振り向け
こんにくしょう
夜更かしばかりして
本当に困っちゃう~
恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに
それがあたいよ
あたいの姿なのよ
好きでぇ~す
エヘヘヘヘ
好きでぇ~す
ウフフフフ
好きでぇ~す
"LOVe"
恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに
恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに~




