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怒りの眼差でダッシュする

今回は真剣な回にしてみたので真剣に読んでくれたら嬉しいです✨もちろん、いつも通りのキャプテン・ミルクがいるから安心してね!✨

 キャプテン・ミルクは青空ウイングス子の癒し系における最高峰、最高級クラスの魔法『パペピラピー』を浴びて、スッキリ爽やかな笑顔、艶々で潤ったプルルルルンとした美しく綺麗な肌を取り戻したせいなのか(説明しよう。元々、キャプテン・ミルクは色白で美しい肌の持ち主なのだ。癒し系の最高級の魔法『パペピラピー』を浴びて左頬の腫れが引き、肌のコンディションがアップしちゃった状態にあるのだ。ワオッ! 羨ましい。男子だって綺麗な肌でいたのさ)前向きで陽気な足取りで自分の部屋に戻った。

 

 愛星・サマー・えりかと彩月はソファーに座ったまま寝掛かっていた。特に彩月は薄目を開けて眠りに落ちつつある。

 

 キャプテン・ミルクの気配を感じた愛星・サマー・えりかが立ち上がって頭を下げた。

 

 彩月は強烈な睡魔に負けて完全に眠ってしまった。しかも目を大きく見開いて寝ているのだ。

 

 愛星・サマー・えりかは気を遣って彩月の両目に手を当てて瞼を閉じようとしたが閉じても直ぐに開くのだった。

 

 慌てた愛星・サマー・えりかは力を入れて瞼を閉じようとするが彩月の両目は頑なに見開いた。閉じても見開いて天井を見つめる彩月。閉じても見開いて天井を見つめる彩月ちゃん。閉じても見開いて天井を睨む彩月どの。愛星・サマー・えりかは『彩月は私をからかっているのかも』と思い、両目を見開く彩月にパンチを出してみた。

 

 彩月は「ぐぉーん、ぐぉーん」とイビキをかいて完璧に寝ていた。若く可愛らしい彩月のイビキは銭湯帰りの汗かきジジイのイビキと全く同じだった。

 

 彩月は「ぐぉーん、ぐわっ、ぐはっ! ああー、ぐぉーん」と呼吸が止まるイビキをしていた。

 

 キャプテン・ミルクは何も言わずに愛星・サマー・えりかを見ていた。愛星・サマー・えりかは困り果てていた。同世代か少しばかり歳上と思われる若き乙女の彩月のおっさん並みのイビキ。

 

 キャプテン・ミルクはソファーに近寄ると彩月を抱き抱えて部屋の角にあるベッドの上に起こすつもりで投げた。彩月は大きく目を開けたまま仰向けで全く起きずに寝ていた。キャプテン・ミルクは新品の毛布を取り出してきて彩月の肩まで掛けてあげた。

 

 キャプテン・ミルクは愛星・サマー・えりかの前にあるソファーに座った。愛星・サマー・えりかは声を出さずに『どうもありがとう』と御礼を言った。

 

 『あはははは。なんのこれしき』とキャプテン・ミルクは、最近、頻繁に使用する「なんのこれしき」を声を出さずに口にした。「なんのこれしき」はジャパンゴールデンウィークの言葉である。

 

 「えりかさん、彩月さんとは、どの様な御関係なんですか?」

 

 「私のマネージャーなんです」

 

 「なるほどね。彩月さんは歳上ですか?」

 

 「そうです。24才です」

 

 「彩月さんは、えりかさんを追手から守るために必死だったんですね」

 

 「ええ」

 

 「えりかさん、先ほど緊急速報ニュースを見ました。今、どういう状況にありますか?」

 

 「……」

 

 「えりかさん、言いたくないですか?」

 

 「……」

 

 「えりかさんの力になりたいのです。遠慮せずに、何でも言って構いません」

 

 「キャプテン・ミルクさん、ありがとうございます実は、仕事の事なんです」

 

 「仕事ですか?」

 

 「はい」

 

 「えりかさん、『常に乳まみれたい』を飲みますか? リラックスしますよ」

 

 「あっ、はい、頂きます」

 

 キャプテン・ミルクは台所にある冷蔵庫に行き、キンキンに冷えた『常に乳まみれたい』を取り出して新品のグラス2個に注いだ。

 

 キャプテン・ミルクはソファーの前にあるオーク材のテーブルの上にグラスを置いた。

 

 「さあ、召し上がれ」とキャプテン・ミルクは言って自分の分の『常に乳まみれたい』を一瞬で飲み干した。

 

 「頂きます」えりかも負けずに一気に飲み干した。

 

 「おお、やるね」とキャプテン・ミルクは言ってウインクをした。

 

 「凄く美味しい!」

 

 「でしょう! 新鮮ですからね。あはははは」

 

 

 

 

 オープニングテーマソング

 

『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』

 

 作詞 蒼井真ノ介

 作曲 蒼井真ノ介

 編曲 蒼井真ノ介

 歌  えりかちゃん




宇宙に行こうよ 

宇宙の果てにはさ

光の壁があるって話よ

ツルッと光よりも輝く

あんちくしょうに夢中よ

あたい月よりアイツ好きさ 

あたい星よりアイツ好きさ

 

あたいナウい船長と

ナウい宇宙船の持ち主の

あんちくしょうがさ 

とぅきでぇ~す(好きで~す)

 

痒い背中に孫の手が欲しい

痛いお尻に座薬と塗り薬よ

朝から晩まで歌っている鳥

お願いシャラップだい!

 

好きなあいつに付きまとい

好きなあいつに睨まれて

好きなあいつにドキドキ

ラブレターをあげちゃった

偶然のフリして

無理矢理鉢合わせたのさ

 

恥ずかしいけどもさぁ

あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!

 

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

 

我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆

 

 

 

 「それではえりかさん、どうぞ」キャプテン・ミルクは前屈みになっていた。真剣に話を聞くキャプテン・ミルクのスタイルだ。

 

 「私はファーストアルバムの制作に全力で取り組んでいました。無事にレコーディングも終了して、お陰様で発売日も決定しました」

 

 「おめでとう。良かったね。よく頑張って偉かったね。発売したら買いますよ」

 

 「うわぁ、ありがとうございます。ラルルラボン惑星は良い環境にある場所なので次回作もここのスタジオで作りたいと思っています」

 

 「それは良かった。素晴らしいレコーディングスタジオらしいですよね?」

 

 「はい。私のイメージしていた音が作れて相性がピッタリでした」

 

 「えりかさん、レコーディングも無事に終わり、ファーストアルバムの発売日も決定したのに、何か問題でもあるんですか?」キャプテン・ミルクはおでこを擦りながら言った。

 

 「はい」

 

 「一体何ですか?」

 

 愛星・サマー・えりかの表情が曇ると悔しそうに唇を噛んでうつ向いてしまった。

 

 キャプテン・ミルクは、えりかが落ち着いて話し出すのを待つことにした。

 

 『長い沈黙が悲しみを伝えるシルエットのようだ。重苦しい呼吸を繰り返す愛星・サマー・えりかの胸の内を知るためには、彼女の気持ちに優しく寄り添うしかない。彼女の思いを受け止めるしかない。口に出すのも躊躇うような、何か深い疑惑や思惑、疑念が生じたから、えりかは苦しんでいるのではないか?』とキャプテン・ミルクは考えながら愛星・サマー・えりかの綺麗な形をした赤い唇を見つめていた。

 

 「ぐぉーん、ぐぉーん、オエッ、オエッ~」と彩月のイビキとエヅク声が響いた。

 

 キャプテン・ミルクは黙って彩月を見た。動く気配がまるでない。爆睡していた。

 

 「キャプテン・ミルクさん、実はファーストアルバム用のレコーディングは終えましたが、ボーナストラック用の曲を新たにレコーディングをするためにスタジオを予約しまして、10日間ほどの短期間、仕事をすることになったのです」

 

 「ご苦労様です。大変ですね」

 

 「キャプテン・ミルクさん、ファーストアルバムに携わったプロデューサーやディレクター、スタッフやバンド仲間も一緒にボーナストラックの仕事をすると思っていたのですが、何故か、前のプロデューサーが外れて、新しいプロデューサーが来ることになりました」

 

 「新しいプロデューサー?」

 

 「はい」

 

 「えりかさん、新しいプロデューサーとは初対面ですか?」

 

 「はい、初対面です」

 

 「えりかさん、その新しいプロデューサーに問題があると?」 

 

 「……。はい」

 

 「えりかさん、どうぞ、そのまま話を続けてください」

 

 「プロデューサーというのは大変な激務で、明け方まで会議をしたり接待やレコーディングもします。新しいプロデューサーの様子が何か変だと感じたのは仕事を再開した3日後の夜9時過ぎの事でした。プロデューサーが会議の名目の元で私をプロデューサーの部屋に呼び寄せて40分ばかり話した時に起こったんです」

 

 「えりかさん、何が起こったんですか?」

 

 「突然、私に抱きついてきてキスをしようとしてきたんです」愛星・サマー・えりかの呼吸が荒くなっていた。左胸に手を当てながら話していて時おり唇を噛み締めていた。

 

 「な、なんだって!!」キャプテン・ミルクはソファーに飛び乗った。

 

 「えりかさん、辛い話ですが続けてください」キャプテン・ミルクはソファーに座ると空になったグラスに口を着けて飲もうとした。

 

 「あらま!? ない! えりかさんもお代わりはいかがですか?」キャプテン・ミルクはえりかの返事を待たずにダッシュして冷蔵庫に行くと『常に乳まみれたい』を取り出してダッシュでソファーに戻りグラスに注ぎ終えるとダッシュで冷蔵庫に行って『常に乳まみれたい』を仕舞うとダッシュでソファーに戻ってきた。

 

 「さあ、どうぞ召し上がれ」とキャプテン・ミルクは言って一気に飲み干した。

 

 えりかも負けずに飲み干した。

 

 「えりかさん、そのプロデューサーの名前は?」

 

 「不履空羽(ふりからはね)プロデューサーです」

 

 「バカみたいな名前だ。えりかさんは抱きしめられてキスをされたと?」

 

 「いや、避けて逃げたんです。つまりその時のキスも未遂に終わりました」

 

 「その時のキスも!?」

 

 「何度も何度もプロデューサーの部屋に呼び寄せられて抱きしめられてからキスをしてきました」

 

 「で、その度にキスを避けてさけたと?」

 

 「はい。合計8回もされました。8回とも未遂に終わりましたけどね」

 

 「一部始終を彩月マネージャーには言ったんですね?」

 

 「はい、言いました」

 

 「それで、全てがイヤになり、今朝早くに仕事から、レコーディングスタジオから、泊まっているホテルから、遂に脱出をしたというわけなんですね?」

 

 「はい、その通りです。ディレクターやスタッフから頻繁に連絡が来ていますが無視しています」

 

 「えりかさん、全宇宙がえりかさんの心配をしています。えりかさん、今までの経緯をメディアに話すか、いや待てよ。それとも」とキャプテン・ミルクは言って耳たぶを触りながら黙ってしまった。 

 

 「キャプテン・ミルクさん、それともって何ですか?」えりかは前のめりになっていた。えりかは本音で言いたい事をハッキリとスッキリとサッパリとスッパリと言えたので頬にピンク色の明るみが出ていた。

 

 「えりかさん、ディレクターとスタッフからは何もされてはいないんですよね?」

 

 「はい、優秀なディレクターとスタッフです」

 

 「えりかさんは、現在、所属している事務所との間に軋轢や不信感等はありますか?」

 

 「今までは順調にいっていたので何も問題はなかったのですが、今回の、新しいプロデューサー、不履空羽プロデューサーに担当を任せたという事に対してのフラストレーションはありますね。『なぜ任せたの?』という素朴な疑問というか」えりかは迷惑そうな顔をして自問自答しているように話した。

 

 「えりかさん、前のプロデューサーの方が上手く言っていたなら呼び戻した方が良いです」

 

 「そうしたいのですが、不履空羽プロデューサーが権利を主張し拒否していてダメな状態になっています」

 

 「えりかさん、やはり今回の件はメディアには言わない方が良いです。今はえりかさんにとって凄く大事な時期だからです。えりかさんの努力を水の泡にはしたくない。俺に任せてください」キャプテン・ミルクは怒りの眼差しでダッシュして冷蔵庫に行くと『常に乳まみれたい』を取り出してダッシュでソファーに戻り、グラスに『常に乳まみれたい』を注ぎ終えて一瞬で飲み干した後にダッシュで冷蔵庫に行って『常に乳まみれたい』を戻した。

 

 

 

 ☆続いちゃう

 

 

 エンディングテーマソング

 

『恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに』

 

作詞 蒼井真ノ介

作曲 蒼井真ノ介

編曲 蒼井真ノ介

歌  えりかちゃん



気持ちを抑えて

貴方を見つめると

涙が溢れてたまらんわ

好きな気持ちを隠して

辛くてもう嫌になるわ

 

お月さん

お月さん

応答願います

お星さま

お星さま

寂しくて参っちゃってさ

ねぇねぇ

私の話を聞いてくれる?

お願いします 

 

やけ食いしたら負けよ

夜食を我慢して

ダイエットしようかな?

ダイエットしてさぁ

絶対に綺麗になるからね

綺麗になってウホホホホ

 

負けてたまるかやったるで

甘いお菓子なんかにさ

こっちからバイバイキーン

本当にバイバイキーン

バイバイキーンのバイバイキーン 

 

好きな人を想いたいの

毎日抱きしめていたいの

貴方の笑顔を守りたいの

私は貴方が好きなのよ

ねぇ本気になってよ

こんにくしょう

私に振り向け振り向け

こんにくしょう

 

夜更かしばかりして

本当に困っちゃう~

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

 

それがあたいよ

あたいの姿なのよ

 

好きでぇ~す

エヘヘヘヘ

好きでぇ~す

ウフフフフ

好きでぇ~す

"LOVe"

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに~

ありがとうございます!✨

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― 新着の感想 ―
[一言] シリアス回ですね!(*´▽`*)
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