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誰にも話すな

 「やれやれ。滝パイ子キャスターは自分勝手で疲れる女だな」とキャプテン・ミルクは言って電話を戻した。

 

 「キャプテン・ミルクさん、御迷惑をお掛けしました」と愛星・サマー・えりかは申し訳なさそうに詫びた。

 

 「キャプテン・ミルクで良いですよ。気にしないで」(説明しよう。優しいなぁ、いい男だよ、キャプテン・ミルクはさ)キャプテン・ミルクはハニカミ気味に愛星・サマー・えりかに微笑んだ。

 

 「えりかちゃん、今から猛烈に頭の悪いバカなセクハラ・プロデューサーの不履空羽(ふりからはね)をボコボコにするので、ちょっと言い方がキツいかな? 始末するので、いやいや、これだと強い言い方かもね、消すので、これだと怖い言い方だよな、抹殺するので、更に怖い言い方じゃん。う~む、なんと言ったら良いのかなぁ。あっ、ギャフンだな、ギャフンと言わせるから奴の居場所を教えてください」(説明しよう。読者のみんな、キャプテン・ミルクはね、たぶんね、不履空羽プロデューサーを抹殺すると思うね。相当、怒っていると思うから消すと思う。キャプテン・ミルクは滅多に怒らないタイプだからさ、本気になったらかなりヤバイことになるよ。ああ恐ろしや。確実にこの大宇宙から消されるね。鼻くそを飛ばすみたいにして完全に消される。どうなるかは見てみるしかないけどもさ。

 

 キャプテン・ミルクは宇宙最高最強の戦士で優秀な魔法使いだからね、ただでは済まないと思うよ。不履空羽なんか、し~らないっと)

 

 「スタジオは2ヶ所使用しています。『アリアムズラン』という街にある『パーフェクト・レッド・サウンド・スタジオ』にいます。スタッフ、7名も滞在しています」愛星・サマー・えりかは腹を決めて落ち着いた顔をしていた。それにしても美しい女である。ソファーに座っているだけなのに背後に光芒が見えるようだ。

 

 「えりかちゃん、しばらくこの部屋で待機していてくれ。俺は今から不履空羽プロデューサーを抹殺してくる、じゃなかった、ギャフンと言わせてくるから」

 

 「はい、わかりました」

 

 「えりかちゃん、誰かこの部屋に来ても出なくて良いからね。部屋の扉は軽く開けられる薄いタイプの作りだけどバズーカ砲やレーザービームでも開かない頑丈で特別な物だから壊れないので安心してね。彩月さんをよろしく頼む」

 

 「あのう、スタッフの方々も連れてきて貰えますか? 優秀なスタッフなんです。あるミキシングエンジニアの男性は不履空羽プロデューサーからいじめを受けていたり、同じく女性スタッフにもセクハラ疑惑があるんです」と愛星・サマー・えりかは決心して告白をした。

 

 「了解。えりかちゃん、アリアムズランという街の場所を教えてくれ」とキャプテン・ミルクは言って愛星・サマーえりかから場所を聞き出すとウインクをして答えた。

 

 キャプテン・ミルクはファンタジー・ドラゴン号から出ると遂に久しぶりに伝説の魔法、黄金の魔法シリーズといわれている秘術その1を出すことにした。

 

 「今から行くぜ! 覚悟しろ、スケベプロデューサーめ! 『ハバクッキヤヒッチャ』!」(張り切って説明しよう。キャプテン・ミルクは数えきれないほどの素晴らしい魔法が使えるのだが、今回新たに登場したのは黄金の魔法シリーズという魔法の中から1つ「ハバクッキヤヒッチャ」を出したわけだ。

 

 「ハバクッキヤヒッチャ」は不履空羽プロデューサーの名前や性質をイメージすることで遠隔で完全に身動きができなくするという高度な魔法なのだ。逃げる事が不可能な状態になる。今からキャプテン・ミルクはアリアムズランという街へまで「SOLA MAU BLUE」という空を飛べる魔法で移動することになるであろう。

 

 読者のみんな、追記だが黄金の魔法シリーズはね、噂だけどもね、2000種類はあるらしいよ。いや、3000種類かもしれないな。それほどキャプテン・ミルクは優れた偉大な魔法使いなのだ。不履空羽め、キャプテン・ミルクに目をつけられたとも知らず朝からセクハラ三昧しているはずさ。

 

 ちなみに青空ウィングス子さんも凄すぎる魔法使いなのだ。覚えているかな? 癒し系の最高の魔法「パペピラピー」の事をさ。あの「パペピラピー」を使えるんだからね。「パペピラピー」はまだキャプテン・ミルクはマスターできていない魔法なのだからね)

 

 「行くぜ!「SOLA MAU BLUE!!」」

 

 

 

 

 オープニングテーマソング

 

『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』

 

 作詞 蒼井真ノ介

 作曲 蒼井真ノ介

 編曲 蒼井真ノ介

 歌  えりかちゃん




宇宙に行こうよ 

宇宙の果てにはさ

光の壁があるって話よ

ツルッと光よりも輝く

あんちくしょうに夢中よ

あたい月よりアイツ好きさ 

あたい星よりアイツ好きさ

 

あたいナウい船長と

ナウい宇宙船の持ち主の

あんちくしょうがさ 

とぅきでぇ~す(好きで~す)

 

痒い背中に孫の手が欲しい

痛いお尻に座薬と塗り薬よ

朝から晩まで歌っている鳥

お願いシャラップだい!

 

好きなあいつに付きまとい

好きなあいつに睨まれて

好きなあいつにドキドキ

ラブレターをあげちゃった

偶然のフリして

無理矢理鉢合わせたのさ

 

恥ずかしいけどもさぁ

あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!

 

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

 

我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆

 

 

 

 3階建てのパーフェクト・レッド・サウンド・スタジオは名前の通りスタジオの壁が真っ赤な塗料で塗られた洒落た作りのスタジオだった。おそらく、愛星・サマー・えりかが行方不明のために辺りは憂鬱になるほど静まり返っていた。スタッフたち、不履空羽プロデューサーはスタジオの中で狼狽えていると思われる。

 

 キャプテン・ミルクはスタジオの前に降り立つとパーフェクト・レッド・サウンド・スタジオの看板を見上げた。驚くことに看板はジャパンゴールデンウィークで使われている文字、カタカナで書かれていた。(説明しよう。噂なんだがね、ジャパンゴールデンウィークのジャパンゴールデンウィーク人は、ひらがな、カタカナ、漢字という3つの言葉を操るらしいよ。まったく信じられない話だ。さらに、以心伝心といわれるテレパシーでお互いの気持ちを察する技があるらしい。余程、高度な文化と高度な知性を持つ人たちなのだろうね。思いやりの心という知性もあるみたいだ。私もキャプテン・ミルクに影響されたのか、ジャパンゴールデンウィークに憧れているのだ。行ってみたいなジャパンゴールデンウィーク。行ってみたいよジャパンゴールデンウィーク)

 

 キャプテン・ミルクはスタジオの3階にある不履空羽プロデューサーの部屋をキャッチした。「ハバクッキヤヒッチャ」をリアルタイムで感知に成功したのだ。

 

 キャプテン・ミルクは20分間透明になれる魔法の「アイナインジャン1」を使って自分の姿を透明化した。「アイナイジャン」は3つまであり、3だと約1時間近くも透明化できる。

 

 キャプテン・ミルクは鍵の掛かっていないスタジオの扉を開けて中に入った。

 

 スタジオ内はパニック状態だった。あちこちからスタッフたちの怒鳴り声や電話の音が聞こえていた。

 

 「えりかはどこだ!?」

 

 「早くえりかに連絡しろ!!」

 

 「えりかを探せ!」

 

 「彩月は?」

 

 「不履プロデューサーがいないみたいだぞ!」

 

 混乱した声が聞こえていた。

 

 キャプテン・ミルクはそれらの声を無視して3階に続く階段を上っていった。

 

 キャプテン・ミルクは3階に着くと蹴りでドアをブチ破った。

 

 「ヒイィィィ!」身動きできずにいる不履空羽プロデューサーはデスクの前にいた。

 

 「な、なんで壊れた!?」と不履空羽は言って砕け散った扉を見た。

 

 隣の部屋からうめき声がした。キャプテン・ミルクは隣の扉も蹴りでブチ破った。

 

 ベッドに顔を腫らした女が横たわっていた。女は意識を失いかけていた。

 

 キャプテン・ミルクは女の傍に行き「マイカチック」と呪文を唱えた。「マイカチック」は青空ウィングス子の癒し系の魔法には多少、及ばないがクオリティーの高い見事な癒し系の魔法だ。

 

 女の顔から腫れが消えて血色が戻り寝息を立て始めた。

 

 キャプテン・ミルクは女に上着を着せてから抱き抱えると息を吹いて窓を開けた。

 

 キャプテン・ミルクは空に浮かぶと「SOLA MAU BLUE!!」と唱えて一旦、ファンタジー・ドラゴン号に戻り青空ウィングス子の部屋に行った。

 

 「はい、どちらさん?」青空ウィングス子は言った。

 

 「俺だ」

 

 「はい、キャプテン・ミルク」青空ウィングス子は扉を開けた。

 

 「こ、これは!?」青空ウィングス子は驚いて女に歩み寄る。

 

 「ウィングス子、俺は『アイナイジャン1』をしている。女の治療をしろ。訳は聞くな」

 

 「はい」

 

 「誰にも話すな」

 

 「もちろんです」

 

キャプテン・ミルクは青空ウィングス子に御礼を言うと、直ぐ様、「SOLA MAU BLUE!!」と唱えてパーフェクト・レッド・サウンド・スタジオに向かった。

 

 


 ☆続いちゃう

 

 

 エンディングテーマソング

 

『恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに』

 

作詞 蒼井真ノ介

作曲 蒼井真ノ介

編曲 蒼井真ノ介

歌  えりかちゃん



気持ちを抑えて

貴方を見つめると

涙が溢れてたまらんわ

好きな気持ちを隠して

辛くてもう嫌になるわ

 

お月さん

お月さん

応答願います

お星さま

お星さま

寂しくて参っちゃってさ

ねぇねぇ

私の話を聞いてくれる?

お願いします 

 

やけ食いしたら負けよ

夜食を我慢して

ダイエットしようかな?

ダイエットしてさぁ

絶対に綺麗になるからね

綺麗になってウホホホホ

 

負けてたまるかやったるで

甘いお菓子なんかにさ

こっちからバイバイキーン

本当にバイバイキーン

バイバイキーンのバイバイキーン 

 

好きな人を想いたいの

毎日抱きしめていたいの

貴方の笑顔を守りたいの

私は貴方が好きなのよ

ねぇ本気になってよ

こんにくしょう

私に振り向け振り向け

こんにくしょう

 

夜更かしばかりして

本当に困っちゃう~

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

 

それがあたいよ

あたいの姿なのよ

 

好きでぇ~す

エヘヘヘヘ

好きでぇ~す

ウフフフフ

好きでぇ~す

"LOVe"

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに~

いつもありがとうございます!

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